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●《国を動かすのはメディアにもできなかったこと》な赤木ファイルの黒塗りは許されない…アベ様ら=「カラスはやっぱり「黒い」です」

2021年06月05日 00時00分51秒 | Weblog

[※ 赤木俊夫さんの「国家公務員倫理カード」は擦り切れている… (『報道特集』、2020年9月12日)↑]


(2021年05月30日[日])
阿部岳さん【【取材記録】赤木雅子さんと島袋文子さん】(https://www.youtube.com/watch?v=2ITBD5DsfUE)。
沖縄タイムスのコラム【森友問題で自死した夫は「一人戦地に行った感じだった」 赤木さん、新基地反対訴える92歳島袋さんを訪問】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/754453)。

 《森友問題公文書改ざんを強いられ、自死した元財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さんの妻、雅子さんが2021年5月15日、名護市辺野古を訪ねた。会ったのは沖縄戦を体験し、辺野古新基地建設に反対を続ける島袋文子さん。目に涙を浮かべながら戦争体験に聞き入った雅子さんは、文子さんに「応援する」と激励され、感激した様子を見せた。 ・沖縄タイムス記事 https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/754453》。
 《森友問題の渦中で起きた決裁文書改ざんの真相を求め、全国行脚を始めた赤木雅子さん(50)は15日、新基地建設が進む名護市辺野古を訪ねた。体を張って反対する島袋文子さん(92)から「悪い政治家たちを許してはいけない。応援するから頑張りましょう」と激励され、「心強い」と目に涙を浮かべた》。



阿部岳さん【【取材記録】赤木雅子さんと島袋文子さん】
 (https://www.youtube.com/watch?v=2ITBD5DsfUE

 赤木俊夫さんは、生前、《白い物でも、上司が黒と言えば黒。「戦争と同じなんやと漏らしていた》そうだ。〝カラスはやっぱり「黒い」〟と言えなくしたのは誰? 「世界中の人間が「白」だと言っても、カラスはやっぱり「黒い」です」――― 財務相や財務省中、政府中、自公お維中の人間が「白」だと言っても、アベ様ご夫妻はやっぱり「黒い」のです。

   『●カラスはやっぱり「黒い」: 「アベ様のNHK」的
       「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?
    「NHK籾井会長の「迷言」、「政府が右というものを左とは言えない」に続き、
     「正式な政府のスタンス、政府のきちっとした方針の下での報道をしましょう
     とのこと。情けなき「牙無き」メディア。でも、ダンダリンさん曰く
     「世界中の人間が「白」だと言っても、カラスはやっぱり「黒い」です」!!
     (『ダンダリン 労働基準監督官第8話』14年11月20日)。 
     「アベ様のNHK」的な「政府が白というものを黒とは言えない」で良いとは
     思えません、ジャーナリストには「カラスはやっぱり「黒い」」と言ってほしい」

 《財務省…「二重殺人」とさえ言える》(古賀茂明氏)。#赤木ファイル の #黒塗りは許されない
 《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》…その存否さえ明らかにしなかった卑劣な国。漸くその存在を認めた。
 《つまり、赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」「忘れないこと」にかかっている人の心を持つ善良な官僚と裁判官を後押しするために、私たちは、雅子さんとともに声を上げ、闘い続けなければならない》(古賀茂明氏)。

   『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に《論功行賞で、
                 財務省きっての花形ポストがプレゼント》
   『●頭から腐った自民党のその総裁・アベ様という《総理のために
                  嘘をつくことが奨励される国──》ニッポン
   『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
               自分の信念や理に反して悔しかっただろう》
   『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
        …《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?
   『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
     財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道
   『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
     《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達
   『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
      綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を
   『●アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転
     …《内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査》が必要
   『●私人の「桜を見る会」、《政府の自粛呼びかけの最中であること》
     だけ《が原因ではない》…森友問題、アベ昭恵様が〝タマ〟を込めた結果…
   『●《昭恵夫人が発案し立ち上げた事業の資金提供者》であるが故に
     《「桜を見る会」に招待されていたマルチ企業》48ホールディングス社長
   『●(西日本新聞)《桜下に羽目を外さず》…《首相は、公園の桜ではなく
      飲食店の敷地内なので「花見ではない」》…桜は見たが花見じゃない
   『●《新型コロナウイルス禍の対応に尽力している政府は絶対の正義で、
     社会防衛の前には人一人の命ごとき取るに足らないとでも言いたげ…》
   『●再び《論功行賞》…《そもそも太田氏は、森友公文書改ざん問題から
     安倍首相を守ってきただけではなく、深く関与している…“当事者”だ》
   『●《「改ざんした日からコロッと様子が変わって、口数も減って
   
  しゃべらなくなった」(赤木雅子さん)》…〝壊した〟犯人らはのうのうと…

   『●《菅義偉官房長官…「報告書に事実が書かれ、検察の捜査も行われ
     結論が出ている」と訴えを一蹴…雅子さんや遺族、そして世論は納得》?
   『●デモクラシータイムス《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きて
     いた夫が壊れたのはなぜか、「私は真実を知りたい」から》…に応えよ
   『●アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、いま黒塗りに
     なっている夫がうつ病になった経緯であるとか、出すのは簡単なことだ》
    《「これが財務官僚王国 最後は下部がしっぽを切られる
     なんて世の中だ」――。手書きの遺書に、こう書き残して亡くなった
     赤木俊夫さん(享年54)》。
    「《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きていた夫が壊れたのは
     なぜか、「私は真実を知りたい」》…赤木雅子さんの要望に応えよ。
     《安倍内閣を倒したいとか、追及したいということじゃなく、
     真実が知りたいただそれだけです》…それに応える義務がアベ様や
     財務相らにはある。アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、
     いま黒塗りになっている夫がうつ病になった経緯であるとか、
     出すのは簡単なことだ》」
    「アベ様の首相辞任表明を受けて、『報道特集』…で金平茂紀さんは
     「競馬の予想みたいな話題に行く前に、アベ政権の功罪について冷徹な
     検証をまずやることが必要じゃないか。安倍政権の負の遺産をキチンと
     清算して、教訓を次に活かしていくことがすごく重要なこと。…
     赤木雅子さんの言葉をちょっと補っておきますとね、「自分の夫は
     心の病気になって死を選んだんだ、と。病気で辞任する安倍さん
     だからこそ、その苦しみを理解できるはずだ。きちんと再調査を命じて、
     辞任してほしい」と仰っていた」」

