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●「原発さえなければ」を福島地裁が認定: 原発「事故によって死亡者が出ている状況ではない」という寝言

2014年08月27日 00時00分06秒 | Weblog


asahi.comの記事【原発事故後に自殺、東電に4900万円賠償命令】(http://www.asahi.com/articles/ASG8V0S8SG8TUGTB00Y.html?iref=comtop_6_01)と、
東京新聞の記事【原発避難「うつで自殺」 東電に賠償命令 福島地裁】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014082690143541.html)。

本判決を下した福島地裁の潮見直之裁判長は「裁判員ストレス裁判訴訟」の裁判長でもあり、そちらは、来る9月30日に判決が出る模様(http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG22037_S4A420C1CC1000/)。


 「福島県川俣町から避難を強いられ、一時帰宅中に焼身自殺した女性の遺族・・・・・・福島地裁(潮見直之裁判長)は・・・・・・東電に・・・・・・支払いを命じる判決・・・・・・原発事故と自殺の因果関係を認めた判決は初めて・・・・・・遺族側は「山木屋の豊かな自然や温かい交流のあった地域社会などを突然奪われ、うつ状態となり自殺につながった」と主張」・・・・・・「震災さえ」ではなく「原発さえなければ・・・」を福島地裁の潮見直之裁判長は認定した訳だ。
 東電はきっと控訴するでしょうね。高裁や最高裁まで行った時、どんな判決が出るのかは分かりません、我国では。でも、現時点では、高市早苗氏らの言う(原発)「事故によって死亡者が出ている状況ではない」というのは誤りであり、寝言であったことが再確認できました。
 もう一点、「東電は「(はま子さんの)脆弱(ぜいじゃく)性も影響している」などと争っていた」そうだが、東電は一体どのようにしてそれを証明しようとしたのだろうか? 裁判とはいえ、遺族を再び苦しめなかっただろうか

   『●哀しい遺書: 「原子力さえなければ」
   『●ドキュメンタリー映画『わすれない ふくしま』:
            「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」
   ●「「3.11」から2年②原発という犯罪」『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号)
   『●「原発さえなければ」「福島の百姓は終わりだ」:
            東京電力原発人災と自殺には因果関係あり
   『●終わらない原発人災の影響: 「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」
   『●反省なき自民党を体現: 「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」
   『●自公議員や原子力「推進」「寄生」委員会委員らは「闘うみんな」ではないようだ
   『●彼・彼女らに投票した人達は何も感じないのだろうか?


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http://www.asahi.com/articles/ASG8V0S8SG8TUGTB00Y.html?iref=comtop_6_01

原発事故後に自殺、東電に4900万円賠償命令
2014年8月26日13時25分

 東京電力福島第一原発の事故後、政府の指示で福島県川俣町から避難を強いられ、一時帰宅中に焼身自殺した女性の遺族が東電に計約9100万円の賠償を求めた訴訟で、福島地裁(潮見直之裁判長)は26日、東電に約4900万円の支払いを命じる判決を言い渡した。

 訴えていたのは、亡くなった渡辺はま子さん(当時58)の夫の幹夫さん(64)ら遺族4人。遺族側の弁護団によると、原発事故と自殺の因果関係を認めた判決は初めて。

 はま子さんは原発事故から約3カ月後の2011年6月、川俣町山木屋地区の自宅から福島市に避難した。勤めていた山木屋地区の農場の閉鎖によって仕事を失い、慣れないアパート暮らしで不眠や体重減少に苦しみ、「山木屋に戻りたい」と繰り返した。約3週間後、一時帰宅中の自宅の庭先で焼身自殺した。

 裁判では、はま子さんの自殺について、原発事故が原因だと言えるかが争われた。遺族側は「山木屋の豊かな自然や温かい交流のあった地域社会などを突然奪われ、うつ状態となり自殺につながった」と主張。東電は「(はま子さんの)脆弱(ぜいじゃく)性も影響している」などと争っていた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014082690143541.html

原発避難「うつで自殺」 東電に賠償命令 福島地裁
2014年8月26日 14時36分

     (渡辺はま子さんが亡くなった場所付近で、
       遺影を持つ夫の幹夫さん=7月、福島県川俣町で)

 二〇一一年七月、東京電力福島第一原発事故で避難していた福島県川俣町山木屋地区の渡辺はま子さん=当時(58)=が自殺したのは「避難生活で精神的に追い詰められ、うつ状態になったため」として、遺族が東電に計約九千百万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、福島地裁(潮見直之裁判長)は二十六日、東電に約四千九百万円を賠償するよう命じた。

 東電によると、原発事故が原因で自殺したとして東電に賠償を求めた訴訟で、初の判決。夫の幹夫さん(64)ら四人が訴えた。

 訴状によると、一一年三月十一日の原発事故で、山木屋地区は四月二十二日、政府による計画的避難区域になった。はま子さんは六月、幹夫さんら家族とともに福島市内のアパートに避難。一時帰宅していた七月一日、自宅敷地内で焼身自殺した。

 避難後、顔色が悪くなって食欲がなくなり「生きているうちに戻ることができるだろうか」などと話すようになったといい、原告側は「自宅に戻る見込みが立たず、勤めていた養鶏場も閉鎖され、精神状態が悪化した」と主張した。

 東電は「原発事故で強い心理的負担が生じたことは認めるが事故前から睡眠障害で薬を飲んでおり、原発事故以外の原因を考慮するべきだ」として争っていた。

 原発事故と自殺をめぐっては、東日本大震災から間もない一一年三月二十四日に自殺した福島県須賀川市農業の男性=当時(64)=の遺族が賠償を求めた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、東電が賠償することで和解した例がある。
 

 写真
(↑ブログ主注: すいません勝手にコピペさせて頂いております
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/images/PK2014082602100127_size0.jpg】)


◆自殺増加 避難長期化原因か

 福島県では、東日本大震災との関連で自殺したと認定される人が増え続けている。集計する内閣府の担当者は「東京電力福島第一原発事故の影響で避難先の生活が長期化しているのが原因ではないか」と分析する。

 内閣府によると、福島県の震災関連の自殺者は、統計を取り始めた二〇一一年六月から今年七月までに五十六人。同様に震災で大きな被害を受けた岩手県の三十人、宮城県の三十七人と比べても多く、全国最多だ。福島では一一年に十人、一二年に十三人、一三年に二十三人と、増加傾向が著しい特徴もある。

 自殺防止対策について内閣府は「福島県には対策費を多めに配分している」とし、県も相談ダイヤル設置や仮設住宅への相談員派遣などに取り組んでいるが、十分な効果が挙がっていないのが実情だ。

 震災関連の自殺と認定されるのは、仮設住宅で遺体が発見されたり、亡くなったのが原発事故の避難者だったりしたケース。ほかにも遺書や遺族の話を基に、震災関連かどうか判断している。


<原発事故と避難> 東京電力福島第一原発事故に伴い、政府は2011年4月22日、福島県内の原発周辺11市町村に避難区域(警戒区域と計画的避難区域)を設定。12年4月からは順次、放射線量が高い順に、帰還困難区域、居住制限区域、避難指示解除準備区域の三つに再編した。避難区域は14年4月に田村市で初めて解除され、現在10市町村で継続中。自主避難を含め今も約12万5000人の福島県民が、県内外で避難生活を続けている

(東京新聞)
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●「鼻血問題」: 「原発関連死」と「死の街」発言

2014年05月22日 00時00分51秒 | Weblog


mainichi.jpの記事【漫画「美味しんぼ」:原発取材後の鼻血の描写で物議】(http://mainichi.jp/select/news/20140429k0000e040156000c.html)。
asahi.comの記事【「美味しんぼ」の描写に波紋 被曝で鼻血…抗議相次ぐ】(http://www.asahi.com/articles/ASG5D4W9FG5DUGTB00C.html?iref=comtop_pickup_01)。
CMLの記事【[CML 031367] 【朝日新聞】 美味しんぼ抗議は「表現の自由侵害」 福島の市民団体】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-May/031395.html)。
nikkansports.comの記事【首相、美味しんぼ描写に健康被害確認ない】(http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20140517-1302599.html)。

 「鼻血問題」について、(放射能・内部被曝による直接的な影響も全く否定できないのですが)たとえ東京電力原発人災の直接的な影響は無くとも、目に見えない放射線に対するトラウマや故郷から避難させられたりした精神的な影響もあるはずです。それを含めた「鼻血問題」であり、東電や国はそこまでの配慮が必要。「鼻血問題」を完全否定することは、「原発事故(の放射能)で死んだ人はいない」という自民党議員の寝言発言と同じではないかと感じます。つまり、「原発関連死」。「原発さえなければ」、こんな「鼻血問題」や「原発関連死」は無かったはずです。

   『●自公議員や原子力「推進」「寄生」委員会委員らは
                       「闘うみんな」ではないようだ


 官房長官をはじめ自民党議員や国は、自信満々に「「住民の被ばくと鼻血の因果関係は考えられない」と批判」したそうだ。自信満々に因果関係がないと断言できる根拠は一体何? 自公議員は、元の福島の姿に戻してから寝言は言ってほしい。

   『●原発推進のおバカ映画を見て、一体何の教訓を得ろと??

 小出裕章さんが良く取り上げておられる『朽ちていった命―被曝治療83日間の記録』・・・・・・JOC臨界事故で何が起きたでしょうか? そして、「二次被曝した救急隊員、大泉実成さんのご家族」に何が起こったでしょうか?

   『●反省なき自民党を体現:  
         「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」


 「今回のような健康被害に関する主張は事故後あちこちで見られてきた。それが広く関心を集める背景には、巨大な被害を招いた原発政策への怒りも反映していよう」・・・・・・そして、「非」が誰にあるのかを見失ってはいけない。「死の街」問題と同じ構図。

   『●「死の町」にした者が悪いのではないか?
   『●続・「死の町」にした者こそ糾弾されるべきではないか?(1/2)
   『●続・「死の町」にした者こそ糾弾されるべきではないか?(2/2)


 一方、さすが井戸謙一さん・・・・・・「「風評被害を助長する」という県の批判に対し、同会の井戸謙一弁護士らは「事実の歪曲(わいきょく)。(描写は)根拠のない風評ではなく、体験に基づく見解だ」と反論」。

   『●井戸謙一元裁判官再び:
          最高裁は常に国側に、そして、努力は無駄に


 そして最後にトドメ。無責任な自民党の無責任なアベ様が、またしても無責任な発言。一体誰が福島・日本を汚染させたのか? 鼻血問題・原発人災の責任者たちこそ批判されるべき。

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http://mainichi.jp/select/news/20140429k0000e040156000c.html

漫画「美味しんぼ」:原発取材後の鼻血の描写で物議
毎日新聞 2014年04月29日 11時27分(最終更新 05月04日 21時08分)

   (週刊「ビッグコミックスピリッツ」に掲載された「美味しんぼ」の一場面)

 小学館が28日に発売した週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」5月12、19日合併号の人気漫画「美味(おい)しんぼ」(雁屋哲作・花咲アキラ画)で、東京電力福島第1原発を訪れた主人公らが鼻血を出す場面が描かれ、読者から問い合わせが相次いでいることが分かった。同誌編集部は「綿密な取材に基づき、作者の表現を尊重して掲載した」などとするコメントを発表した。

 漫画の内容は、主人公である新聞社の文化部記者の山岡士郎らが取材のために福島第1原発を見学。東京に戻った後に疲労感を訴えて鼻血を出し、井戸川克隆・前福島県双葉町長も「私も出る」「福島では同じ症状の人が大勢いる。言わないだけ」などと発言している。

 一方で、山岡を診察した医師が「福島の放射線とこの鼻血とは関連づける医学的知見がありません」と答える場面もある。

 同誌編集部はホームページに掲載したコメントで「鼻血や疲労感が放射線の影響によるものと断定する意図はない」「風評被害を助長する意図はない」などとしている。

 原作者の雁屋氏は今年1月、豪州在住の日本人向け情報サイトで2011年11月~13年5月に福島第1原発の敷地内などを取材したことを明かし、「帰って夕食を食べている時に、突然鼻血が出て止まらなくなった」「同行したスタッフも鼻血と倦怠(けんたい)感に悩まされていた」などと語っていた。

 井戸川氏は28日の毎日新聞の取材に「雁屋さんから取材されて答えたことがそのまま描かれている。(描写や吹き出しの文章は)本当のことで、それ以上のコメントはない」と話した。

 「美味しんぼ」は1983年に連載開始。グルメブームの火付け役となったともされる。【川口裕之、狩野智彦、黒田阿紗子】

 ◇被ばくと関連ない

 野口邦和・日本大准教授(放射線防護学)の話 急性放射線障害になれば鼻血が出る可能性もあるが、その場合は血小板も減り、目や耳など体中の毛細血管から出血が続くだろう。福島第1原発を取材で見学して急性放射線障害になるほどの放射線を浴びるとは考えられず、鼻血と被ばくを関連づけるような記述があれば不正確だ。

