勝って兜の緒を締めよ、という言葉があります。意味は書かずともどなたも承知の事と思います。定期テストが終わった時、賢い子はそこで一喜一憂して終わりにはせず、またテスト前のように平常心で毎夜机に向かいます。一晩に五時間も六時間も向かうのではありません。生活サイクルの中にムリなく嵌め込みをした時間帯があって、彼らはそこで、その間短く濃く集中します。兜を締めるのです。賢くない子はというと、もう今回のテストを振り返ってみて、そこから何かを汲み取るでもなく、ただ漫然とスマホなどいじってせっせと貴重な時間をドブに棄てます。これで両者の間に差が生じないわけがありません。
日曜日の今日はどうしたことか、体の中に残った疲れがとれず、朝から今迄ずっと横になっていましたが、はずせない用事があって、今から中区までクルマで出掛けます。明日明後日は定期テスト。ここまで生徒達を押したり引いたり、脅したりすかしたりしながら目一杯の対策授業を積み上げて来ました。皆さんの健闘と成功を心から願っています。ベストを尽くして下さい。
土日は私用で栃木群馬長野と強行軍で廻って来ました。途中、桐生市にある禅寺、宝徳寺に立ち寄って、有名な床紅葉を見てきました。といっても、結果の感想は少々ガッカリで、そのワケがまたしょうもない。寺の下の方にある駐車場にクルマを停めて、寺までの静かな道を歩いていると、今まさに拝観を終えて戻って来たと思われるこ婦人方がすれちがい様に「楽な商売してるよね~」「ぼったくりだよね」「ほんとにね~」なんて言っています。
こっちはこれから拝観するのに、「?」という感じでしたが、実際に行って、拝観料と駐車場代を払い、さあ見てみようとしたのですが、「はは~、これですか」と。要は、ただピカピカ光る床の外周の畳に座って、寺の遥か向こうの山々の緑がそこに映るのを眺めるだけのことで、それはそれで風流な感じがしないわけではないのですが、でも周りでは他の拝観者が立ったり座ったり、おしゃべりしたりで気も散りますし、この部屋の入口にはクラブ帰りですか?と訊きたくなるようなジャージ姿の茶髪のお姉さんがダルそうに監視しているしで、きっとそんなこんなの様子をあのご婦人方は言っていたのでしょう。う~ん。