   『●同感…《「安倍政権7年8カ月の功罪」…考えてみると、ぼくにとっては
         「罪」ばっかりで「功」はちっとも浮かばない》(鈴木耕さん)
   『●【本音のコラム】:《前川喜平…「あべとともにさりぬ」というわけには
        いかない》《斎藤美奈子…「続・最悪」がないという保証はない》
   『●東京新聞《菅義偉政権は、この問題の対処も「前政権を継承」…遺族の
      声から逃げることなく、政府はファイルを提出し、正直に説明すべき》
   『●《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》
            …その存否さえ明らかにしない卑劣な国に「文書提出命令」を
   『●《赤木ファイル…国会では裁判に影響があると言い、裁判では影響がない
         と言う財務省の二枚舌》、そして、麻生太郎財務相の卑劣・冷酷
    《3月7日、3年前に財務省近畿財務局の職員赤木俊夫氏が命を絶った
     日だ。赤木氏は、森友学園への国有地売却決裁文書を改ざん
     させられた。不当な安値売却に安倍晋三総理(当時)の夫人昭恵氏の
     関与が疑われたが、安倍氏は「私や妻が関係していたということに
     なれば、総理大臣も国会議員も辞める」と答弁した。ところが、
     決裁文書には昭恵夫人らの名前があったので、これを消すために
     改ざんが行われたのだ》

   『●赤木俊夫さんが残してくれた証拠・記録「赤木ファイル」を《すべて
     黒塗りにされた「のり弁」状態》にするなど、絶対に絶対に許されない
   『●「赤木ファイル」を《探しもせず、目も通さずに調査を終えたのならば、
       調査の信頼性そのものを疑わざるを得ない》…黒塗りなど許されない
   『●《つまり、赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」
      「忘れないこと」にかかっている…私たちは、雅子さんとともに…》
   『●赤木ファイルと沖縄…《無視された小さな声を拾い集めることでしか、
         この国の正義は取り戻せない。今の政府にできるだろうか。》

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/754453

森友問題で自死した夫は「一人戦地に行った感じだった」 赤木さん、新基地反対訴える92歳島袋さんを訪問
2021年5月16日 08:30

 森友問題の渦中で起きた決裁文書改ざんの真相を求め、全国行脚を始めた赤木雅子さん(50)は15日、新基地建設が進む名護市辺野古を訪ねた。体を張って反対する島袋文子さん(92)から「悪い政治家たちを許してはいけない。応援するから頑張りましょう」と激励され、「心強い」と目に涙を浮かべた。

     (赤木雅子さん(手前)に戦争体験を語る島袋文子さん
      =15日、名護市辺野古)

 雅子さんの夫で、財務省近畿財務局職員だった俊夫さんは当初抵抗した公文書改ざんを強いられ、2018年に自死した。白い物でも、上司が黒と言えば黒。「戦争と同じなんやと漏らしていた

 島袋さんから沖縄戦の過酷な体験を聞いた雅子さんは「比べられないかもしれないが、夫は1人戦地にいた感じだった」と話した。島袋さんは「日本軍は住民を盾にして裏切った。同じことだ」と応じた。

 雅子さんはこの日、那覇市の沖縄タイムス社も訪れ、俊夫さんが改ざんの経緯をまとめた「赤木ファイル」の全面公開を求めた8日付の社説に感謝を伝えた。

 「遠く離れた沖縄でも応援してくれてうれしい。夫が書いたことを黒塗りさせないよう、次の段階も頑張っていきたい」。沖縄から始めた全国行脚で、世論の後押しを得たいと説明した。

 この日は49年目の「復帰の日」。社説を担当した高崎園子論説委員(52)は「沖縄も国家の暴走の犠牲になってきた。共感しているし、雅子さんの勇気に押されて諦めてはいけないと思った」と語った。

 「個人で闘うのは本当に大変だと思う」と気遣った森田美奈子論説委員長(57)、「この問題で国を動かすのはメディアにもできなかったこと」と敬意を示した与那嶺一枝編集局長(56)と3人の女性が対応し、雅子さんは「それがさらにうれしかった」と喜んだ。
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●前川喜平さん《数々の政策の失敗…行政の私物化について、納得できる説明をし、ちゃんと謝罪し、その責任をとってから、辞めてほしい》

2020年09月01日 00時00分00秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



数々のアベ様案件の真相究明、塀の中に落ちるなどアベ様らが真の「責任」をとってこそ、アベ様による独裁政権の〝被害〟解決に向けての第一歩。与党自公や癒着党お維の議員を限りなく減らさねければ、ニッポンの再生も無いです。いま、「野党が云々」なんて言っている場合ではないでしょうに。アベ様案件の後片付けとともに、COVID19や経済の崩壊などの目の前の問題に急いで対処していかねば。

   『●さようならアベ総理、そして、こんにちはアベ様…数々のアベ様案件
       について真相を解明し、真の「責任」を果たしていただきましょう
    「2020年8月28日(金)午後、漸くこの日を迎えました
     アベ様が首相辞任を表明しました