 ◇ストレスが影響も

・・・・・・・・・。
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http://www.asahi.com/articles/ASG5D4W9FG5DUGTB00C.html?iref=comtop_pickup_01

「美味しんぼ」の描写に波紋 被曝で鼻血…抗議相次ぐ
高橋尚之、根岸拓朗
2014年5月12日23時25分

   (抗議を受けた小学館発行の「美味しんぼ」。先月28日発売号で
    原発取材後の主人公が原因不明の鼻血を出し(右)、最新号では
    井戸川克隆・前双葉町長の「今の福島に住んではいけない」との発言が
    描かれた(左))

 週刊ビッグコミックスピリッツの人気漫画「美味(おい)しんぼ」の東京電力福島第一原発事故をめぐる描写に対し、福島県や地元政界などが12日、発行元の小学館に相次いで抗議した。問題視するのは登場人物が放射線被曝(ひばく)と鼻血の因果関係を指摘したり、「福島に住んではいけない」と述べたりする場面。県内には風評被害への懸念が根強い一方、強まる抗議に「被曝への不安が口にしにくくなる」と心配する声もある。

 「福島県民の心情を全く顧みず深く傷つけ、農林水産業や観光業へ深刻な損失を与えかねない」「断固容認できず、極めて遺憾だ」

 福島県は12日、ホームページに載せた見解で、鼻血の描写などについて、小学館に対し強く抗議。「原発事故で放出された放射性物質に起因する直接的な健康被害が確認された例はない」とも指摘した。

 同日には政府のスポークスマンである菅義偉官房長官も会見で「住民の放射線被曝と鼻血に因果関係はないと、専門家の評価で明らかになっている」と断じた。自民党県連や民主党県議らでつくる会派も相次いで抗議声明を出した。

 騒ぎは大学にも飛び火。福島大准教授が12日発売号で除染の効果を否定したことに対し、中井勝己学長は「多方面に迷惑と心配をおかけして大変遺憾。教職員には立場をよく理解して行動と発言をするよう注意喚起する」と談話を出した。

 一方、鼻血をめぐる発言をした福島県双葉町の井戸川克隆・前町長は9日の会見で「本当のことをしゃべっただけだ。県が慌てるのはおかしい」と語った。

 最新号の描写について、スピリッツ編集部は12日付のホームページで「行政や報道のあり方について議論を深める一助としたい」とコメント。また、19日発売の次号の特集ページで複数の識者の意見や抗議に対する見解を示すとしている。漫画の内容や表現を変える予定はないという。

 原作者の雁屋哲氏は、自らのブログで福島に関する作品が続くことを明らかにし、「取材などはそれから後にお考えになった方がよいと思います。書いた内容の責任はすべて私にあります」とコメントしている。(高橋尚之、根岸拓朗)
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http://list.jca.apc.org/public/cml/2014-May/031395.html

[CML 031367] 【朝日新聞】 美味しんぼ抗議は「表現の自由侵害」 福島の市民団体

uchitomi makoto muchitomi at hotmail.com
2014年 5月 16日 (金) 08:18:39 JST

美味しんぼ抗議は「表現の自由侵害」 福島の市民団体
2014年5月15日22時19分

 週刊ビッグコミックスピリッツの人気漫画「美味しんぼ」の東京電力福島第一原発事故をめぐる描写に対し、福島県が発行元の小学館に抗議したのは、「表現の自由の侵害にあたる」として、県内の市民団体が15日、抗議文を佐藤雄平知事に送った。


トピックス:美味しんぼ

 県内の子どもたちの「被曝(ひばく)しない権利」の確立を求める「ふくしま集団疎開裁判の会」など4団体。「風評被害を助長する」という県の批判に対し、同会の井戸謙一弁護士らは「事実の歪曲(わいきょく)。(描写は)根拠のない風評ではなく、体験に基づく見解だ」と反論した。
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http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20140517-1302599.html

首相、美味しんぼ描写に健康被害確認ない

 安倍晋三首相は17日、福島市の福島県立医大を視察した後、東京電力福島第1原発事故の影響に関し「放射性物質に起因する直接的な健康被害の例は確認されていないということだ」と記者団に強調した。漫画「美味(おい)しんぼ」で、原発事故による放射性物質と健康被害を関連付けるような描写があったことへの受け止めを問われ、答えた。

 同時に「根拠のない風評には国として全力を挙げて対応する必要がある。払拭(ふっしょく)するために正確な情報を分かりやすく提供する。今までの伝え方で良かったのか全省的に検証する」と述べた。

 県立医大で首相は「甲状腺検査」の模擬検査の様子を見学。全県民を対象に放射線の影響を調べる「健康管理調査」について説明を受け「正しい情報を出すことが大切だ」と指摘した。

 首相の福島県入りは7回目で、約1カ月前から固まっていた。その後の美味しんぼの問題を受け、不安を払拭したいとの考えもあるようだ。

 続いて福島市内の仮設住宅を訪ね、全域が避難区域になっている同県飯舘村を離れて避難生活を続ける住民や菅野典雄村長と意見交換。サクランボ農家では、収穫したばかりのサクランボを試食し「風評被害で大変だったと思う。本当に努力された」と、ねぎらった。桑折町では、除染で出た放射性物質を含む土などを一時的に管理する「仮置き場」を視察した。(共同)

 [2014年5月17日19時37分]
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●自公議員や原子力「推進」「寄生」委員会委員らは「闘うみんな」ではないようだ

2014年03月18日 00時00分20秒 | Weblog


東京新聞の記事【原発事故被害追い記録映画 報道写真家2人が撮影 8日から東中野で上映】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014030602000240.html)、
asahi.comの記事【原発関連死―福島の痛みを直視せよ】(http://www.asahi.com/paper/editorial2.html)。
東京新聞の二つの記事【原発関連死1000人超す 避難長期化、続く被害】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014031002000144.html)と、
【3・11から3年 みんなが闘っている】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014031002000157.html)。
琉球新報の記事【原発事故3年 脱原発後退許されず 福島復興に思い馳せよう】(http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-221002-storytopic-11.html)。
最後に再び東京新聞の記事【「原発ゼロ 国民の総意」 事故調トップ3人、再稼働の動き批判】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014031102000134.html)。

 3・11から3年が経ち、何の解決も見ていない。「福島県飯舘村の村民を追ったドキュメンタリー映画「遺言 原発さえなければ」が、八日から東京都内で上映される」そうだ。「震災さえなければ」ではなく「原発さえなければ」。

   『●終わらない原発人災の影響:「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」
     「「震災さえ」ではなく、 「原発さえなければ・・・」である。
      「原子力郷土の発展豊かな未来」「原子力明るい未来のエネルギー
      「原子力正しい理解で豊かなくらし」を信じ込ませた自民党議員や
      電力会社幹部といった東京電力原発人災の責任者・「罪人・犯罪者」は、
      誰一人として罰せられることもなく、まだのうのうと生活している」

   『●ドキュメンタリー映画『わすれない ふくしま』:
                 「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」


 以前、「「事故によって死亡者が出ている状況ではない」。福島での原発の事故について、自民党の高市早苗・政調会長が昨年、こんな発言をした。だが、命にかかわるのは放射線だけではない。避難生活で体調を崩して亡くなったり、自殺に追い込まれたりする「震災関連死」が増え続けている」・・・・・・。政調会長が寝言を言っていた訳ですが、原発再稼働・新規建設・原発輸出を目指す自公の議員や翼賛野党の議員は寝ていてこの現実が目に入っていない模様だ。「本紙が独自に「原発関連死」と定義し、福島県内の市町村に該当者数を取材したところ、少なくとも千四十八人に上ることが分かった。昨年三月の調査では七百八十九人で、この一年間で二百五十九人増えた。事故から三年がたっても被害は拡大し続けている」。

   『反省なき自民党を体現:
         「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」


 「◆フクシマを忘れない・・・・・・政府は低線量被ばくの問題から目を背けてきた。年間の被ばく線量について、一ミリシーベルトから二〇ミリシーベルトまで許容できると基準を緩め、原発周辺自治体への早期帰還を促そうとしている。東電も避難指示区域の見直しのたびに賠償を打ち切っている。見せ掛けの事故収束と復興を急いでいるようにしか思えない」・・・・・・東京新聞社説のタイトルはの『3・11から3年 みんなが闘っている』。でも、自公議員や原子力「推進」「寄生」委員会委員長・委員らは「闘うみんなではないようだ。

   『年20ミリシーベルトでOK!?:
      20倍にアップ、そして「自己責任」に逃げた原子力「推進」委員会


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014030602000240.html

原発事故被害追い記録映画 報道写真家2人が撮影 8日から東中野で上映
2014年3月6日 夕刊

 東京電力福島第一原発の事故から間もなく三年。福島県飯舘村の村民を追ったドキュメンタリー映画「遺言 原発さえなければ」が、八日から東京都内で上映される。一般向けの公開は初めて。ともに報道写真家の豊田直巳さんと野田雅也さんが撮影、監督し、高濃度の放射能汚染で故郷を奪われた人々の絶望や苦悩、そして再起への歩みを記録した。村民の姿は「事故はまだ終わっていない」と訴えかけてくる。 (加藤裕治)

 「原発さえなければ」「残った酪農家は負けないで頑張ってください」-。映画のタイトルは、自殺した酪農家が小屋の壁に書き残した遺書だ。地元での酪農をあきらめることになり声を詰まらせる女性。仲間との焼き肉パーティーの席上、あいさつで感情が高ぶり泣き崩れる初老の男性。三時間四十五分の映像で、ナレーションを交えず次々と現れる光景が事故から三年近く過ぎた村の現状を物語

 二人はアジア、中東の紛争、災害取材を手掛け、インドネシア・スマトラ島の津波被害の取材で知り合った。東日本大震災の発生翌日の二〇一一年三月十二日、二人は福島県へ向かい、途中で福島第一の1号機が爆発した。放射線量の測定器を片手に田村市、双葉町などを回った後、飯舘村に入った。

 雨が降り始めると測定器のメーターがぐんぐん上がり、毎時一〇〇マイクロシーベルトを超えた。年間の被ばく許容限度の一ミリシーベルトを十時間で超える値。地震の後片付けをしている村民に「危険です」と声を掛けて回った。そこから飯舘通いが始まった。

 二人は一三年四月までの間に二百日以上、放射能汚染で「計画的避難区域」となった村や、村民の避難先を訪ねた。「村民の言葉を記録したい。スチルカメラだけでは現状が伝わらない」とビデオを回した映像は約二百五十時間分に及んだ。撮影を続けるうち、その言葉を大勢に伝えようと映画化を意識するようになった。

 「映画は昨年の四月で撮影を終えたが、飯舘村の問題は何も終わっていない」と豊田さん。野田さんは「事故から三年たっても、原発の再稼働をやめてほしいと願う人が多い。その心を一つにするため、事故の原点を見つめてほしい」と語る。

 上映は十四日まで、午後零時二十分からの一回のみ。東京都中野区東中野の「ポレポレ東中野」=電03(3371)0088=で。
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http://www.asahi.com/paper/editorial2.html

原発関連死―福島の痛みを直視せよ
2014年3月8日(土)付

 「事故によって死亡者が出ている状況ではない」。福島での原発の事故について、自民党の高市早苗・政調会長が昨年、こんな発言をした。

 だが、命にかかわるのは放射線だけではない。避難生活で体調を崩して亡くなったり、自殺に追い込まれたりする「震災関連死」が増え続けている。

 長期避難が続く福島では今年1月末までの関連死が1660人で、地震や津波による「直接死」の1607人を上回った。東日本大震災の被災3県全体の関連死のうち、6割近くを福島が占める。

 福島では今なお、毎月30人ほどが新たに関連死と認定されている。「原発事故関連死」とも呼ばれ、避難生活が長期化する原発事故の深刻さを浮き彫りにしている。

 復興庁は関連死をめぐる課題と対策を12年夏にまとめたが、減る傾向のみえない福島については昨春に改めて実情や問題点などを調査した。

 被災から1年以上たってから関連死した35人を対象にしたその調査によると、ほとんどの人が、移動や避難生活による疲労やストレス、医療事情の悪化で徐々に衰弱した。避難区域の相次ぐ変更などで平均して7回も移動を強いられていた。

 岩手や宮城の被災地と大きく異なるのは、放射能で住み慣れた地域を追われ、「生きているうちに今の避難先から出られないかもしれない」という不安だ。復興庁の報告で専門家はそう指摘している。

