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●『貧困なる精神Q集』読了

2008年03月12日 07時59分28秒 | Weblog

本多勝一。朝日新聞社、200212月刊。副題は、悪口雑言罵讒謗集「非常事態のイラクを行く」。

シンガポールにて、「言語の植民地化は、たいてい教育の場から始まる」(p.22)

ベトナム戦争の枯葉剤、そして、イラク侵略では核兵器「ウラン弾」。「劣化」などという言葉の装飾は止めるべきであり、核兵器そのもの(p.75)。病院を訪問して、「驚きというよりも、言葉にならぬ衝撃の地獄絵図(p.106)。「人類史どころか地球空前の非道」(p.110) をなす国、そしてそれを支持する被爆国・・・。「人道に対する罪」(p.123) 以外の何物でもない。

話は変わって、「辻元代議士が・・・「例によって」あの体制御用週刊誌の暴露」(p.168)だが、「・・・と等価で辞職を語るような次元のものでは金輪際ない」(p.169)。また、「都知事・・・卑劣で臆病な男の記者会見にさいして、マスコミの記者たちは鋭い質問をするどころか、ほとんどが「お説」を「拝聴」するばかり、あの男の恫喝に一矢を報いる反骨あるジャーナリストなど絶無(p.175)
。(新銀行東京への400億にのぼる税金投入をめぐって都議会予算特別委員会が、現在、大もめ中。)

日本語は相変わらず素晴らしい。さすがの偽右翼も、この「極右」の日本語を責めることができない。

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