 リテラの記事【安倍首相が会見で語った「病状」が矛盾だらけ!「潰瘍性大腸炎の兆候」「体調異変」と説明した時期に連日会食、しかも仏料理にステーキ】(https://lite-ra.com/2020/08/post-5606.html)によると、《8月17日、安倍首相が慶應義塾大学病院を受診したというニュースが流れた直後、本サイトは「公然の受診や健康不安情報流出は安倍首相の“政権投げ出し正当化するための演出ではないか」という疑惑を指摘した。昨日28日の辞任表明会見をみて、その疑惑はますます濃厚になったというべきだろう。それは、安倍首相自身の病気や健康状態、辞任決断の経緯などに関する説明が、矛盾だらけのシロモノだったからだ》。
 病気云々とは関係なく、全てのアベ様案件の真相を明らかにし、真の「責任」を取ってください。

 リテラの記事【安倍辞任会見でも“忖度”丸出しだった御用マスコミフジは「もっと休んでおけば」テレ朝は「今後も外交に取り組まれるか」】(https://lite-ra.com/2020/08/post-5607.html)によると、《7年8カ月にもおよんだ暴政が、またも無責任なかたちで幕を閉じようとしている。昨日28日、持病の潰瘍性大腸炎の再発を理由にした電撃的な辞任劇が繰り広げられたが、その記者会見で安倍首相は、あまりにも自分勝手な主張を並べ立てたからだ。たとえば安倍首相は、辞任を決めたのは2回目の再検査で慶應義塾大学病院入りした24日の月曜日だったと明かしたが、そのタイミングで辞任を決めたことについて、「まさにコロナ禍のなかにおいて、政治的空白を生み出さないようにする上においてはですね、このタイミングで辞任するしかないという判断をいたしました」と述べた。政治的空白を生まないようにする……? このコロナ禍の最中に通常国会を閉会し、憲法に基づいて臨時国会の開催が要求されてもそれを無視、知事や医師会から「特措法改正を国会で議論してほしい」「コロナに夏休みはない」という訴えが飛び出しても、「事態が収束したあとに検討する」などと言い放って「政治的空白」をつくりつづけてきた人間が何を言うか、という話だ》。
 何にも突っ込まないクラブ記者の皆さん…。

 もう一つ。リテラの記事【安倍首相は「辞任」報道でもお友だち記者優遇! 今回はNHKの岩田明子がスクープ、前回はTBS時代の山口敬之が……】(https://lite-ra.com/2020/08/post-5608.html)によると、《本サイトでも昨日お伝えしたように、28日におこなわれた安倍首相の辞意表明会見では、ほとんどのメディアがぬるい質問に終始し、あらためてそのだらしなさが浮き彫りとなったが、そんななか、最後の最後まで“権力の犬”っぷりを見せつけたのが、「安倍さまのNHK」だ。そもそも、今回、安倍首相の辞任をスクープしたのは、NHKだった。無論、これは言うまでもなく「安倍首相にもっとも近いジャーナリスト」と呼ばれてきたひとりである、政治部の岩田明子解説委員のスクープだろう。フジもほぼ同時刻に一報を報じたが、その情報量や詳細さはNHKが圧倒していた》。
 クラブ記者の皆さんもお優しいことだね。で、アベ様のNHKは今後どこに向かっていくの? もう二度と「カラスは黒い」とは言えないのでは? アベ様の〝唯一上手くいった〟「政」は《メディアコントロール》。その呪縛からは容易に逃れられないのではないかと、大変に心配。。


   『●カラスはやっぱり「黒い」: 「アベ様のNHK」的
       「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?
    「NHK籾井会長の「迷言」、「政府が右というものを左とは言えない」に続き、
     「正式な政府のスタンス、政府のきちっとした方針の下での報道をしましょう
     とのこと。情けなき「牙無き」メディア。でも、ダンダリンさん曰く
     「世界中の人間が「白」だと言っても、カラスはやっぱり「黒い」です」!!
     (『ダンダリン 労働基準監督官第8話』14年11月20日)。 
     「アベ様のNHK」的な「政府が白というものを黒とは言えない」で良いとは
     思えません、ジャーナリストには「カラスはやっぱり「黒い」」と言ってほしい」

 一方、『報道特集』(2020年8月29日)で金平茂紀さんは「(自民党総裁選展望といった)競馬の予想みたいな話題に行く前に、アベ政権の功罪について冷徹な検証をまずやることが必要じゃないか。安倍政権の負の遺産をキチンと清算して、教訓を次に活かしていくことがすごく重要なこと。…赤木雅子さんの言葉をちょっと補っておきますとね、「自分の夫は心の病気になって死を選んだんだ、と。病気で辞任する安倍さんだからこそ、その苦しみを理解できるはずだ。きちんと再調査を命じて、辞任してほしい」と仰っていた。あとは、沖縄ですよね。歴代の政権の中で沖縄に対して最も冷淡な政権だった」。

   『●事実誤認の常習犯…《聞きたくない質問、都合の悪い質問を
           遮るような、その先に国民がいることを無視…》
   『●デモクラシータイムス《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きて
      いた夫が壊れたのはなぜか、「私は真実を知りたい」から》…に応えよ

 首相辞任までに、アベ様は赤木雅子さんの懸命な要求に応えることがあるでしょうか?
 また、最低の官房長官・沖縄基地負担軽減担当相(冗談・マンガのような担当相)をはじめ、沖縄イジメ沖縄差別に終始した最低最悪の、《悪夢》どころか〝地獄〟のような政権がアベ様の独裁政権です。一例は、上記のブログ。
 目取真俊さんのブログ【海鳴りの島から 沖縄・ヤンバルより…目取真俊/辺野古ゲート前抗議行動/護岸の嵩上げ工事と台風対策】(https://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/42c8885d990cc55ebf71ac1df26fe2bd)によると、《安倍首相が辞任するようだが、沖縄の「負担軽減」という白々しい嘘をくり返し、辺野古高江与那国石垣宮古で米軍や自衛隊の基地建設を強権的に進めてきた。辞める前にすべての基地建設を止めろ》。

 首相辞任会見にて、アベ様は政権の私物化を問われ「政権の私物化はあってはならないことでありますし、私は政権を私物化したというつもりは全くありませんし、私物化もしておりません。まさに、国家・国民のために全力を尽くしてきたつもりでございます」…言いっぱなし、答えっぱなしで、「更問い」も無し。《国家・国民のため》? 《私物化》以外の「政」が何かあっただろうか? アベ様には《つもり》がなかったとは思えないが、《つもり》が無くても現実はどうなっていたのか?