 調査した福祉施設での12年2月までの3カ月の死亡率は、前年同期の1・2倍に増えた。報告では、全体に健康へのリスクが高まったと考えるべきで、認定された関連死は「氷山の一角」としている。

 福島の避難者は13万人を超える。関連死を防ぐには生活の立て直しが最大の課題だが、帰還の前提となる除染は長引き、生活再建への道のりは長い。

 被災自治体では保健師や生活支援相談員らに仮設住宅などを巡回させている。心身両面の健康を保っていくため、今できることを尽くしてほしい。

 安倍政権は原発の再稼働に積極的だ。だが、再稼働の前に、万一に備えて避難計画を整える必要がある。放射能被害から逃れるために、いち早く避難する計画も大切だが、ただ避難するだけでなく、どのように関連死を防ぐかも重要課題である。

 原発事故で痛めつけられ、関連死のリスクとも向き合わなければならない。その不条理を、政治は直視すべきだ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014031002000144.html

原発関連死1000人超す 避難長期化、続く被害
2014年3月10日 朝刊

 東京電力福島第一原発事故に伴う避難で体調が悪化し死亡した事例などを、本紙が独自に「原発関連死」と定義し、福島県内の市町村に該当者数を取材したところ、少なくとも千四十八人に上ることが分かった。昨年三月の調査では七百八十九人で、この一年間で二百五十九人増えた。事故から三年がたっても被害は拡大し続けている。 (飯田孝幸

 市町村は、災害の直接の犠牲者だけでなく、その後の避難中の死亡などについても「震災関連死」と認定した場合、災害弔慰金(最高五百万円)を支給している。福島県内では二十四市町村が支給。本紙で震災関連死者のうち、原発事故で避難中だった人数などを聞き取り、集計した。

 南相馬市といわき市は震災関連死者のうち原発事故を理由とした避難者数を把握していない。ただ担当者は「大半が原発避難者」と話しておりこれを加えると原発関連死者は千五百人に迫る。福島県内の震災関連死者数は千六百七十一人(七日現在)で原発関連死者は少なくとも六割を占める。昨年四月一日から今年一月末までの震災関連死の認定数は岩手四十五人、宮城十七人に対して福島は二百七十七人と大幅に上回り、原発事故の特殊性を物語る。

 原発避難者の多い双葉郡八町村の担当者によると、震災直後に亡くなっていても、生活が落ち着いてから申請する人や、自治体の広報や報道で制度を知って申請に来る人がいるという。二百三十二人の原発関連死者を出した富岡町の担当者は「今でも月十件程度の申請がある」と話す。南相馬市では事故から二年半後に死亡しても震災関連死と認められたケースがあった。

 福島県の避難者数は約十三万五千人。このうち、二万八千人が仮設住宅で暮らしている。医療・福祉関係者の多くは、関連死防止に住環境の整備を指摘する。県は原発避難者向けに復興公営住宅四千八百九十戸の整備を進めているが、入居が始まるのは今秋から。一次計画分の三千七百戸への入居が完了するのは二〇一六年春になる見通しだ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2014031002000157.html

【社説】
3・11から3年 みんなが闘っている
2014年3月10日

 原発事故を抱えた町の再起がどれほど困難であるか。震災からの三年はそれを思い知らせる時間だった。闘う人々にずっと寄り添わなくてはならない
 それは静かな時限爆弾のように胸底に沈み込み、あの戦争から七十年を経ても消えていなかった。
 福島県相馬市の診療所「メンタルクリニックなごみ」の精神科医、蟻塚(ありつか)亮二さん(66)は沖縄協同病院心療内科部長を務めていた二〇一〇年暮れ、長い診療経験にはない「奇妙な不眠」を訴える男性に立て続けに会った。


◆戦争の心の傷は70年も

 海外の論文を読みあさってみると、その不眠はアウシュビッツ収容所の生存者に見られた心的外傷後ストレス障害(PTSD)とそっくりだった。男性に聞くと、太平洋戦争末期の沖縄戦を生き延びた人だった。

 住民を巻き込んだ米国との激しい地上戦で、県民の四人に一人が犠牲になった沖縄の戦闘。その記憶は生き延びた者にとって深い心の傷となったのだ。

 二十年前からこの問題に取り組んできた元沖縄県立看護大教授、當山(とうやま)冨士子さん(66)と一緒に一昨年、沖縄戦を体験した高齢者四百人に調査をしたところ、PTSDを引き起こしかねない重度な心の傷を抱える人が四割もいた。

 蟻塚さんは不眠の高齢者を診ると、戦争の影響を疑うようになった。

 砲弾の雨の中を逃げた人、家族を失った人、住民が日本兵に殺されるのを目撃した人…。つらい記憶が長い年月の後に仕事を辞めたり、家族の死に遭うなどふとしたきっかけでよみがえる。

 夜中に何度も目覚め、パニックを起こしたりする。遺体の臭いを思い出すという人もいた。


◆沖縄の苦難に重なる

 戦後二十年たって行われた精神疾患に関する調査で、沖縄は本土に比べて統合失調症などを発症する割合が高かったというデータがある。

 それは戦争で負った心の傷が影響している。本土から切り離された米軍の統治下で、人権を踏みにじられながら貧困に苦しんだことや、今も続く基地と隣り合わせの生活など、つらい経験を重ねてきたことが発症のその引き金になった-。そう蟻塚さんはみている。

 沖縄の心の傷は原発事故で傷ついた福島の痛みに重なる。

 災害後の心のケアの重要性は阪神大震災や新潟県中越地震などの教訓として残された。

 東日本大震災後に有志の手で開かれた診療所に昨春、蟻塚さんが所長として招かれたのも、沖縄での経験を頼られてのことだ。

 毎月五十人の新患を受け入れ、五百~六百人の患者を診る。一割に震災や原発事故による遅発性のPTSDがみられるという。

 震災の日、運転していた車ごと津波に流された男性は転がった消防車と、泥に埋まった人の姿がよみがえるようになった。眠れずイライラし、妻に怒ってばかりいた。

 放射能を浴びてしまったと恐れ、息子と一緒に県外避難している母親は、突然不安に襲われるパニック症状に苦しんでいた。

 PTSDだけでない。仮設住宅の生活が長引いてうつ状態やアルコール依存になる人も急増している。

 知らない人間関係の中で刹那的になり「死んでもいい」とふと思う人が目立っているそうだ。

 東日本大震災によって今も二十七万人が避難生活を送る。そのうちの十四万人を占める福島がとりわけ厳しいのは、放射能汚染からの回復や、将来の生活の見通しが立たないことだ。

 福島はまた、震災関連死が千六百七十一人を数える。地震や津波で亡くなった直接死の千六百三人よりも多く、被災三県の半数を超えている。

 長い避難生活で体調を悪化させたり、各地を転々とするうちに治療が遅れたりしたせいである。

 自殺の多発も際立っている。

 福島から聞こえるのは悲鳴のようなシグナルだ


◆フクシマを忘れない

 政府は低線量被ばくの問題から目を背けてきた。

 年間の被ばく線量について、一ミリシーベルトから二〇ミリシーベルトまで許容できると基準を緩め、原発周辺自治体への早期帰還を促そうとしている。東電も避難指示区域の見直しのたびに賠償を打ち切っている。見せ掛けの事故収束と復興を急いでいるようにしか思えない。

 政府や東電の不条理に遭っても、町の再建がどんなに困難であっても、人々は生き抜こうとしている。

 本土は戦後、基地の負担を押しつけられる沖縄の苦難を忘れてしまっていた。わたしたちは福島からの悲鳴に耳を傾ける。寄り添うことを忘れてはならない。
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http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-221002-storytopic-11.html

社説
原発事故3年 脱原発後退許されず 福島復興に思い馳せよう
2014年3月10日

 東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故の発生から3年がたつ。大津波への備えを欠き、全電源を喪失して炉心溶融に陥り、おびただしい放射能が放出された未曽有の原発事故の爪痕が福島県民を苦しめ続けている。

 福島県の避難者数は13万5906人を数え、7町村で全住民が避難したままである。

 一刻も早い原発ゼロを切望する福島県民の心情に冷や水を浴びせるように、安倍晋三首相は原発再稼働と輸出に走っている

 原子力発電の安全神話に浸り切った中で起きた事故はまさに人災だったが、その教訓は生かされていない。


 公約違反

 安倍政権が決めた新エネルギー基本計画の原案は、原発を活用し続ける方針を打ち出している。

 2012年末の衆院選で自民党が掲げた「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立」という公約に反するのは明白だ。

 将来の原発の規模に関して、「確保していく規模を見極める」としており、将来的な原発ゼロは想定していないとしか読めない。

 さらに、安倍首相は、原発輸出に前のめりになっている。

 最新の世論調査では、原子力規制委員会が安全性を確認した原発を再稼働する方針に対し、反対が54%で賛成の40%を上回った。

 原発の今後については、「即時ゼロ」「段階的に減らし、将来はゼロ」の脱原発派が69%と、容認・推進の29%を圧倒している

 安倍政権の原発政策は明らかに民意と乖離(かいり)している。原発再稼働はあってはならず、脱原発の大きな後退は到底許されない。

 福島第1原発で2月に起きた高濃度汚染水漏れは、タンク内の水位異常の警報が約10時間放置されていた。誤って弁を開けた者がミスを隠すため、戻した可能性がある。事故を過小評価した後、重大な事実を明かす東電の隠蔽(いんぺい)体質は全く改められていない。

 危機管理体制に構造的な欠陥があり、国はその共同責任を負うことをどれだけ自覚しているのか。

 安倍首相は昨年9月、2020年の東京五輪の招致演説で、福島第1原発を「状況はコントロールされている」と強調していたが、相次ぐ汚染水漏れは、首相の的外れな認識と欺瞞(ぎまん)性を証明していよう。世界に恥をさらしているようなものだ。

 東電の経営破綻処理の先送りと同社の無責任体質は明らかに連動している。まず、破綻処理を急ぐことが不可欠だ。


悲痛な訴え

 福島の現状は深刻さの度合いを増している。高い放射線量が残る地域があり、帰還を諦める住民が増えている。除染作業も計画通りに進まず、避難者向けの災害公営住宅の建設も大幅に遅れている。

 福島県が当時18歳以下だった子どもを対象に実施している甲状腺検査で、33人が甲状腺がんと確定している。同県は放射線の影響は「考えにくい」としているが、発症率の高さを指摘する声があり、保護者の不安を高めている。

 国が主導して福島県民の健康調査を実施し、原発事故との因果関係を徹底的に究明すべきだ。

 福島を犠牲にして電力消費の恩恵を受けてきた東京など首都圏のみならず、国民全体が原発事故被災者に思いを馳(は)せねばならない。

 福島第1原発に約40年間携わる企業代表の名嘉幸照さん=伊是名村出身=はフォーラム「被災地と共に」で、被災者と加害者の立場が交錯する苦衷を吐露した。米軍基地にあらがう沖縄と脱原発を願う福島の強固な民意を挙げ、「民主主義のルールに当てはめよ」と、民意尊重を国に求めた。

 エネルギー政策と安全保障を支える負担を限られた地域が負わされ、苦しむ点で福島と沖縄は重なり合う。名嘉さんは「沖縄のちむぐくるを被災地にください」と涙ながらに語った。その悲痛な訴えを胸に刻み、沖縄から福島の復興を後押しする術を模索したい。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014031102000134.html

原発ゼロ 国民の総意」 事故調トップ3人、再稼働の動き批判
2014年3月11日 朝刊

 東京電力福島第一原発事故から三年を迎えるのを前に十日、事故の原因や対応を検証した政府、国会、民間の各事故調査委員会の元委員長らを集めた討論会が東京都内で開かれた。国会事故調の黒川清元委員長は「あれだけの事故が起きても日本の社会が変わる気配がない。誰も責任を取らない」と指摘した。

 民間事故調の北沢宏一元委員長は稼働中の原発がゼロであることに触れ、「国民の総意としか言いようがない」と強調。再稼働後に事故が起きれば「(日本は)世界の笑い者」と述べ、慎重に判断する必要があるとの考えを示した。

 政府事故調の畑村洋太郎元委員長は「一番、学ばないといけないのは、どんなに考えても気が付かない領域があること」と指摘。それを踏まえた上で、国民全体で原発再稼働の是非を判断すべきだと訴えた。

 討論会には米原子力規制委員会のグレゴリー・ヤツコ元委員長も参加し、「原子力は100%安全はあり得ない。社会としてメリットをどう考えるか、リスクがあっても受け入れられるかがポイント」と述べた。
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●終わらない原発人災の影響: 「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」

2013年08月24日 00時00分56秒 | Weblog


レイバーネット日本http://www.labornetjp.org/)の『●木下昌明の映画の部屋』に出ていた記事【木下昌明の映画の部屋・第158回 ●四ノ宮浩監督『わすれない ふくしま』】(http://www.labornetjp.org/Column/20130301)。

吉沢正巳さんについての追記が末尾にあります。吉沢さんについては、『●「浪江町で300頭の牛を一人で飼っている牧場主の吉沢正巳さん」国会前スピーチ』『●大飯原発再稼働撤回に向けて、この熱気を見よ!』。]

 原発再稼働や原発輸出なんて言っている自公その他の議員や電力会社・・・・・・、全く腹立たしい限りである。汚染水は垂れ流し続けであり、(敢えて控えめに書くが)東京電力福島第一原発周辺の漁業は壊滅であり、一方、農業・畜産業についても「福島の百姓は終わりだ」。そこで「生業」を営むどころか、住むことさへ出来なくしておいて、ヌケヌケと原発再稼働や原発輸出を口にできる無責任な自公議員や電力会社に無性に腹が立つ。

   『●哀しい遺書: 「原子力さえなければ」
   『●ドキュメンタリー映画『わすれない ふくしま』: 「震災さえ」ではなく 「原発さえなければ・・・」
   『●「「3.11」から2年② 原発という犯罪」『週刊金曜日』(2013年3月8日、934号)
   『●「原発さえなければ」「福島の百姓は終わりだ」: 東京電力原発人災と自殺には因果関係あり

 「震災さえ」ではなく、 「原発さえなければ・・・」である。
 「原子力郷土の発展豊かな未来」「原子力明るい未来のエネルギー」「原子力正しい理解で豊かなくらし」を信じ込ませた自民党議員や電力会社幹部といった東京電力原発人災の責任者・「罪人・犯罪者」は、誰一人として罰せられることもなく、まだのうのうと生活している。

   『●何がメルトダウンしたのか?
   『●福島県双葉町「原子力明るい未来のエネルギー」・・・・・・いま、その〝少年〟は?

