イギリスで累計25万部「世界一のユーモア選書」創刊!
帯広告のこのコピーにつられた手にしたこの本。
デヴィッド・クロンビー『世界一くだらない法律集』(ブルース・インターアクションズ刊、2007年8月)
はっきりいって半分期待はずれでした。
実は、この本を手にしたとき、I先生も一緒にいて、「法律っていってもいろいろありますからね」といっておりましたが、まさにそのとおりで、日本でさえ法律やら政令やら省令やら条例やらがあり、しかも明治時代に公布されたものもあれば、最近公布されたものもあるわけです。さらに法律の数もゆうに1,000本を超えているそうです(S先生、1,800本ぐらいでしたっけ? 笑)。
日本でさえそんな状況ですから、世界中を見渡せば、それはそれは夥しい数の法律・政令・省令・条例が存在し、しかも古い時代に作られて忘れ去られているものも数多くあるでしょう。
そうした中で、「くだらない」「笑える」というものであれば、条文とともに、その条文が法律・政令・省令・条例のどれなのか、いつ作られたのか、何がキッカケだったのか、ぐらいの情報は添え書きで欲しかったところです。
たとえば、次のような「法律」[p.45]。
【スコットランド】
・日曜日に釣りをしてはならない。
・牡牛を飼っている者は酔っぱらってはならない。
・他人の土地に無断で立ち入ってはならない。
・特定の軽犯罪については、無罪であると証明されない限り有罪とみなされる。
・誰かがドアをノックしてトイレを使わせて欲しいと言ったら、中に入れてやらなければならない。
「他人の土地云々」などは、「あったりめーじゃねーか」ということですし、その当たり前のことを「法律」で定めているところに「くだらない」「面白い」が潜んでいるのでしょうが、それがどこに定められているかを知ることによって、「面白さの質」が変わってきますよね。
都市別法律集なんてのもあって、こちらは条例のたぐいなのでしょうが、たとえば、キリヤット・モツキン[p.58]とか、エクセルシオールスプリングス[p.136]なんて都市、どこにあるのかわかります?(都市の名前が面白いのが面白いのか)
ところで、日本はどうかといえば、たった一つだけ紹介されています[p.59]。
【日本】
・セックスが許される年齢は法的に定められていない。
これってどうなんでしょう?(笑)
法律集でありながら法的に定められていないことを紹介しています。だったら、他の国すべてがそれを法律で定めているのでしょうか。これがわからないと「面白さ」がわかりません。
と、さんざん批判的に書いてきましたが、随所に織り込まれた「法律にまつわるジョーク集」は面白かったです。
著者はかつては英国の判事だった方のようで、ここで紹介されているジョークはかなり自虐ネタ風なのですが、それがまた面白さを醸し出しています。
職業柄、お気に入りは次のジョーク[p.144]。
主婦、会計士、そして弁護士に「2足す2はいくつですか?」と質問した。
主婦は「4です!」と答えた。
会計士は言った。「3か4だろうと思います。集計表を作ってもう一度検算させてください。」
弁護士はカーテンを閉め、部屋の灯りを暗くすると小声でささやいた。「いくつにして欲しいんだ?」
秀逸です。
帯広告のこのコピーにつられた手にしたこの本。
デヴィッド・クロンビー『世界一くだらない法律集』(ブルース・インターアクションズ刊、2007年8月)
はっきりいって半分期待はずれでした。
実は、この本を手にしたとき、I先生も一緒にいて、「法律っていってもいろいろありますからね」といっておりましたが、まさにそのとおりで、日本でさえ法律やら政令やら省令やら条例やらがあり、しかも明治時代に公布されたものもあれば、最近公布されたものもあるわけです。さらに法律の数もゆうに1,000本を超えているそうです(S先生、1,800本ぐらいでしたっけ? 笑)。
日本でさえそんな状況ですから、世界中を見渡せば、それはそれは夥しい数の法律・政令・省令・条例が存在し、しかも古い時代に作られて忘れ去られているものも数多くあるでしょう。
そうした中で、「くだらない」「笑える」というものであれば、条文とともに、その条文が法律・政令・省令・条例のどれなのか、いつ作られたのか、何がキッカケだったのか、ぐらいの情報は添え書きで欲しかったところです。
たとえば、次のような「法律」[p.45]。
【スコットランド】
・日曜日に釣りをしてはならない。
・牡牛を飼っている者は酔っぱらってはならない。
・他人の土地に無断で立ち入ってはならない。
・特定の軽犯罪については、無罪であると証明されない限り有罪とみなされる。
・誰かがドアをノックしてトイレを使わせて欲しいと言ったら、中に入れてやらなければならない。
「他人の土地云々」などは、「あったりめーじゃねーか」ということですし、その当たり前のことを「法律」で定めているところに「くだらない」「面白い」が潜んでいるのでしょうが、それがどこに定められているかを知ることによって、「面白さの質」が変わってきますよね。
都市別法律集なんてのもあって、こちらは条例のたぐいなのでしょうが、たとえば、キリヤット・モツキン[p.58]とか、エクセルシオールスプリングス[p.136]なんて都市、どこにあるのかわかります?(都市の名前が面白いのが面白いのか)
ところで、日本はどうかといえば、たった一つだけ紹介されています[p.59]。
【日本】
・セックスが許される年齢は法的に定められていない。
これってどうなんでしょう?(笑)
法律集でありながら法的に定められていないことを紹介しています。だったら、他の国すべてがそれを法律で定めているのでしょうか。これがわからないと「面白さ」がわかりません。
と、さんざん批判的に書いてきましたが、随所に織り込まれた「法律にまつわるジョーク集」は面白かったです。
著者はかつては英国の判事だった方のようで、ここで紹介されているジョークはかなり自虐ネタ風なのですが、それがまた面白さを醸し出しています。
職業柄、お気に入りは次のジョーク[p.144]。
主婦、会計士、そして弁護士に「2足す2はいくつですか?」と質問した。
主婦は「4です!」と答えた。
会計士は言った。「3か4だろうと思います。集計表を作ってもう一度検算させてください。」
弁護士はカーテンを閉め、部屋の灯りを暗くすると小声でささやいた。「いくつにして欲しいんだ?」
秀逸です。
イングランド人が書いたスコットランドの法律というのは、やっぱり独立したスコットランド法の意味でしょうかねー。
日曜日に釣りをしてはいけないとは初めて知りました!
でもさぁ・・・誰かがノックしてトイレを・・・というのんは・・・ちょいと躊躇するよなぁ。
勿論人を見てのことやけど・・・(笑)