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https://twitter.com/takedasatetsu/status/1299885594042982400

武田砂鉄@takedasatetsu

それにしても、「私は、政権を私物化したというつもりは全くありません」と述べたのには驚いた。
赤信号を渡る様子がカメラに映っているのに、「私は赤信号を渡っていません」と言う。思えばこんなことばかりの7年8ヶ月だった

午前10:44 · 2020年8月30日
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 書き起こそうと思ったのですが…すいません、但馬問屋@wanpakutenさんのつぶやきからコピペさせていただきました(https://twitter.com/wanpakuten/status/1299885117117091840)。
 「サンデーモーニング」(2020年8月30日)の「風をよむ」のコーナー、〆として、青木理さん「これだけの長期政権では功罪両方あると申し上げたいが、個人的には罪があまりに大きかった安保法制では戦後日本の政権がずっと辛うじて守ってきた憲法解釈を閣議決定でひっくり返す。一方で憲法が定める民主手続を非常に軽視。国会も非常に軽視した。人事権もこれまでやってはいけないと言われてきた人事を逬発に行使して、結果的に官僚に忖度が蔓延して、ありとあらゆる疑惑や不祥事を、ウソや詭弁でごまかして、結果的に公文書の改ざんまで引き起こしたヘイトスピーチ排外主義みたいなものを明らかに煽ったのも問題。アメリカに対しては媚びへつらい武器を爆買いして、対米外交を歪めたところもあるし、日露もそうだし、日朝一丁目一番地だったはずが、結局、8年もあってほぼ何も前進しなかったある種ネポティズム仲間は大事にするけど敵は絶対許さないという分断というのもあった。また(安倍首相は)憲法に緊急事態条項が必要だと言っていた。それなら緊急事態や危機管理には強いのかと思っていたら、コロナという本当の危機では後手後手でピント外れで、最終的に体調を崩されたというあたりが、全体を象徴していたと感じる」。

   『●『「非国民」のすすめ』読了(2/6)
    《行政私物化と縁故主義(ネポティズム)の跳梁跋扈》

   『●主犯A…『A Few Good Men』のように
      ネイサン・R・ジェセップ大佐を証人台に座らせろ!
    《加戸氏は美談調で語ったが、これはたんなる縁故主義で、
     こういった縁故を優先させる感覚を当然と考えることが、
     「“腹心の友”に便宜を図ったのでは」「安倍晋三記念小学校
     特別な計らいをしたのでは」という一連の疑惑の根底にはある。
     これでは味方が内幕の意識を暴露したようなものではないか》

   『●《カタストロフィーが来ないよう「おかしいことはおかしい」》と
     《国民とメディアに制限をかけるというフリーハンドの権限を得た》アベ様に
    《青木さんは、大勢の前で話すのは苦手と言いながら言葉は流れるように
     止まらない。いびつなナショナリズムが強まったのが森友問題と捉え、
     安倍政権の本質であるネポティズム縁故主義をヤリ玉に挙げた》

   『●国会からトンズラ総理・アベ様の縁故資本主義およびCOVID19
     無能無為無策…《火事場泥棒によるピンハネで日本は滅びてしまう》
   『●金子勝さん《コロナ対応で失敗続きの小池…東京が感染のエピセンター
      (震源地)と化してしまうのではないか》? 「ト」政によって既に…
    「その根っ子は、壊憲な新自由主義に由来する医療費削減自己責任論だ。
     しかも、アベ様のネポティズム、《クローニー(縁故)資本主義》な
     腐敗した政権。COVID19人災《アンダーコントロール》演出のための
     検査数抑制へとつながり、さらには、
     《火事場泥棒によるピンハネで日本は滅びてしまう》」

 最後に、「地位に恋々としがみつく」ことの無かった前川喜平さんのつぶやきを。

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https://twitter.com/brahmslover/status/1299623020063911936

前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)@brahmslover

辞めるなら説明してからやめてくれ。
辞めるなら謝罪してから辞めてくれ。
辞めるなら責任とって辞めてくれ。

午後5:20 · 2020年8月29日
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https://twitter.com/brahmslover/status/1299624846591107073

前川喜平(右傾化を深く憂慮する一市民)@brahmslover

数々の政策の失敗、数々の行政の私物化について、納得できる説明をし、ちゃんと謝罪し、その責任をとってから、辞めてほしい。

午後5:28 · 2020年8月29日
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●木下昌明さん《ケン・ローチの『家族を想うとき』はすごい。しかし、働くものにとってはやりきれなさが残るかもしれない》

2020年01月19日 00時00分41秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



レイバーネットのコラム【木下昌明の映画の部屋 第261回 : ケン・ローチ監督『家族を想うとき』 労働は人間をダメにする】(http://www.labornetjp.org/news/2019/eiga261)。

 《ケン・ローチの『家族を想うとき』はすごい。しかし、働くものにとってはやりきれなさが残るかもしれない。では、見なければいいかというと、いや、だからこそ見てほしいといいたい》。