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http://www.labornetjp.org/Column/20130301

木下昌明の映画の部屋・第158
四ノ宮浩監督『わすれない ふくしま
社会に潜む「差別構造を暗示――原発で狂わされた人生に密着

 「3・11」から2年。何が変わり、何が見えてきたか。

 四ノ宮浩監督の『わすれない ふくしま』は、いまだに高濃度の放射能に汚染されている福島県で、生き方を狂わされた人々の生活に密着したドキュメンタリー。二つの家族と牛を飼う牧場長、三つのケースに焦点を当て、福島のいまを映し出している。

 最初は「日本一美しい村」といわれた飯舘村の建設作業員一家。見合い結婚したフィリピン人の妻と子どもが3人いる、一家は線量の高い家を離れて隣町へ引つ越し、さらに福島市の仮設住宅へと移る。夫は作業中に大けがで入院、妻は国の妹に送金を続ける。

 次は、同じくフィリピン人の妻との間に2人の子がある相馬市の酪農一家。夫は妻子が日本から一時避難して帰国していた時、堆肥小屋の板壁に「原発さえなければと書いて首を吊り、自殺する

 映画は2組の家族に光を当てることで、惨事だけでなく、もう一つの現実をも浮かび上がらせる。それは「外国人妻」を迎えざるをえなかった過疎化した農村の問題――そこから日本とアジア、日本の中の地方と都市の差別的な構造の一面があぶり出されてくる。 四ノ宮監督は『忘れられた子供たち』(1995年)などで、フィリピンの巨大なゴミ捨て場で暮らす人々を描き続け、その名を知られたドキュメンタリストだ。彼は長年、かの地の人々に寄り添うことで、そこで生まれた子はその場所から逃れられない社会の過酷さを浮き彫りにした。今度の映画も、惨事に翻弄される人々に密着することで、そのフィリピンとは地続きにあることを暗示する。

 四ノ宮が、酪農家の自殺した理由を村人に聞いて回るシーンでは、農家の実情が垣間みえる。彼らも異口同音に原発さえなければと語るその言葉は重い

 また四ノ宮は、東京の街頭で抗議の声を上げ、東京電力から賠償金5億円を得た希望の牧場」の場長の生き方にも迫っている。(『サンデー毎日』 2013年3月10日号)

*3月2日より東京・恵比寿の東京都写真美術館ホールで公開

追記〕上記の紹介批評を『サンデー毎日』に掲載した折に、編集部のデスクに「事実無根の箇所がある」との電話がありました。それは最後のくだり「……東京の街頭で抗議の声を上げ、東京電力から賠償金5億円を得た「希望の牧場」の場長の生き方にも迫っている」の箇所についてでした。電話の中身は、「希望の牧場~ふくしま~」のブログに〈サンデー毎日3.10増大号「希望の牧場」関連記事について〉と題して掲載されています。それを以下に全文紹介します。

   「当該記事の最後に、『(略)東京の街頭で声を上げ、東京電力から
    賠償金5億円を得た「希望の牧場」の場長の生き方にも迫っている』
    とありますが、これはまったくの事実無根です。記事中の「賠償金」とは
    おそらく「牛の損害賠償金」を指していると思われますが、牛の損害賠償金は
    牛の所有者に支払われたのであって、希望の牧場が現在飼養管理している
    牛350頭の所有権は各農家さん(エム牧場ほか)にあり、希望の牧場ならびに
    吉沢個人が所有する牛は一頭もいません。よって希望の牧場ならびに
    代表吉沢は、東京電力から一円の賠償金も受け取っていません
    本件につき、複数のサポーターさんからお問い合わせをいただきましたので
    以上回答いたします。また本日、サンデー毎日に対し、当該記事の
    訂正報道を求めましたので合わせてご報告いたします。
    「希望の牧場・ふくしま」事務局」

 そこでわたしは、早速、『わすれない ふくしま』の映画製作事務所に電話して、四ノ宮監督に事実関係を問い合わせたところ、監督は「誤解される方が多いので字幕を変えました」と答えました。そのくだりの字幕は「吉沢さんの度重なる交渉によりエム牧場は5億円の損害賠償金を受け取った」となっていました。そのくだりを監督は「エム牧場の社長が受け取った」にしましたと答えたのです。彼はわたしに誤解を与えたことをわび、吉沢さんに会った折に話しておく旨ものべていました。わたしは、公開前の訂正なので由としました。

 なお、わたし自身、吉沢さん活動に共感する一人として声援するつもりで書いたのですが、とんだ誤解を与えてしまいました。もちろんわたしの本意ではありません。これによって吉沢さんたちの活動に支障がきたさないことを願うばかりです。

 ということで、最後の文章を以下のように訂正します。 〈また四ノ宮は、東京の街頭で抗議の声を上げ、東京電力や政府の責任を追及する「希望の牧場」代表の前向きな生き方にも迫っている。〉と。
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●首相の2枚目の舌が福島で語らない事

2013年07月07日 00時00分40秒 | Weblog


東京新聞のシリーズ社説(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062502000131.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062602000148.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062702000121.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062802000146.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062902000157.html。同じく東京新聞(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013070402000131.html。asahi.comの記事(http://www.asahi.com/special/news/articles/OSK201307030151.html?ref=comtop_fbox_d1)。再び、東京新聞コラム「筆洗」http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013070502000134.html)。最後にgendai.net(http://gendai.net/articles/view/syakai/143274)。

 「経済政策は大きな争点だが、収束しない原発事故、道半ばの震災復興をどうするのかも、忘れてはならない」・・・逆じゃないのかな? いや、

   『●「原子力推進」という一点で自公政権は否定されるべき

であるべき。福島で第一声を上げても、何枚の舌があるのか知らないが、第2番目の舌で「原発輸出」「原発再稼働」といった「原発推進」は語ることはない。語れる訳もない。東京電力原発人災以前、自民党が何をやってきたのか、それ以降何をやったのか、その責任を誰か一人でもとったのか、語られることはない。そういう政党を支持していいのか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062502000131.html

【社説】
フクイチで考える(1) 放射線の海のただ中
2013年6月25日

 いわゆるフクイチを取材する機会があった。フクイチ、エフワン…。中で働く人たちは福島第一原発のことをそう呼んでいる。

 放射線量が高いので、バスの中からの視察である。それでも、マスクと靴カバー、そして、両手に布とビニールの二重の手袋に、首からは線量計という一通りの装備が必要だった。

 まず、廃炉作業の指揮所がある免震重要棟に入った。コンクリートの壁に囲まれた二階建て。テレビ会議の映像で知られる緊急対策本部室に向かう。途中、ゲートモニターという全身を調べる機械のチェックを受けた。これが世界を二つに分ける。

 退出モニターとも呼ばれるこの機械は、どの原発にもあるものだ。だが本来はその名の通り、原子炉建屋のような放射能の管理区域から非管理区域へ、内から外へ出る時に被曝(ひばく)の有無を確かめるためのものである。ここではそれが入室時。“あべこべ”だ。放射線の海のただ中の家である。

 二年前の1号機の爆発時、免震重要棟の扉が吹っ飛び、内部も一部、管理区域になってしまった。

 数少ない窓は、事故後分厚い鉛の板で遮蔽(しゃへい)した。棟内には鉛を張った石膏(せっこう)ボードも設置した。

 梅雨の晴れ間の一見のどかな光景は、生命とは相いれない世界である。その中で毎日三千を超える人々が過酷な作業に従事する。八十人の東電社員が夜間も免震重要棟に詰めている。

 約一時間、構内をバスで巡った。最も線量が高かったのは3号機の海側で、毎時一八〇〇マイクロシーベルト。バスの汚染の検査を受けて外へ出た。

 胸の線量計を見た。積算で二一マイクロシーベルト。前日の東京の環境放射線量は〇・〇五六マイクロシーベルト、愛知は〇・〇六六マイクロシーベルトだった。バスの中でも単純計算で三百倍以上になる。

 フクイチの汚染は、人間自身の産物だ。この異様な世界の存在を、私たちはよく知るべきだ。これも原発の一つの姿なのである。 (飯尾歩)



http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062602000148.html

【社説】
フクイチで考える(2) メルトスルーの深い穴
2013年6月26日

 メルトダウンに陥った1~3号機では、燃料デブリの存在が、放射能汚染水と並んで廃炉の進展を妨げる。デブリとは、溶け落ちた核燃料の固まりだ(図は1号機、東電資料より)。

 一九七九年にメルトダウン事故を起こした米国のスリーマイル島原発(TMI)では、燃料デブリは格納容器の内側の圧力容器の中にとどまった。

 それでも、作業は困難だった。

 メルトダウンが具体的に判明したのは事故発生から三年後。溶融分は当初、燃料の20%と見られていたが、結局は52%もあった。取り出しには十一年の歳月と十億ドルの費用をかけた。

 フクイチは、それよりはるかに難しい状態だ。高温の核燃料が圧力容器を貫通するメルトスルーで、格納容器の底に落ちた上、底部を侵食している恐れがある。

 「中に入ってサンプルが採れないと、次のステップには行きにくい」。東京電力前常務執行役の小森明生さんは言う。三代前の福島第一原発所長である。

 さまざまなものの混じった海水を注入したために、さまざまな異物が放射化した恐れもある。

 3・11から、やがて二年四カ月。ファイバースコープやロボットを使ってさまざまに探査を試みているものの、フクイチの炉内の様子はまだ詳しくわからない

 何が溶け込んでいるか。容器の底に林立する制御棒にこびり付いてはいないのか。燃料デブリの性状も散らばり具合も、明らかにはなっていない。

 昨年三月、2号機の格納容器内部で時七三シーベルトの放射線が計測された。数分浴びただけで命を落とす線量だ。この危険が調査の大きな壁になる。フクイチには、まだ分からないことが多すぎる。メルトスルーの穴はどこまで深いのか。優秀なロボットたちはどうしたか。

 廃炉への前提になる新たな探査技術の開発に、世界の英知を集めるべきだ。 (飯尾歩)



http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062702000121.html

【社説】
フクイチで考える(3) 技術の合意と社会合意
2013年6月27日

 水が廃炉を妨げる。

 損壊した原子炉建屋の中に、一日四百トンの地下水が流れ込む。

 1~4号機の建屋を取り囲むように土を凍らせて、地中に壁を構築し、地下水を遮る計画が進んでいる。遮水能力が高く、工期が短いのが利点という。しかし、地下水位が変化するなど予想外のリスクも否めない。

 今のところ汚染水は、フクイチの敷地の中にひたすらためておくしかない。正門をくぐると、大小の貯水タンクの群れがまず目に入る=写真、代表撮影。すでに約千個あり、三十万トンを超える汚染水を抱え込む。八十万トン分の用地が確保されており、今後三年は貯水を続けられるというが、限界はやがて来る。

