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冒頭「文庫版のためのはしがき」に全てが凝縮。知事の「行政私物化と縁故主義(ネポティズム)の跳梁跋扈・・・、それでも都民は、この男に未来を委ねる選択をためらわなかった。ただただ呆れる」(p.8)。「彼ら彼女らは何もわかっていない。わかろうともしていない。・・・凶暴なまでの独善、社会的弱者に対する差別そのものの”政策”・・・」(p.10)。次に、高遠さん・郡山さん・今井さん(※2・※3・※4・※5)へ向けられた眼差し。「恐怖におののく高遠さんたちに日本国民の多くが向けた眼差しは、武装グループのそれ以上に冷ややかで、残忍きわまりないものだった」(p.10)。香田さんは、亡くなった後までも貶められている。彼の「殺害をむしろ積極的に促して」いた(p.11)。一方で、橋田さんと小川さんについての国内世論は礼賛一色。さらに、2006年11月の教育基本法改訂。「己どもの不祥事には居直り、とことん開きってみせる一方で、国民個々、子どもたちに対しては、あろうことか人の道を説いてのける」(p.12)。こういった時代状況が斎藤さんに本書を書かせたといえる。
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