化学が得意な生徒は、おそらくこのページを見ても見なくても化学を勉強するでしょう。
ですから、このページは化学が苦手で、化学を捨てて生物を勉強しようと思っている生徒(特に1年生)を対象にしています。
まず、一言に化学と言っても、化学は大きく理論・無機・有機の三分野に分かれています。この3つを大雑把に特徴づけるならば、
① 論化学・・・計算問題中心
② 無機化学・・・暗記中心
③ 有機化学・・・暗記中心(無機よりはパターンがある)
というように特徴づけをすることができます。
高校では、「理論」→「無機」→「有機」の順で学習が進んでいくので、計算問題が苦手な生徒は、最初の「理論」で躓いて化学が嫌いになることが多いのです。
計算問題が苦手で理系という生徒はまず居ないため、このような生徒のほとんどが文系です。
現に高校時代、私の周りでも1年生の始めの時期に「理論化学の計算問題」に躓き、化学を捨てた友人が多数居ました。
文系である限り、私立大学の一般入試や国立の2次試験で化学を使うことはありません。したがってこれを見ているあなたは、センター試験のみで化学を使おうどうか迷っているはずです。
ここで重要なことを言います。
「センター試験の化学の計算問題は簡単です。」
全て解答は選択式のため、よくわからない有効数字に惑わされることもありません。
選択肢に自分の答えがなかった場合、それが計算ミスだと気付くもできます。しかも試験時間も充分な時間があるため計算はゆっくり行えます。
高校の中間テストや期末テストは解答も記述式で、あなたは、自分の出した答えが正しいのか、また小数点の付け方はただしいのか、四捨五入は必要か・・・と様々なことに悩まされていると思いますが、センター試験にはそのような心配は無用です。
センター試験の計算問題のほとんどが中学までの比で解けますし、暗記する量も実は非常に少ないです。30時間の勉強さえすれば70点が取れるという人も居ます。
すなわち実際のセンター試験で化学は「楽な科目」のうちの一つと言えるのです。 ですから、理論化学分野の「学校のテスト」での煩雑な計算問題に嫌気がさしているような方も、すぐ捨てようとは思わずにもう少し化学を勉強してみてはどうでしょうか。