 東電はことし三月、多核種除去設備(ALPS)の試運転を開始した。一系列で一日二百五十トンの処理能力があり、六十二種類の放射性物質を国の基準値以下まで除去できる。

 ところが、水とよく似た放射性トリチウム(三重水素、半減期一二・三年)だけは分離が難しい。水から水は除けない。一ミリリットルあたり六〇ベクレルという国の排出基準に対し、三〇〇〇ベクレル程度が残る。

 実はこのトリチウム、どの原発の冷却水にもわずかに含まれており、管理放出されている。フクイチでも、基準以下に水で薄めて海に流そうという声はある。しかし、それも難しい。

 「浄化して管理放出ができるという技術的合意と、そうしてもいいという社会的合意が得られるかどうかは別問題」と、案内してくれた東電フェローの小森明生さんは考える。「フクイチはもう、普通の原発とは思われていませんから…」と。

 フクイチだけのことではない。今は、国民の多くが原発と、原発神話を築いた人や機関に疑いの目を向けている。原発推進の経済人や政治家が目を背けているだけではないか。国民の視線に気づかなければ、社会的合意は成り立たない。 (飯尾歩)



http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062802000146.html

【社説】
フクイチで考える(4) ロボット侵す放射線
2013年6月28日

 3号機、4号機の作業現場は、随分様子が違う。

 4号機の周りには、白い防護服にマスクをつけた人の姿がある。3号機にはそれがない。

 事故当時、定期検査で停止中だった4号機は、メルトダウンを起こしていない。

 一方、爆発の規模が大きく破損のひどい3号機には、人がうかつに近づけない。3号機はぐるりと足場が囲み、六百トン吊(つ)りの巨大クレーンなど大小十台の重機ががれきの撤去を続けている。運転台には人がいない。

 十台は、約五百メートル離れた免震重要棟から、遠隔操作されている。放射線の影響がない部屋だ。

 「無人重機もロボットの一種」と東京電力原子力・立地本部課長の田中勤さんは言う。

 それとは別に、ロボットたちはフクイチの中にいて、主に地味な調査業務に就いている。

 一昨年四月の「パックボット」(米・アイロボット社製)投入以来、東電の管理分だけで六機種が活動、または待機中。この十八日には、ホンダなどと共同開発した「高所調査用ロボット」が、2号機内の温度や線量を確かめた。

 しかし、放射線はロボットさえも脅かす。放射線量が一〇〇シーベルトになると、エネルギーの高いガンマ線がロボットの“目”に当たるカメラの画素に影響し、画像に斑点のようなものが表れる。

 ガンマ線が、半導体の中の電子の流れに作用して、コンピューターの誤作動を引き起こす。鉛で覆うと動作が不自由になる。

 ロボットも人間と同じ線量計を装着し、被曝(ひばく)の限界を定めた管理値が設定されている。

 作業の現場は炉心に近づいていく。生身の人間には、小石一つ拾わせてはならない。汚染水に触れさせてはならない。

 ロボットに対する国民の期待は強い。国産ロボットの奮起を求めたい。飛躍的な性能向上を図らねば、フクイチは鎮まらない。 (飯尾歩)



http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062902000157.html

【社説】
フクイチで考える(5) 核と共存できるのか
2013年6月29日

 フクイチを巡る取材バスの中で強く思ったのは、日本に落とされた原爆はアメリカがつくったが、この原発事故の被災地、代表撮影=をつくったのは、ほかならぬ日本だったということだ。

 外には、強力な放射能ちりを吸い込まぬように、大型のマスクと装備を着けて働いている人たちがいる。周りには住めない土地がある。そういうことを私たちは自覚せねばならない。

 この場所は、事故後よく知られた通り旧陸軍の飛行場だった。海を見下ろす高さ三十メートルの海岸段丘の上。そこを二十メートル掘り下げて原発は建設された。科学技術が万能と信じられた時代。だが、掘り下げた分だけ津波は大きく襲った。

 一九四八年、湯川秀樹博士がノーベル賞を受ける前年。アメリカの研究所に招かれると、すぐにアインシュタイン氏がやって来た。博士の両手を握りしめながら「罪もない日本人を原爆で殺傷して申し訳ない」と涙を流してわびた

 原爆と原発はもちろんちがう。

 だが、放射能汚染という災禍は同じである。

 思い出されるのは「核と人類は共存できない」という、広島の哲学者にして運動家の森滝市郎氏のことばだ。彼は被爆して右目を失った。考えに考え抜いた末、核兵器はもちろん、原発もやめるべきだと決心した。ウランを掘る人から最終的に燃やし処理する人まで被ばくの危険がある。ましてや事故を起こしたら。

 私たちは、廃炉ということばを割合簡単に使う。だが、どうか。その疑問はここへ来ればわかる。

 福島の廃炉はうまくいってほしい。しかし、それを進めながら原発とは私たちにとって一体何なのかと自問を繰り返そう。

 何より原発に代わるエネルギーを、私たちは努力すればもつことができる。フクイチはそう語りかけてくる。 (深田実)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013070402000131.html

【コラム】
筆洗
2013年7月4日

 架線を支える電柱は折れ曲がり、駅舎は土台しか残っていない。福島第一原発から二十キロの警戒区域で唯一、津波に襲われたJR常磐線の富岡駅(福島県富岡町)の現状だ▼視界を遮る建物はなく、駅から海がよく見え、無人になった事務所には巣を作ったツバメが勢いよく出入りしている。ひっくり返った車があちこちに放置され、破壊された建物は解体されずに生々しい爪痕を今も残す▼富岡町は三月二十五日から放射線量に応じ、帰還困難、居住制限、避難指示解除準備の三区域に再編されたばかりだ。日中、立ち入りが可能になった駅に立って感じたのは、終わりの見えない放射能との戦いである▼双葉地方を車で走ると、目に入るのは「除染作業中」の看板だ。汚染土などを詰めた大量の黒い袋は、雑草だらけの田んぼの仮置き場に野ざらしにされたままだ▼震災後、初めてとなる参院選がきょう公示される。安倍晋三首相はJR福島駅前で第一声を上げ、民主党の海江田万里代表も福島入りする。福島を忘れない、と訴えるのだろう▼原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立-。昨年の衆院選で公約に掲げた目標は参院選の公約から消え自民党は旧来の「原発依存」に立ち位置を戻した。汚染土の詰まった袋はあちこちで山積みになっている。安倍首相は視察した時に、目に入らなかったのだろうか
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http://www.asahi.com/special/news/articles/OSK201307030151.html?ref=comtop_fbox_d1

2013年7月4日16時34分
(竹内敬二の窓)「事故の経験で、最も安全な…」の軽さ

【編集委員・竹内敬二】「いったん停止」していた原子力政策が、参議院選を前にして丸ごと動き始めた原発輸出も国をあげて推進している。福島原発事故から2年余りで、私たちは何を反省し、どこへ行こうとしているのか。

 いま原発再稼働、輸出推進を進める論理として「福島事故を経験した日本だからこそ世界一安全な原発を提供できる」というのがある。日本の原子力の歴史では、しばしばこうした逆説的な言い方、あるいは「日本は特別」的な言い方が使われる。しかし、たいていは「口だけ」である

 昨年9月、民主党政権は、「2030年代に原発ゼロをめざす」を柱にした「革新的エネルギー・環境戦略」を公表した。原発依存一辺倒だった戦後のエネルギー政策を百八十度変えるものだった。しかし、この新戦略の寿命はたったの3カ月だった。昨年12月の総選挙で勝った自民党が、この戦略を否定し、安倍政権が原発復活へ舵(かじ)を切ったからだ

 これは世論の大勢とずれている。3・11以後、日本社会の原発への意識は変わり、「停止中の原発の再稼働に反対が58%、賛成28%」(6月11日朝日新聞)という世論調査にもみられるように、多くの人は悩みながらも原発を減らしたいと思っている。そして実際に、ほとんどの原発が止まったまま日本の社会は動いている

 今しなければならないのは、こうした世論の変化や電力需要の減少を基本にエネルギー政策をつくり、その中で原発、プルサーマル、再処理の意味と役割を定義し直すことだろう。事故を起こした国の責任だ

 しかし、安倍政権は、原発、プルサーマル、再処理工場という一つひとつのパートを、以前の計画のまま動かそうとしている。これでは、なし崩しで「3・11以前」に戻ってしまう。

・・・・・・・・・。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013070502000134.html

【社説】
<2013岐路> 党首第一声 福島に寄り添う責任
2013年7月5日

 参院選が公示され、各党首らが各地で第一声を上げた。経済政策は大きな争点だが、収束しない原発事故、道半ばの震災復興をどうするのかも、忘れてはならない。

 候補者擁立の状況や選挙戦略によるのだろうが、寂しい気がしないでもない。七カ月前の衆院選公示日、四党首が福島県内に集ったが、きのうは現職首相の安倍晋三自民党総裁と、海江田万里民主党代表だけだった。

 安倍氏は衆院選同様、福島市の中心街を第一声の場に選んだ。長年政権にあった自民党が「原発の安全神話に寄りかかり、原発政策を推進したことを、深刻に反省しなければならない」と述べた。

 いまなお多くの人々が仮設住宅での生活を余儀なくされている現状を見れば、「本当に申し訳ない思い」を表明したのは当然だ。

 しかし、安倍氏は首相として原発再稼働や海外への原発輸出を進める。衆院選第一声では語っていた再生エネルギーの開発促進にはこの日、全く触れなかった。

 県内全原発の廃炉や再生エネルギー研究・開発の推進を求めた福島県連や、普天間飛行場の県外移設を掲げた沖縄県連の地域公約を安倍氏は「県連の願望」と一蹴する。地域重視の自民党が地域に寄り添わないのはどういうことか。

 ただ「復興を加速する」と言うだけでは、原発事故を本当に反省したことにはなるまい。

 海江田氏は第一声を上げた盛岡市から仙台市に入り、その後、福島市では安倍氏と同じ場所で演説した。東日本大震災の被災地から選挙戦を始めたかったのだという。

 震災発生時、原発を所管する経済産業相だった海江田氏は原発事故の避難指示に「至らぬ点があった」と謝罪し、「福島の復興なくして日本の復興はない」と訴えた。

 やり玉に挙げたのが安倍内閣が進める国土強靱(きょうじん)化だ。公共事業のバラマキと批判し、資材高騰で復興に支障が出ていると指摘した。

 政策の誤りを正し、建設的な提言をして実現を迫るのは野党の役割である。政権転落の痛手は深いが、福島をはじめ被災地の復興を加速させるため、政策論争に果敢に挑んでほしい。

 これから福島に入る党首もいるのだろう。選挙区に候補者を擁立しなくても、比例代表で支持を呼び掛ける意味はある。政策を堂々と訴え、いまだ故郷に帰れない被災者、原発事故の影響に苦しむ県民に寄り添う気持ちを表してほしい。それが政治の責任でもある。
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http://gendai.net/articles/view/syakai/143274

安倍首相 被災地パフォーマンスのあざとさ
2013年7月5日 掲載

 「自民党は安全神話に寄りかかり、原発政策を推進してきたことを深刻に反省しないといけない。私たちには復興を加速させる大きな責任があり、復興のためにも強い経済を取り戻す」

 これは安倍首相が福島で行った参院選の第一声だ。原発政策を反省する政党が、なぜ再稼働を推進するのかなぜ海外への原発輸出に必死になるのか。復興を加速させると言いながら、復興予算の流用対策が遅れ、1兆円が被災地以外に使われていくのを止められなかったではないか

 安倍は、昨年の衆院選に続き、今回もまた公示日にわざわざ福島へ出向いた。前夜遅く福島駅前のホテルに泊まり、午前福島駅前といわき駅前で街頭演説。午後には東京・池袋へトンボ返りだ。“震災復興”を選挙の象徴的なイメージにしようと躍起である。

「被災地を利用した選挙パフォーマンス」だと呆れるのは、作品の取材で毎月東北を回っている作家・相場英雄氏だ。

   「安倍さんは福島もいわきも駅前で数時間滞在しただけでしょ。
    『被災地の復興を考えています』という、わざとらしさが透けて見えます。
    被災地の住民はみな、『政府の偉い人たちは、一度、仮設住宅に
    泊まってみたらいい』と口々に言っています。そうすれば本当のニーズが
    もっと分かる。例えば、自治体によってガレキの残っている量が全く違うんです。
    自治体の境界線を越えるとガラッと景色が変わることがある。
    復興庁という組織をつくったのに、機能していないんじゃないか」

トンボ返りせず仮設住宅に泊まってみたら

 6月に被災地を取材したばかりのジャーナリスト・鈴木哲夫氏もこう言う。

   「被災者が望んでいるのは、生活再建と仕事です。しかし、相変わらず
    仮設住宅に住み、雇用は増えていません。高台移転の話がありましたが、
    土地の確保も進んでいない。石巻(宮城県)で一番大きな仮設住宅を
    取材すると、『国会議員は現場に来ないから、実態が分かるわけがない。
    それなのに、どんどん復興に関する公約がつくられる。不思議です』
    という声を聞きました」