   『●竹信三恵子さん《声をあげない限りどんどんやられていく。
             …ニーメラーの警告を無視してはいけない》
    「レイバーネットの土屋トカチさんの記事【ニーメラーの警告を無視
     してはいけない〜「関西生コンを支援する会」結成される】」

   『●『ダンダリン 労働基準監督官』…「世界中の人間が
     「白」だと言っても、カラスはやっぱり「黒い」です」!
    《著者はこの『ダンダリン 労働基準監督官』に始まり、ドラマ、
     コミック、映画などから、セリフを取り出して、その意味を
     際立たせる術を心得ている。コミック『逃げるは恥だが役にたつ
     (海野つなみ)、『しんきらり』(やまだ紫)、
     映画『サンドラの週末』(ダルデンヌ兄弟)、
     『わたしはダニエル・ブレイク』(ケン・ローチ)などいくつもの
     作品から、労働をめぐる言葉だけでなく、ジェンダー、さらに政治を
     めぐる「呪いの言葉」の所在を指摘し、著者はそれを解いていく
     しかも呪いに閉じ込められない「湧き水の言葉」も見つけ出して
     くれる。読んでいくうちに「あっ、そんな言葉があったのか」
     と新しい発見がある。読むものを励まし、解き放ってくれる言葉に
     出会うことができる

 《よく「労働は人間を育てる」といわれるが、逆に労働は人間をダメにすることもあるのだ。それが個人事業主のシステムであるグローバル経済のもと、働くものはもの言えぬ奇怪な道具と化す》…なるほど。「働くとは何か」について、いろいろと考えさせられる映画のようだ。

   『●働くとは何か? 生業とは?
   『●「報われない国」の労働環境の「質」の劣化
   『●働くとは何か? 死ぬために働く……
   『●「利益率の向上」だけのために働かされる……
   『●企業の貯金250兆と「働くとは何か?」
   『●「長時間労働を前提にした企業文化」… 
     ニッポンの哀しい「文化」…働くとは何か? 生業とは?
   『●働くとは何か?: 「社員は「定額使い放題」へ」
   『●「残業代ゼロ法案」: お零れが滴り落ちてくるどころか、
               対象が下へ下へと『トリクルダウン』
   『●アベ様の「「岩盤規制に穴を開ける」「大改革」なる言葉に
         もう騙されてはいけない」…何度騙されりゃぁ…

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http://www.labornetjp.org/news/2019/eiga261

木下昌明の映画の部屋 第261回 : ケン・ローチ監督『家族を想うとき』

木下昌明の映画の部屋 第261回 ケン・ローチ監督『家族を想うとき』
労働は人間をダメにする

     (*主人公のリッキー photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019)

 ケン・ローチの『家族を想うとき』はすごい。しかし、働くものにとってはやりきれなさが残るかもしれない。では、見なければいいかというと、いや、だからこそ見てほしいといいたい。

 舞台はイギリスの地方都市。そこで賃貸ぐらしをしている4人家族の物語である。主人公のリッキーは40代で、いままで建築の仕事に携わってきたが、マイホームを持とうと一念発起して宅配ドライバーとなるところからはじまる。ここではグローバル経済によって労働のあり方が大きく変わったことが問われている。

 それは、リッキーが現場を取り仕切るマロニーという男と面接しているトップシーンによく表れている。マロニーは背が高くがつしりした体駆で、おにぎりのような頭をしている。この俳優は現役の警官だそうだが、ぴったりの感じだ。そのかれが「うちはオーナー制で雇用関係はなく、タイムカードもなく、収入は給料でなく運送料である。勝つも負けるも自分次第だ」と言う。これを聞いてリッキーは「長い間このチャンスを待っていた」と意気ごむ。「車はレンタルか自分の車か」と問われ、リッキーは車を持つ決断をする。これによってかれは「個人事業主」となる。会社の従業員で組合があれば、労働法によって保証(保護)されるが、そういったものは一切なく、事故が起きればすべて自己責任にさせられ、弁償しなければならないし、不意の用事でも代わりを探さなければ罰金を取られる。

 面接のあと、リッキーはマイホームを手に入れようと、いやがる妻のアビーを説得して彼女の車を配送車に買い換える。アビーは在宅介護が仕事なので1日6、7人の介護に走りまわっている。車なしでは待合所でバス待ちしたり、てくてく坂道を歩いたり、バス代も自腹。そのうえ2時間の休憩を挟んで夜9時まで働くので、息子のセブや娘のライザには携帯であれこれ指示する。映画は、わたしたちの日常と同じように労働とそのための生活ばかりが描かれている。

     (*マロニー(右)とリッキー photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019)

 映画の核となるのは集配所。そこでドライバーたちが、担当地域ごとに振りわけた荷物をチェックして荷台につんでいくのだが、その前にマロニーが各人にスキャナーを手渡していく。かれは集配所をしきっていて、リッキーにも「これが心臓部で、スキャナーというんだ」と携帯の倍近くある機器を手渡す。それは荷物のチェックばかりか、配達先へのルートも教えてくれるGPS付きなんだそうだ。それによって効率よく宅配できる半面、ドライバーはいまどこで何しているか、サボっているかその行動が逐一監視されて自由がないし、自分の車なのに自分の車ではないさまざまな制約に縛られる。それに壊したり紛失したら弁償金を払わなければならないのだ。

 ローチは、このスキャナーと、リッキーが息子セブから取り上げた携帯とを、いまという時代の便利な道具の問題として重ねてみせる。アビーはリッキーを非難して「セブにとって携帯は命も同然なのよ」と。携帯のなかには宿題から写真から友達から、何もかも入っていて、セブの「命」なのだということが、わたしもアビーのセリフで納得できた。

