アブリコのCinema散策

のんびり映画でも観ませんか

ナイト・オン・ザ・プラネット ’91 アメリカ

2009-07-27 | ドラマ
異なる4つの国で同時に起こる、それぞれの土地でのタクシードライバーと客との関係。
アメリカのL.A.とN.Y。
フランスのパリ、イタリアのローマ。
そして、フィンランドのヘルシンキ。
短いエピソードの中で、そのお国柄(土地柄)らしい、深く、熱い人間模様が映し出されている。

何気に、谷川俊太郎氏の『朝のリレー』という詩を思ってみた。
これはナイトの真逆である朝がテーマであるが、時差をうまく表現していて、朝を迎える子どもたちの様子が微笑ましく、同時に、清々しい朝の情景が目に浮かんでくる。
この映画では、夜のとばりが、たそがれのL.A.から22時過ぎのN.Yへ。
次に、まだみんな寝静まっているパリとローマに。
そして、そろそろ朝陽が顔を出しそうなヘルシンキへと、バトンタッチされていく。

タクシーの運転手と美容師は、どちらかというとあまり喋らないでいてもらったほうが、個人的には好ましい。
結構話し好きな人は多いもので、そういうときは、やはり人として話には付き合わないと、である。

ローマのドライバーのように、機関銃みたいに喋り捲られたら、さすがに客のほうで降りたくなるだろうけど、案外話の続きを聞きたがる者も多かったりして(笑)。