 安倍は毎月被災地を訪問していることもアピールの材料に使っているが、そこまで言うなら、駅前のホテルじゃなくて、仮設住宅に泊まればよかったんじゃないか。
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●原発推進国同士が手を携えて原発輸出、さらに「死の商人」へ: どうやら「恥」という概念は無いらしい

2013年06月13日 00時00分03秒 | Weblog


原発推進仲間のフランスとの原発推進ゴッゴについてのasahi.comの記事など(http://www.asahi.com/politics/update/0607/TKY201306070074.htmlhttp://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit1、6月8日)、東京新聞の記事など(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013060701002127.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013060802000125.htmlhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013060802000123.html)。

 あの菅直人元首相でさえが、「」と言ったのです。3.11東京電力原発人災で世界中の人たちに迷惑をかけた我が国が原発を推進し、輸出することに対して。

   『●再び原発人災が発生した時、原発推進派議員に何ができるのか?
   『●東京電力原発人災処理、計画性もヘッタクレもなく
   『●原発で働く: 「コスト優先」、「命は二の次」
   『●敦賀原発廃炉に向けて足踏み: 自民党による政治的圧力?
   『●原発推進のために何でもする人たち
   『●もんじゅ: 責任者に責任を取っていただきましょう
   『●「成長戦略に「原発の活用」」: あ~恥ずかしい政権、恥ずかしい国
   『●「原発さえなければ」「福島の百姓は終わりだ」: 東京電力原発人災と自殺には因果関係あり

 原発推進国同士が手を携えて原発輸出をし、さらに武器輸出三原則の緩和による「武器の共同開発」まで言い始める始末で、「原子力=核」(兵器)でもあり、まさに「死の商人」へ向かっている、と言われても返す言葉がないだろう。こういった人たちには、どうやら「」という概念は無いらしい。

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http://www.asahi.com/politics/update/0607/TKY201306070074.html

2013年6月7日13時37分
「原発は重要」日仏首脳会談、共同開発・輸出協力を確認

 安倍晋三首相は7日、オランド仏大統領と首相官邸で会談した。両首脳は「原子力発電が重要との認識で一致し、日本での核燃料サイクルや、原発の共同開発・輸出の推進について協力を確認。武器輸出三原則の緩和をふまえた武器の共同開発でも合意し、会談後にこれらを盛り込んだ共同声明を発表した。

 両首脳は会談冒頭に「パートナーシップ強化」を表明。共同声明では原発について、東京電力福島第一原発の事故もふまえて「安全性の強化が優先課題であることを共有し、原子力規制当局間の協力を拡大」と言及しつつも、仏と協力して再稼働や輸出を重視する安倍政権の姿勢を強調した。

 使用済み核燃料を処理して再び使えるようにする核燃料サイクルに関し、青森県の再処理工場の「安全で安定的な操業の開始」で一致。会談後に、日本原燃が10月の完成を目指す工場の稼働に仏アレバ社が協力する覚書が交わされた。

・・・・・・・・・。
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http://www.asahi.com/paper/editorial.html?ref=com_top_pickup#Edit1、6月8日】

2013年6月8日(土)付
日仏共同声明―これは原発推進政権

 フランスは世界屈指の原子力依存国家である。その国との協力の名のもと、安倍政権は、総選挙で公約した原発依存を減らす方向とは逆向きに突っ走る

 これでは原発推進政権だ。そんな風にしか見えない。

 来日したオランド大統領と安倍首相が会談し、「原子力発電が重要である」との共同声明を出した。青森県六ケ所村の再処理工場の操業開始など核燃料サイクルへの支援や、高速炉の技術開発協力、第三国への原発輸出での連携を盛り込んだ。

 福島第一原発の事故から2年あまり。まだその収束もできておらず、除染や被災者の帰還も実現していない

 福井県内の原発敷地で新たに活断層が見つかるなど、地震国ならではの危険性もあらわになった。安倍政権になってから多くの国民は原発に依存する社会からの脱却を望んでいる

 そんな中での日仏両国による「原発重視」宣言である。確かに、フランスから実績がある廃炉や廃棄物管理について知恵を借りる手はあるかもしれない。しかし、ほかは首をかしげることばかりだ。

 最大の問題は、行き詰まっている核燃料サイクル事業での協力を打ちだしたことだ

 中核を占める高速増殖炉「もんじゅ」については、原子力規制委員会が先月、1万近い機器の点検を怠っていたことを理由に使用停止を命じた。技術的にも実現のめどが立っておらず、廃炉にするのが現実的だ。

 やはりトラブル続きだった六ケ所村の再処理工場は、仮に稼働の道が開けたとしても、使うあてのないプルトニウムが増えることになる

 世界の非核国で唯一、大規模な再処理工場を持つ日本が、核保有国のフランスと協力してプルトニウムの増産に突き進むことは、核拡散を防ぐ国際体制に限りなくマイナスである。

 核保有国と被爆国とがこういう形で手を組むのでは、結局、核兵器もできる物質を持ったほうが得だとの考えが広まりかねない。日仏は、核燃料サイクルではなく、核拡散防止で力を合わせるべきだ。

 安倍政権は最近、原発推進に前のめりな姿勢を鮮明にしてきた。成長戦略の中に原発活用を位置づけ、中東、インド、フランスに続き、今月中旬に訪れるポーランドでも東欧との原子力協力をうたう。

 国民には綿密な説明を尽くさないまま、対外協力を利用して、なし崩しに原発推進へと政策のかじを切るのは不誠実というほかない
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013060701002127.html

仏大統領「原発政策で共に協力」 国会で演説
2013年6月7日 19時15分

 来日中のフランスのオランド大統領は7日、参院本会議場で衆参両院議員を前に演説し、原子力政策について「安全基準や廃炉に関し、日本とフランスは共に協力し合わなければならない」と述べ、連携強化を呼び掛けた。

 東京電力福島第1原発事故に触れて「経験を教訓とし、同じような悲惨な事故が再び起きないようにしなければならない」と強調。原発を稼働する各国に安全基準の徹底を求めていく姿勢を示した。

 1月のアルジェリア人質事件で日仏両国民が犠牲となったことには「テロに対して共に戦わなければならない」と指摘。北朝鮮やイランの核開発を「許すべきではない」と明言した。

(共同)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013060802000125.html

【社説】
日仏首脳会談 方向性が違うのでは
2013年6月8日

 安倍晋三首相は、来日したフランスのオランド大統領と日仏首脳会談を行った。原発の第三国への輸出や核燃料サイクル政策で連携することを確認したが、進むべき方向が違うのではないか。

 認識があまりに違うと言わざるを得ない。会談後の共同記者会見で、安倍首相から発せられた言葉に対してである。

 「世界の安全水準を一層高めていく観点から、日本の原子力技術への期待に応えていく」。福島第一原発でレベル7という史上最悪の過酷事故を起こし、いまだ原因も究明できず収束の道筋すら見えていない状況下にあるのにだ

 首脳会談では、米国に次ぐ世界第二の原発大国であるフランスとの間で、核燃料サイクルの技術開発で連携するとともに、アジアや中東諸国への原発輸出の拡大も目指していくとした。

 安全面で完全に信用が失われ、事実上の破綻状態にある核燃料サイクル政策を、実績のあるフランスの協力を得て維持していこうというのである。

 しかし、中核施設である日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅ(福井県敦賀市)は、運転停止中のうえ、最近も一万点もの点検漏れが発覚し、原子力規制委員会から運転再開の停止命令を受けたばかりだ。青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理施設も、一九九七年の完成予定だったのに、技術的な問題で操業のめどが立っていない。

 民主党政権では核燃料サイクル政策は抜本的見直しの対象と見切りをつけつつあったが、安倍首相が就任すると「継続して進めていく」との立場に一転した。

 フランスは、発電に占める原発依存度が八割近い原発大国だが、オランド大統領は昨年の大統領選の公約で「二〇二五年までに五割に下げる」と表明。国内原発は実は縮小する方向なのである。それに対し、凄惨(せいさん)な事故も忘れたかのように原発再稼働を急ぐ安倍政権の姿勢は、明らかに異様だ。

 共同声明では福島原発の廃炉や除染の共同研究を進めることで合意したが、それだけで十分ではないか。避難や仮設住宅住まいがなお続く被災者に思いをはせれば何よりもフクシマの収束を優先させ、それ以前の再稼働や原発輸出などあまりに無神経すぎる

 国際社会からみて、あれだけの事故を起こしつつ、なお原発に固執する政治姿勢がどう映るのか、よく考えてみるべきだ
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013060802000123.html

【コラム】
筆洗
2013年6月8日

 「抑えきれなくなった核の力は、私たちの思考方法以外のすべてを変えた。そうして、私たちは未曽有の惨禍へと漂っていく」。知の巨人アインシュタイン博士の言葉だ▼博士は、ナチスが原子爆弾を手にすることを恐れ、米国が核開発で先手を取ることを促した。ヒロシマ、ナガサキの惨禍に衝撃を受けた博士が、一九四六年に社会に向けて警鐘を鳴らしたのが、冒頭の言葉である▼博士が懸念したのは、核を使った最終戦争だった。それは幸い、今のところ起きてはいないが、人類は違った形で核の巨大な力が暴走する恐ろしさを知ることになった。チェルノブイリと福島での炉心溶融事故だ▼核の惨禍を繰り返し目にしてもなお、思考方法を変えようとしない人が、少なからずいるようだ。安倍晋三首相とフランスのオランド大統領は、その代表だろう。両首脳はきのう、首脳会談で「原子力発電が重要であること」を確認し合い、手を携えて各国に原発を輸出していくことを約束した▼福島で炉心溶融がどのように、起きたのか。津波ではなく地震の揺れで既に損傷していたのではないか。安全対策にとり決定的に重要なことも検証せぬまま、原発を動かし、各国に売り広げようとする▼アインシュタイン博士はこんな至言も残した。「狂気…それは、同じ事を何度も繰り返しながら、違った結果を期待することだ」
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●3.11東京原発人災から2年が過ぎて

2013年03月11日 00時00分18秒 | Weblog


東京新聞のコラム『筆洗』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013030402000101.html)。

 「何もなかったかのように、原発回帰に向かう安倍政権の姿勢が鮮明になってきた。地震列島に五十基を超える原発を造ってきたのは自民党政権だ。その自覚のなさに驚くしかない」・・・・・・全く同感。自公に手を貸す人の「自覚のなさ」にも。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013030402000101.html

【コラム】
筆洗
2013年3月4日

 小さな虫を地べたで観察し続けたファーブルは、『昆虫記』にこんな言葉を残している。<人間というものは、進歩に進歩を重ねた揚句(あげく)の果てに、文明と名づけられるものの行きすぎのために自滅して斃(たお)れてしまう日が来るように思われる>▼人類史で初めて投下された広島、長崎への原爆に続き、「レベル7」の福島第一原発の事故を経験した今、ファーブルの警句は原子力時代の到来を予言したのか、と思えるほど示唆的だ▼東日本大震災から来週で二年を迎える。津波で家を失った被災者の大半はまだ仮設住宅で暮らしている原発事故の避難者の多くは家に戻れるめども立っていない▼「かつてない大災害だったにもかかわらず、東京で暮らしていると、人々の被災者への思いが『少しずつ風化しているのでは』と感じることがある」と本紙の「東京下町日記」でドナルド・キーンさんは危機感をにじませる▼原発を動かしたい人々には、事故の風化は好都合なのだろう。経済産業省の露骨な人事が発表された。エネルギー基本計画を検討する有識者会議から、脱原発派の委員五人が外れ、推進派の学者や原発立地県の知事らに代わった▼何もなかったかのように、原発回帰に向かう安倍政権の姿勢が鮮明になってきた。地震列島に五十基を超える原発を造ってきたのは自民党政権だ。その自覚のなさに驚くしかない
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 この1年、何も変わらないどころか、自民党が復権し、原子力ムラの復活がより一層鮮明になり、事態は最悪の方に進んでいると言わざるを得ない。
 1年前のブログを振り返ってみると、事態は深刻。

   『●あの3・11原発人災から1年: 松下竜一さん「暗闇の思想」を想う

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http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/d/20120311