 わたしは日ごろ電車の申で携帯に囚(とら)われている若者(最近は老人も増えた)を苦々しくながめていた。しかし、この場面をみて、そうなのか、と反省もした。その意味では、スキャナー自体を労働者の首を絞める道具と断じるわけにはいかなかった。科学技術の発達によるプラス面もあるからだ。といってこれでよしとするわけにはいかない。それでは経営者側の思うツボでしかなく「便利さは何のため誰のためなのか。一つ一つ問題をはっきりさせて、これを働くもののための道具に変えていかなければならない。そのための発想の転換が大切となる。まずは労働者を「個人事業主」にしたてたシステムを労働法に基づいた、労働者の生きる権利に立って変えていくことである。そのために働くものは尊厳ある労働の理念を自らのものとするよう学ぶこと――それにはマロニーにやりこめられているリッキーの携帯を横合いからとって、大勢の人がいるなかで大声で「一日14時聞、一週間6日、お宅で働かせておいてどこが自営なのよ」と胸のすくアビーのようなタンカからはじめることだ。これが第一歩となる。

 といって、それで事態が変わるものではない。ただ本人の意識が変わるだけである。しかし、そこからものの見方が変わってくる

 わたしは土屋トカチのドキュメンタリー『アリ地獄天国』を思い出す。ここでは一人の青年が車両事故を起こして会社から弁償金を要求された。青年は個人事業主でなく、会社の従業員であるが、それでも組合がなくてはたたかえないので、1人でも入れる組合に参加して、会社に自らの主張を貫いて勝利をかちとった。このケースをみると、働くものはまず組合に入ることがいかに大切かが教えられる。それによってはじめて会社と対抗できるからだ。それでなければ、いいようにこき使われて放り出されるだけだ。個人事業主もしかり。かれは裸にされた“労働者”でしかない

 よく「労働は人間を育てる」といわれるが、逆に労働は人間をダメにすることもあるのだ。それが個人事業主のシステムであるグローバル経済のもと、働くものはもの言えぬ奇怪な道具と化す

 この映画のリッキーは、本人がそれと知らずに「仕事だ、仕事だ」と必死になればなるほどダメにさせられていく。観客はそれをハラハラしながらみることになるが――それはあなたなのだ。ローチのすごいところは、このリッキーの救いのない現実を冷徹にみすえて描いてみせたところにある。よく観察するといい。

 しかし、ローチよ、そこからさらに踏みこんで、リッキーのような労働者がどうすれば人間としての尊厳を勝ちとることができるか――次の作品で模索してほしい、と願うのはわたしだけではあるまい。83歳、まだまだ安楽椅子に腰かけてパイプをふかすには早い。

〔追記〕これは『月刊東京』12月号より転載したものです。転載にあたって大幅にカットしました。

→「レイバーネットTV」でも木下さんはこの映画を取り上げています。こちら(動画)

Last modified on 2019-12-23 19:56:41
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【レイバーネットTV第145号 : この「働き方」おかしくない?〜名ばかり「事業主」の現実】
https://www.youtube.com/watch?v=qvjqNdJcMG0&feature=youtu.be&t=666

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●『ダンダリン 労働基準監督官』…「世界中の人間が「白」だと言っても、カラスはやっぱり「黒い」です」!

2019年08月08日 00時00分40秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]

 

レイバーネットの志真秀弘氏によるコラム【〔週刊 本の発見〕行動こそ「呪い」を解く〜上西充子『呪いの言葉の解きかた』】(http://www.labornetjp.org/news/2019/0711hon)。

 《「嫌なら辞めれば」は、お定まりの「呪いの言葉」。『ダンダリン 労働基準監督官』(脚本・秦建日子、日本テレビ2013年)は、名ばかり管理職、内定切り、外国人労働者の劣悪な待遇などを一話一テーマで描いたドラマ。本書で紹介されるのは主人公の監督官・段田凛が、ブラック企業のファミレスチェーンで自発的と言う名目で残業代逃れの強制研修が行われていたことを突き止め、若い社員と店長とが協力して改善させるストーリー。(志真秀弘)》。

   『●「私の妻や友人が関わってきた」と自ら暴露… 
       「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」実行せよ!
    「GIGI[ギギ。グッド・イメージ・ゴルフ委員会]も大喜びだろう。それにしても、
     ご飯論法としても、あまりの支離滅裂ぶり」

   『●行政府の長の滅茶苦茶話法が取巻き連中や官僚に波及
             …《言葉がまともに通用しない政治が、国民に…》
    《言葉の海へ 第35回:「安倍話法」は「安倍内閣共通話法」になった鈴木耕
     … 「ご飯論法」というのが話題になっている。こういうこと。
       「朝ご飯は食べたでしょ?」と聞かれると「いいえ、ご飯は食べていません
     と答える。つまり「“ご飯”は食べていませんパンは食べたのですが)」と、
     平然と言う官僚たちの論法のことだ。この「ご飯論法」は、上西充子法政大学
     教授が、厚労省の労働調査のデタラメデータを批判して使ったことで、
     一躍有名になった》

   『●映画『新聞記者』はMotive Forceに…
     参院選、「2/4」の眠り猫な皆さんを投票所へ〝駆動〟させる力へと
    《「選挙に行っても仕方ない」「どうせ、何も変わらない」なんて言っている
     場合ではないです。そんな「呪いの言葉」(上西充子さん)から解き放たれて
     ほしい。選挙に行かなければ変わらない。眠り猫な「2/4」の皆さんの
     半分とは言いません(投票率25%アップ)、せめて1/4の方
     (投票率12.5%アップ)、今度こそ、投票所へ足を運びませんか。
     もちろん投票先は野党へ…与党自公・癒着党お維なんて以ての外》

 《「嫌なら辞めれば」は、お定まりの「呪いの言葉」》。「ご飯論法」につづく、上西充子さんの御言葉が「呪いの言葉」。騙されてはいけない。

 コラムの中に出てくる『ダンダリン 労働基準監督官』、大好きでした。「世界中の人間が「白」だと言っても、カラスはやっぱり「黒い」です」! 