 あの3・11から1年。あの時、個人的な事情もあり、こと(原発人災)の重大さに全く気付いていなかったし、ブログにも何も書いていない。2日後からようやく、それについて書き始めている。刻一刻と人災の側面が浮き彫りになり、いまに至っても、解決したと言える側面はほとんど無いといって過言ではない。メルトダウンした原子炉についても、冷温停止「状態」という言葉遊びで糊塗している。原発内部の状況はつかめていないし、知ることもできないのに。何が一体事故「収束」宣言なのか。ストレステストという計算ごっこでお茶を濁し、その〝計算された〟結果を易々と受け入れる原子力ムラお抱えの委員会。マスコミやネット、市民が騒ぎ過ぎる、不安を煽りすぎるという大御所〝ジャーナリスト〟子供にとっては20倍のリスクでは収まらないであろう年間20ミリシーベルトどころか、笑っていれば100でもオッケーと嘯く学者。市民、特に、罪なき子供達の側に立とうともしない司法。ジャーナリズムの根本としての批判精神なきマスコミ。その結果として、原子力ムラの望む原発再稼働・原発建設再開原発輸出に向けて着々と進んでいる。

 小出裕章さんの云う「たかが電気のために・・・」をよく考えるべきである。この1年目の節目に再度、松下竜一さんの「暗闇の思想」を想う。

   『●いま「暗闇の思想」を: 朝日新聞(地方版?)社界面トップ

 再々度?、しつこく、再掲(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/e1b263002193a77c5f47ca07c54ff5f2)。『松下竜一 未刊行著作集4/環境権の過程』より。

   《「電気需要増加は必至ではないかという問いかけ・・・。・・・現在の電力に
    頼りきった文化生活そのものへの反省と価値転換であり、
    少数の被害者には目をつぶって成り立つ多数の幸福という暗黙裡の
    差別的発展への懐疑であり、さらに大きく根本的には、電力をとめどなく
    食いつぶしてやまぬ高度経済成長政策の拒否である」(p.107)。
    「・・・だれかの健康を害してしか成り立たぬような文化生活であるのならば、
    その文化生活をこそ問い直さねばならぬと。/じゃあチョンマゲ時代に帰れ
    というのか、と反論が出る。必ず出る短絡的反論である。
    ・・・今ある電力で成り立つような文化生活をこそ考えようというのである。
    ・・・/・・・ただひたすらに物、物、物の生産に驀進して行き着く果てを、
    私は鋭くおびえているのだ。/「一体、物をそげえ造っちから、
    どげえすんのか」という素朴な疑問は、・・・開発を拒否する風成で、
    志布志で、佐賀関で漁民や住民の発する声なのだ。・・・/・・・都会思考の
    キャッチフレーズで喧伝されるのなら、それとは逆方向の、むしろふるさとへの
    回帰、村の暗がりをもなつかしいとする反開発志向の奥底には、
    〈闇の思想〉があらねばなるまい」(pp.116-117)。
     内橋克人さんの〈浪費なき成長〉につながる〈暗闇の思想〉。》
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●だから言わんこっちゃない ~自民党復権と原子力ムラの復活~ 

2013年02月27日 00時00分01秒 | Weblog


asahi.comの記事(http://www.asahi.com/politics/update/0215/TKY201302150279.html)と社説(http://www.asahi.com/paper/editorial.html、2月19日)。

 だから言わんこっちゃないでしょ。

   『●田中優子さん「誰の名前を書くのか、その人の品格が問われている」
   『●映画『放射線を浴びた『X年後』』: 
         「こんな巨大な事件が、・・・日本人としての資質が問われる」

 自民党の一体誰が東京電力原発人災の責任をとったのでしょうか? 元首相らのお笑いな反省の弁があっただけだ(『●Mr.風見鶏: 反原発をお前が言うか!?』、『●どんだけ面の皮が厚いんだか!!』)。自民党を復権させ、原発推進に突っ走らせているこの日本。このような現状が、道議会議長や静岡県議会議長の発言につながっている。

 以下はとある日のつぶやき。

************************************************************************************
AS@ActSludge

「責任は免れない」けれども、原発推進、建設再開、再稼働、輸出?? 『小泉進次郎氏ら警戒区域視察 自民青年局の約150人』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013021101001565.html …)/「立ち入り禁止となっている福島県内の警戒区域を視察・・「原発を推進してきた私たち(自民党)の責任は免れない・・」」
************************************************************************************

・・・・・・と思ったのですが、東京新聞の記事は消えているので、こちらを「小泉進次郎氏ら警戒区域視察 自民青年局の約150人」(http://www.47news.jp/CN/201302/CN2013021101001565.html)。

    「自民党青年局の小泉進次郎局長ら若手国会議員や地方議員の
     約150人は11日、東京電力福島第1原発事故を受けて
     原則立ち入り禁止となっている福島県内の警戒区域を視察した。
     視察後、小泉氏は福島市内での報告会で「原発を推進してきた
     私たち(自民党)の責任は免れない。全国から集まった青年世代が
     復興の日まで責任を持って見届ける」と決意を語った。
      警戒区域内で視察団はバスに分乗し、同県浪江町の
     伝統工芸品「大堀相馬焼」の窯元の被害状況などを見て回った。
      福島市内では避難生活を余儀なくされている仮設住宅の住民から
     「復興住宅を早く造ってほしい」などの要望を聞いた。」

 お笑いだ。「復興の日まで責任を持って見届ける」なんて噴飯ものだ。若手議員である小泉進次郎氏の世代で復興できるとでも思っているのだろうか。父上と同じ「無責任」ぶりだ。
 被災者の市民の皆さん、おじいちゃん、おばあちゃん、子供たち・・・・・・、騙されてはいけない、責任一つとれない党に。

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http://www.asahi.com/politics/update/0215/TKY201302150279.html

2013年2月15日23時54分
福島県議会議長、怒りの退席 自民会合、再稼働の声多く

 自民党の資源・エネルギー戦略調査会が15日、原発がある13道県の議長を招いた意見交換の場で、出席者から原発再稼働を求める声が相次いだ。これに福島県議会の議長が怒り、会合から退席した。

 「民主党政権に止められた浜岡原発は今後どう対応するのか」(静岡)
 「再稼働の手続きを速やかに詰めて、お知らせいただきたい」(北海道)

・・・・・・。
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http://www.asahi.com/paper/editorial.html・・・・

社説

2013年2月19日(火)付

原発政策―課題を先送りするな

 朝日新聞の世論調査で、原発の今後について尋ねたところ、「やめる」と答えた人が計7割にのぼった。
 「すぐにやめる」「2030年より前にやめる」「30年代にやめる」「30年代より後にやめる」「やめない」という五つの選択肢から選んでもらった。
 全体の6割は30年代までに国内で原子力による発電がなくなることを望んでおり、「やめない」は18%にとどまる
 政権交代を経ても、原発への国民の意識は変わっていないことが確認されたといえよう。
 気になるのは、政治の場から原発に依存しない社会に向けて議論を深めようという機運が失せていることだ。
 安倍政権も「脱原発依存」を掲げている。実際には、民主党政権が決めた「原発ゼロ政策」の見直しを表明するなど、巻き戻しの意図が濃厚だが、何をどう見直すかについてはあいまいにしている。
 当面、新たな安全基準や活断層評価などを進める原子力規制委員会の動向を見守る姿勢を示すのは、「参院選まではじっとしている」戦略なのだろう。
 国会でも、原発政策をめぐる論戦は低調なままだ。
 原発政策の転換は、経済や社会に大きな影響を与える。
 だからこそ政策変更に伴って生じる負の側面をできるだけ軽減し、新たな成長や構造転換のきっかけとするよう、周到な準備と合意形成に向けた取り組みが不可欠だ。
 例えば、規制委による審査の厳格化で、廃炉になる可能性が高い原発や再稼働までに時間のかかる原発が増えることが確実視されている。
 廃炉までの段取りをどう進めるのか。地元経済や電力安定供給への影響をどう軽減するか。使用済み燃料放射性廃棄物の保管をどうするか。
 どれも、待ったなしの課題である。政府が課題を洗い出したうえで、国会で議論を始めるべきだ。
 国会には先月末、原子力問題調査特別委員会が設置された。規制当局が「原子力ムラ」にとりこまれないよう、国民の目で監視するべきだとする国会事故調査委員会の提言でできた。
 その趣旨を踏まえたうえで、もっと広く脱原発依存に向けた政策全体を議論する場にしてはどうだろう。
 昨夏の「国民的議論」のように、市民自身による議論の場を設けるのも一案だ。
 政治が面倒なことから逃げ、課題を先送りすれば、後の混乱が大きくなるだけである。
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●兵庫県警調書捏造など諸々についてのつぶやき

2013年01月15日 00時00分31秒 | Weblog


 兵庫県警調書捏造など諸々についての最近のつぶやき。脈絡無し。

 リツイートを受け、和歌山カレー事件林眞須美林真須美)氏についてもつぶやく。

 中谷宇吉郎博士・・・ついでなので、東京新聞のコラム「筆洗」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013011302000089.html)を末尾に。キルヒホフの名前から、全く意味は無いのですが、ハーバーや、また、ニセ科学との関係でファラデーの名前が思い出されました。

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■『英キャスター退去の請願認めず 表現の自由は「根本原則」』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013011401001401.html)/「ホワイトハウスは・・・小学校で子供ら26人が死亡した銃乱射事件・・・個人の武装の権利を認めた合衆国憲法を攻撃したとして英国人キャスターの国外退去を求めた請願を採択しない・・・」

■『河口慧海の日記帳発見 中くりぬき遺書入り箱の鍵隠す?』(http://www.asahi.com/culture/update/0110/OSK201301100066.html)/「・・・19世紀末、鎖国下のチベットに日本人として初めて入った堺市出身の禅僧、河口慧海(えかい・・・)・・・。・・・研究者は「命がけの旅と覚悟していた慧海の心境がわかる資料だ」」

魚住昭さんの『魚の目』(http://uonome.jp/)に『橋下政治資金の不可解』という記事が3本出ている。「8割強がパーティー券あっせん 」、「秘書一族がパーティー券大量あっせん 」、「橋下市長特別秘書の奥下氏 業務内容記録ゼロ」

■『[CML 022051] 本日1/13(日) 第94回街頭行動:新宿アルタ前 午後3時 のお報せ:長岩』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021884.html)/「・・・2013年、初アピールです。「原発廃炉」「戦争放棄」そして「子供たちの日本を取戻す」・・・」

■『[CML 022044] 「つながろうフクシマ!さようなら原発大行動」』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021876.html …)/「・・・落合恵子さん、鎌田慧さん、澤地久枝さん・・「つながろうフクシマ!さようなら原発大行動」についての記者会見・・・http://sayonara-nukes.org/2013/01/130110/

冤罪 死刑執行飯塚事件についてCMLの記事。やはり飯塚事件について黒塗りでしか公開されず。やましいことが満載なのでしょう!! 『[CML 022031] 過去5年間に執行された死刑について朝日新聞が法務省に情報公開請求したところ・・・』(http://list.jca.apc.org/public/cml/2013-January/021864.html

ニセ科学としての「水伝」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/s/%BF%E5%A4%AB%A4%E9%A4%CE%C5%C1%B8%C0)を思い出す  「東京新聞コラム「筆洗」」(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013011302000089.html)/「・・・中谷宇吉郎博士の名言だ▼雪の結晶の美しさに魅せられた博士は、どんな温度や湿度で、どういう結晶ができるかを調べ上げた・・・」

■アオコや赤潮植物プランクトンには応用できないのかな?? 『プラスチック主原料にミドリムシ 家電製品などに利用へ』(http://t.asahi.com/9cqf

■一体どういう発想なの?? 『国支払いの除染事業 健診・講習費 作業員持ち』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013011302000086.html …)「・・・採用の際に健康診断や講習を受け、その場で費用を自分で支払ったり、いったんは業者が支払った後に「立て替え金」として給料から天引きされた人が多くいた・・・」

■これまでの原発推進の責任は? 単に原発推進したいがため! 『首相、宮城の被災地視察 復興加速へ決意』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013011201001316.html …)/「亘理町の仮設住宅入居者ら約30人と懇談し、復興の加速化へ重ねて決意・・・首相就任後の被災地訪問は昨年12月29日の福島県に続き・・」

■常態化? 何でもやっていいと勘違い?? 『家宅捜索狙い調書捏造か 警部補らの動機解明へ』(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013011301001106.html …)/「・・・調書捏造事件で、虚偽有印公文書作成容疑で逮捕された容疑者・・・が、捏造した調書を基に暴力団関係者の関係先を家宅捜索しようとしていた・・・」

■「・・・書類送検などの対象になったのは2010年5月以降の7件で、和歌山カレー事件のものは含まれていない・・・」(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/ 、2012年12月29日)

■「・・・しかし『週刊朝日』は、この研究員は一連の捜査で、カレー事件の捜査時期に当たる98年から03年にかけての19件でも捏造があったことが発覚しているとして疑義を呈している・・・」(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/ 、2012年12月29日)」

■『●和歌山県警科学捜査研究所の鑑定結果捏造事件と和歌山毒カレー冤罪事件、そして死刑制度』(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/d41aa6ea58527c073c25b924c2ad55b5 …) 「・・・2010年5月以降の7件で、和歌山カレー事件のものは含まれていない・・・」(http://www.accessjournal.jp/ ・・・)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2013011302000089.html