   『●カラスはやっぱり「黒い」: 「アベ様のNHK」的
       「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?
    「NHK籾井会長の「迷言」、「政府が右というものを左とは言えない」に続き、
     「正式な政府のスタンス、政府のきちっとした方針の下での報道をしましょう
     とのこと。情けなき「牙無き」メディア。でも、ダンダリンさん曰く
     「世界中の人間が「白」だと言っても、カラスはやっぱり「黒い」です」!!
     (『ダンダリン 労働基準監督官第8話』14年11月20日)。 
     「アベ様のNHK」的な「政府が白というものを黒とは言えない」で良いとは
     思えません、ジャーナリストには「カラスはやっぱり「黒い」」と言ってほしい」

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http://www.labornetjp.org/news/2019/0711hon

〔週刊 本の発見〕『呪いの言葉の解きかた
毎木曜掲載・第117回(2019/7/11)

行動こそ「呪い」を解く
呪いの言葉の解きかた
上西充子、晶文社、1600円、2019年5月刊)/評者:志真秀弘

 言葉は大きな力を持つ。どこの誰がいつどこでどんな意図でその言葉を使っているのか、が問題なのだ。悪意があれば「呪いの言葉」と化す。「呪いの言葉」がどんな背景から出てきたのか、著者はそれと同じ土俵に登るな私たちの思考と行動をもっと伸びやかにしようと語り出す。著者自身も困難に直面し、一緒に考えているような臨場感に富む語りに思わず引き込まれる。労働、ジェンダー、政治の各章で「呪いの言葉」の解きかたが描かれ、伸びやかな生き方の可能性が示唆される。

 「嫌なら辞めれば」は、お定まりの「呪いの言葉」。『ダンダリン 労働基準監督官』(脚本・秦建日子、日本テレビ2013年)は、名ばかり管理職、内定切り、外国人労働者の劣悪な待遇などを一話一テーマで描いたドラマ。本書で紹介されるのは主人公の監督官・段田凛が、ブラック企業のファミレスチェーンで自発的と言う名目で残業代逃れの強制研修が行われていたことを突き止め、若い社員と店長とが協力して改善させるストーリー。「やれ、休む権利だとか、それでも時給を上げてほしいだとか そんなことばっかり言ってるバカを、あなたがたお役所が甘やかすから 日本はこんなにもバカばっかりの国になったんです」と嘯く社長。いかにもいそうで、しかもありそうな話。若い社員と店長はどうやってこの呪縛を解き、職場を変えるか。その過程がストーリーの平板な要約ではなく、緊迫感溢れる新しい物語のように描かれる。当事者が声を上げること、それが大切と著者は強調する。

 著者はこの『ダンダリン 労働基準監督官』に始まり、ドラマ、コミック、映画などから、セリフを取り出して、その意味を際立たせる術を心得ている。コミック『逃げるは恥だが役にたつ』(海野つなみ)、『しんきらり』(やまだ紫)、映画『サンドラの週末』(ダルデンヌ兄弟)、『わたしはダニエル・ブレイク』(ケン・ローチ)などいくつもの作品から、労働をめぐる言葉だけでなく、ジェンダー、さらに政治をめぐる「呪いの言葉」の所在を指摘し、著者はそれを解いていく。しかも呪いに閉じ込められない「湧き水の言葉」も見つけ出してくれる。読んでいくうちに「あっ、そんな言葉があったのか」と新しい発見がある。読むものを励まし、解き放ってくれる言葉に出会うことができる

 それができるのは著者が行動のひとだからだ。街頭で国会中継を見せる〈国会パブリックビューイング/写真〉の提唱者なのはすでに知られている。それを実現する経過も本書で詳しく知ることができる。公共空間は私たちのもの、街頭行動は言論の自由表現の自由を路上で実現することだと道路使用許可などとらない。車道や私有地の許可は必要だが公共空間は不要と。その通りだが勇気はいる。そうして著者は組合活動家や市民運動家はじめ多くの人たちと協力して活動する。大学の研究室とみんなの広場の往復から、本書の生き生きとした言葉は生まれた。呪いの言葉を解くことは、みんなで生きること、そのためには行動こそ欠かせない


(付記:今回は渡辺照子さんの担当ですが、いま渡辺さんは参議院選挙に立候補し、活動中です。彼女推薦の本書は、7月6日のレイバーブッククラブで取り上げられました。そこでの討論をもとに今回は志真秀弘が代わって執筆しました。)

*「週刊 本の発見」は毎週木曜日に掲載します。筆者は、大西赤人・渡辺照子・志真秀弘・菊池恵介・佐々木有美、根岸恵子ほかです。
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●カラスはやっぱり「黒い」: 「アベ様のNHK」的「政府が白というものを黒とは言えない」で良いのか?

2015年02月09日 00時00分21秒 | Weblog


nikkan-gendaiの記事【首相は激怒、読売&産経は批判…標的は朝日シリア取材記者】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157001)と、
asahi.comの社説『NHK会長―向き合う先は視聴者だ』(http://www.asahi.com/paper/editorial2.html)。

   『●「ではなぜ読者や視聴者はシリアが危険だと知っているのか。
                    伝えようとした人が現場にいたからです」


 「イスタンブール支局長・春日芳晃記者の署名記事で、外務省の退避要請に従わず、シリアに突入。自らのツイッターでも、写真付きで現地の様子を報告しており、大きな反響が寄せられている」。
 元朝日新聞記者の本多勝一さんのルポ『戦場の村』(朝日文庫)を思い出しました。潜入のための十分な準備と戦場下の民衆の姿を知らせたいという気持ち。

   『●「薄っぺらで反知性的なタカ派が増殖している」
                    ・・・・・・アベ様達からして?


 一方、「薄っぺらで反知性的なタカ派が増殖している」と言う青木理さんは本件について・・・・・・「政府が『入らないでほしい』と呼びかけるのはわかりますが、取材するかは個々のメディアが判断すること。朝日新聞の記者が入ったのはイスラム国の勢力圏でもないし、文句を言われる筋合いは全くない。逆に外務省の意向に従って取材しないなら、それこそ“国営メディア”になってしまう。可能な限り安全を確保した上で、他の社も現地に入ってシリアの現状を伝えるべきです」。
 「伝えようとする人が現場にいる」ことは、やはりとても重要。とても有難いこと。

 そして、“国営メディア”こと「アベ様のNHK」について、「NHKの籾井(もみい)勝人会長が、おとといの記者会見で、公共放送のトップとして、また見過ごすことのできない発言をした。 戦後70年で「従軍慰安婦問題」を取り上げる可能性を問われ、こう答えたのだ。「正式に政府のスタンスというのがよくまだ見えない。そういう意味において、いま取り上げて我々が放送するのが妥当かどうか、慎重に考えなければいけない。夏にかけてどういう政府のきちっとした方針が分かるのか、このへんがポイントだろう」」。
 NHK籾井会長の「迷言」、「政府が右というものを左とは言えない」に続き、「正式な政府のスタンス、政府のきちっとした方針の下での報道をしましょう」とのこと。情けなき「牙無き」メディア。でも、ダンダリンさん曰く「世界中の人間が「白」だと言っても、カラスはやっぱり「黒い」です」!!(『ダンダリン 労働基準監督官第8話』14年11月20日)。 「アベ様のNHK」的な「政府が白というものを黒とは言えない」で良いとは思えません、ジャーナリストには「カラスはやっぱり「黒い」」と言ってほしい。

   『●アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/157001

首相は激怒、読売&産経は批判…標的は朝日シリア取材記者
2015年2月5日

     (2月1日付の朝日新聞)

 「バカなことを。何考えてんだ」――。安倍首相がまた朝日新聞に激怒したという。

 きっかけは、1日の朝刊で朝日がシリアの現地ルポを掲載したこと。

 イスタンブール支局長・春日芳晃記者の署名記事で、外務省の退避要請に従わず、シリアに突入。自らのツイッターでも、写真付きで現地の様子を報告しており、大きな反響が寄せられている。

 朝日の突入取材を知った読売新聞と産経新聞は記事を通じて、その行動を暗に批判。産経は外務省幹部の「記者も当事者意識を持ってほしい」との談話も載せていた。

 一方の朝日は4日付の社会面で、読者の「シリアなど危険地域で取材している記者は、安全をどう確認しているの?」という質問に答える形で、現地取材の正当性を解説していた。

   「政府が『入らないでほしい』と呼びかけるのはわかりますが、
    取材するかは個々のメディアが判断すること。朝日新聞の
    記者が入ったのはイスラム国の勢力圏でもないし、
    文句を言われる筋合いは全くない。逆に外務省の意向に
    従って取材しないなら、それこそ“国営メディア”になってしまう。
    可能な限り安全を確保した上で、他の社も現地に入って
    シリアの現状を伝えるべきです」(ジャーナリストの青木理氏)

 人質事件では、政府の発表をただ垂れ流すだけだった日本メディア。気骨ある朝日記者に対する安倍首相の怒りは、言いがかりでしかない。
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http://www.asahi.com/paper/editorial2.html

NHK会長―向き合う先は視聴者
2015年2月7日(土)付

 NHKの籾井(もみい)勝人会長が、おとといの記者会見で、公共放送のトップとして、また見過ごすことのできない発言をした。

 戦後70年で「従軍慰安婦問題」を取り上げる可能性を問われ、こう答えたのだ。

   「正式に政府のスタンスというのがよくまだ見えない。
    そういう意味において、いま取り上げて我々が放送するのが
    妥当かどうか、慎重に考えなければいけない。夏にかけて
    どういう政府のきちっとした方針が分かるのか、このへんがポイントだろう」

 まるで、NHKの番組の内容や、放送に関する判断を「政府の方針」が左右するかのような言い方だ。

 就任会見で「政府が右と言うことを左と言うわけにはいかない」と発言し、批判を招いて1年余。籾井会長は相変わらず、NHKとはどういうものか理解していないように見える。

 当たり前のことだが、NHKは政府の広報機関ではない。視聴者の受信料で運営する公共放送だ。

 公共放送は、政府と一定の距離を置いているからこそ、権力をチェックする報道機関としての役割を果たすことができる。番組に多様な考え方を反映させて、より良い社会を作ることに貢献できる。そして、政府見解の代弁者でないからこそ、放送局として国内外で信頼を得ることができるのだ。

 政府の立場がどうであれ、社会には多様な考え方がある。公共放送は、そうした広がりのある、大きな社会のためにある。だからみんなで受信料を負担し、支えているのだ。

 公共放送が顔を向けるべきは政府ではない。視聴者

 NHKがよって立つこの基盤が、籾井会長には、まだ分からないのだろうか。この1年の間、繰り返し指摘されてきたことだ。もはや失言や理解不足というレベルではない。

 多くのNHK職員らは、視聴者のために、より良い番組作りを目指しているはずだ。そこには様々な考え方や意見が反映されなければならない。

 政府に寄り添うような考えを公言する会長のもとで、現場が息苦しくなったり、番組内容が過度に抑制されたりしていないか、心配だ。こういう懸念が生まれること自体が、NHKの価値を大きく損なっている

 この事態を招いた籾井氏には重い責任がある。会長としての資質をめぐる疑問は深い。経営委員会は、近く一部の委員が交代する予定だ。新体制で、厳しく向き合ってもらいたい。
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