【コラム】
筆洗
2013年1月13日

 「雪は天から送られた手紙である」とは、中谷宇吉郎博士の名言だ▼雪の結晶の美しさに魅せられた博士は、どんな温度や湿度で、どういう結晶ができるかを調べ上げた。それにより、雪の結晶を見れば、遥(はる)か上空の様子が分かるようになった▼雪が天からの手紙なら、星からの手紙は光だ。光をプリズムに通すと、虹色の帯が見える。科学者はこの帯を読み解くことで、星はどんな物質でできているか、どう動くかを解き明かしてきた▼英国の作家サイモン・シンの好著『宇宙創成』によると、十九世紀ドイツの物理学者キルヒホフは、太陽の大気に金など重金属があることを確かめようとした。だが、取引先の銀行家は研究に理解を示さない。「地球にもって来られないというのに、太陽に金があったところで、何の役に立つのです?」。後に、その成果で金メダルを贈られたキルヒホフは銀行を訪れ言ったそうだ。「太陽から得た金です」▼宇宙創成理論の権威・佐藤勝彦さんが率いる自然科学研究機構が、ハワイに巨大な望遠鏡を造って地球外生命体の探査に乗り出すことになった。地球と似た環境の惑星を探し出し、その星が反射した光を分析すれば、そこに光合成をする生物がいるか分かるのだという▼惑星からの手紙は、宇宙のかなたで生命が育まれていることを知らせてくれるだろうか。便りが、待ち遠しい。
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●民意薄き圧勝: 原発推進してきた自民党

2012年12月22日 00時00分14秒 | Weblog


山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、12月16日)と東京新聞の記事(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012121802000130.html)。

 憲法改正なんて議論している場合か! 原発推進なんてしている場合か!! 「難民」「収容所」なんて、言わせるような社会や政治っておかしいでしょう!!!

 その前に、以下は 綿井健陽さんの『逆視逆考PRESSより。

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http://watai.blog.so-net.ne.jp/

(『選挙を前に あれだけの……にもかかわらず……』、http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-12-16
来年7月には参議院選挙があるという。そこでももし、「橋下的・石原的・安倍的な、価値観・歴史認識・言葉・感情を抱く人たち」が、彼ら3人がいる政党に投票して多数派となれば、その先に待ち構えているものは何か、その先の日本の社会は何と表現されるのか。

(『Twitterまとめ投稿 2012/12/17』、http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-12-17
wataitakeharu熱烈な支持者からすれば余計なお世話かもしれないが、この時代状況にもかかわらず、なぜに社民と共産はこんな程度の得票・議席しか、いつも得られないのでしょうか?今回も含めて、これまで20年間だいたいどちらかに投票してきた者として、毎回ガックリする事実なのです。自民大勝よりもまたガックリ12/17 01:22

(『Twitterまとめ投稿 2012/12/18』、http://watai.blog.so-net.ne.jp/2012-12-18
wataitakeharu昨年11月、浪江町から避難して仮設住宅に住んでいた女性は、そこを「収容所」と呼んでいた。今回いくつかの仮設住宅で聞いた言葉は「難民」。「原発に賛成か反対か?ってよく聞かれるけど、それよりもワシら難民の生活基盤をどうするのかまず考えてほしい。いつまでここで暮らさなきゃいけないんだ」12/18 06:33
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http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/、12月16日】

2012/12/16
「私たちを抜きに福島のことを決めるな!」ーーIAEAの福島訪問に疑念と抗議の声
執筆者
: Yamaoka (2:28 pm)

 衆院総選挙で報道がほとんどかき消されているが、福島第一原発事故に伴う住民被曝問題にとって、岐路になるかもしれない事態が進んでいる。
 政府とIAEA(国際原子力機関)共催の原子力安全国際会議が、15日から福島県郡山市で始まった。玄葉光一郎外相は本会合で、IAEA調査団に福島第一原発の現場を見てもらい、廃炉に向けた調査と助言を得ていく、とその主旨を発言した。
 だが、IAEAとはそもそも「核の平和利用」、すなわち原発政策を推進する国際機関だ。天野之弥事務局長は14日、福島第一原発を視察した後、「多くの国が原発を必要と考えている」と述べ、暗に「脱原発」政策を批判した。そのIAEAが今回の国際会議を皮切りに、放射線の健康被害について過小評価し、日本の政策決定に重大な影響を与えるのではないか――こうした疑念の声が県内外で少しずつ高まっている。
 14日正午、反原発団体「原発いらない福島の女たち」が県知事に宛てて、「福島へのIAEA進出をやめさせること」「除染の限界を見極め、住民の避難に保障を」等を求める要請書を提出。その後、福島県庁に隣接する紅葉山公園で集会を開いた。
 公園と阿武隈川を挟んだ対岸には高い放射線量で知られる渡利地区があるが、公園の放射線量も、簡易測定器で計測したところでは毎時0.79マイクロシーベルトを記録した。東京と比較しても一桁違う。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012121802000130.html

小選挙区24% 比例代表15% 自民 民意薄い圧勝
20121218日 朝刊

 戦後最低の投票率となった十六日の衆院選は、自民党が定数(四八〇)の六割を超える二百九十四議席を確保する圧勝で終わった。しかし小選挙区で自民党候補の名を書いたのは全有権者の約四分の一、比例代表に至っては15・99%だった。自民党の勝利は、必ずしも民意を反映したものではない。多党乱立と低投票率が自民党を利した結果であるということが、はっきり分かる。

 衆院選の投票率は小選挙区で59・32%。戦後最低を記録した。


 一方、自民党の得票率は小選挙区が43・01%。比例代表は27・62%。ただし、これは投票した人の中での比率だ。

 全有権者に占める比率は24・67%、比例代表は15・99%となる。選挙区でも比例代表でも自民党候補や党名を書いた有権者は「少数派」だ。

 ところが、自民党が獲得した議席は小選挙区で定数の79%にあたる二百三十七議席、比例代表は、同31・67%の五十七議席だった。

 現在の衆院選挙制度は、小選挙区制と比例代表の並立制を採用している。民意を集約して二大政党制に導く小選挙区制で自民党は、有権者全体に占める得票率の三倍以上の議席を獲得。信じられないような世論との乖離(かいり)が生じた。

 民主党は、小選挙区で自民党の約半分にあたる22・81%の得票だったが小選挙区での獲得議席は自民党の一割強の二十七にとどまった。ここで両党が明暗を分けた。

 このようなずれは、十二党が乱立した今回の衆院選で、多くの候補が票を食い合ったことが最大の要因。特に、最大の争点の一つだった原発政策で「原発ゼロ」を公約する政党が小選挙区で競合し、結果として原発を容認する自民党を利した形だ。
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●東日本大震災・原発人災事故被災者にこそ住宅を

2011年06月18日 00時01分15秒 | Weblog


CMLに出ていた記事(http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-June/009851.html)の一部。

 無駄どころか有害なことにばかりにどんどんお金を湯水のように使い、肝心なことには使わない。岩国だけでなく、沖縄も同様。自民党の悪い点ばかりをなお一層悪く実行している民主党。

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http://list.jca.apc.org/public/cml/2011-June/009851.html

[CML 009980] 転送:米軍住宅ではなく、被災者住宅を!

・・・・・・
2011
6 2 () 21:21:21 JST

・・・・・・。

 転送・転載歓迎。

アジア共同行動日本連絡会議
http://www.awcjapan.org/index.html

11岩国・労働者反戦交流集会実行委

http://www.geocities.jp/iwakunihansen

からの呼びかけです。


 防衛省と山口県は、騒音軽減のための滑走路沖合移設事業と嘘を言って岩国市民を騙し、在日アメリカ軍岩国基地を拡張しました。拡張された岩国基地には、厚木基地の艦載機部隊がやってきます。ジェット戦闘機の騒音はひどくなります。
 基地拡張により人員が増えるため、新たな米軍住宅が必要となりました。山口県は桜の名所愛宕山を「ニュータウン建設のため」と嘘を言って削り、その土砂で岩国基地拡張を拡張しました。土砂を採取した跡地は、米軍住宅地になることが予定されています。

 これに対して、

 「もうたくさんだ!

と多くの岩国市民が基地拡張と米軍住宅建設反対に立ち上がりました。

 自民党王国と言われる山口県で初めて起こった、大きな反基地の戦いです。
 さて、米軍住宅建設が予定されている愛宕山跡地を、関東東北大震災や福島第一原発事故で家を失った被災者のための住宅地にしようという動きが起こっています。

 「外国の軍隊のための住宅ではなく、震災や原発事故で住む場所を失った被災者のための住宅を建設してください


 この声を政府や山口県議会、岩国市議会に送る行動要請です。

(ここから)

・・・・・・。


*********************************
「愛宕山開発跡地に被災地住民のための支援住宅を!」

・・・・・・。

○o・。○・o。o・○・o。○・o。・o。○・o。o・○・。o・○・o。○・o。。o・○・o。○・o。。o・

【賛同のお願い】
 基地の沖合拡張を「受け皿」にして進められている岩国基地への厚木艦載機部隊などの移駐計画。もしもこれが実現するなら、岩国基地は130機もの米航空兵力が密集する「極東最大」の基地とされてしまいます。
沖合埋立のために跡形もなく削り取られた愛宕山跡地。山口県は「良好な住宅街の造成」という地元住民への約束を反故にして、国(防衛省)に売却し、国はこの跡地を米軍住宅にしようと計画しているところです。
 基地強化・米軍住宅化に反対する岩国市民、愛宕山地域住民は、今回の東日本大震災と福島原発事故を受けて、「跡地に被災者用住宅を建設すべし」と声をあげました。跡地には広大な更地が「野ざらし」の状態であり、被災者が集団で移転することのできる住宅用地として最適です。被爆者医療の中心である広島に近接していることを考えれば、福島第一原発周辺の避難地域住民のための住宅用地という意味も大きいものです。
 お金も遊休地も、被災住民のために使うべきであり、一戸一億円ともいわれる米軍将校のための住宅建設などもってのほか
 政府への要請、被災三県知事への提案に続いて、山口県議会、岩国市議会への請願も行われます。
 全国から賛同を寄せましょう。

○o・。○・o。o・○・o。○・o。・o。○・o。o・○・。o・○・o。○・o。。
o・○・o。○・o。。o・

【愛宕山を守る市民連絡協議会の政府への要請】(他に、被災三県知事への提案も、同趣旨です)

2011(平成23)年5月 9日
防災担当大臣 松本 龍  様
国土交通大臣 大畠 章宏 様
防衛大臣 北澤 俊美 様

愛宕山を守る市民連絡協議会
世話人代表  岡 村 寛
山口県岩国市牛野谷町

愛宕山開発跡地を「東日本大震災被災者用集団移転用地」に活用を!(要請)

 本年3月11日の東日本大震災・大津波は、日本全体に深刻な被害をもたらしました。発生後2カ月を経て国を挙げて被災地の復興・復旧にご尽力されておられることに敬意を表します。
 私達は山口県岩国市に住居する者で組織する市民団体で、「’06年米軍再編計画による米軍岩国基地の機能強化や市街地への新たな米軍住宅建設に反対し、静かで住みよい地域を望む運動」をしております。
 さて、岩国市街地中央部には、山口県知事が国に買い取りを求めている《愛宕山開発跡地》があり、政府(防衛省)は米軍再編計画により岩国に移駐する米軍関係者の住宅建設用地として昨年度買取り予算199億円(平成23年度に繰越済み)を計上されました。しかし沖縄・普天間基地返還について混迷し、米軍再編計画は大幅に延期されようとしています。
 こうした中、愛宕山開発跡地についても、将来の利用計画が定まらないままに未利用地として放置されている状況にあります。
 一方で、いまだ多くの被災者が避難生活を余儀なくされていますが、仮設住宅の建設用地の不足が深刻であると聞いております。
 そこで私たちは、下記の理由により、「愛宕山開発跡地を国が賃借することによって、東日本大震災被災者の集団移転のための仮設住宅用地に活用することが、国難とも言われるこの窮状を打開する最良の方策の一つであると確信しております」。
 政府におかれてもこのことをご勘案の上、緊急の被災者支援対策としてご検討頂きますよう要請します。

要 請 理 由
1愛宕山開発跡地は、すでに住宅地としての一次造成が終わった45haの平坦地であり、すぐにでも利用可能であること。また、集団移転用としても最適であること。
2地盤強固な標高60mの高台にあり、地震・津波等災害に強く安心して生活できること。
3被爆地・広島から40キロメートルの位置にあり、放射能治療・被曝対策にも万全を期すことが出来ること。

(ここまで)

・・・・・・。
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