vai vai vai 2

登るのが好きな43歳。
愛犬2頭との遊び記事や自転車、山登りなど、
日々のことを綴ります。

積雪5m超えのブナ林

2012-02-06 19:07:36 | ワンと一緒にスノーシュー
日曜日、
一ヶ月ぶりに月山へ。
朝10:30、志津温泉着
11:00スタート。
相変わらず遅いスタートだ。

というのも、家を出ようと思ったら
前日の降雪が思いのほか多く
ほったらかしで遊びに行くのはちょっとマズイ状況で、
除雪をしてからの出発になってしまった。

この日の散策エリアは湯殿山の裾野、
皮松谷地の下のエリアと決めていた。
特に理由はないのだけれど、
しいて言えば旧六十里越街道から北上する形で
皮松谷地まで行きたかったのと、
動物探し&昨年産の熊棚探しが目的。



県自然博物園への分岐まではトレースを辿り、
すっかり埋もれてしまった道路案内板からは
だ~れも歩いた形跡の無いまっさらな雪面をひたすらラッセル。


(振り返ると~ あー!レンズにゴミがぁ)

ふくらはぎ~ヒザ下ぐらいのラッセルだが、
30cmほど下の層がおっも~い雪質で、
歩ごとにズブブブっと沈みこむので、容易でない。

ブナ林に入り、尾根伝いに湯殿山方向へひたすら北上。
積雪は5mを超えたぐらいだと思うが、
ここ数日で激積もりしたせいか、雪が安定しておらず
足の下に空洞が多いのが気になる。


(枝が折れたブナが周りにない。デブリなのか??)

けど、久しぶりのブナ林歩きはとても気持ちよくて、
ラッセルのキツさも忘れ先へ先へと歩を進める。

 
(重厚感が伝わらないのが残念です。ブナ下ダウンバースト?しませんしません。)


ウサギやテンの足跡も少なく、鳥の姿もあまり多くないが、
すばしっこい鳥が常に身の回りに居る。
試しに、購入したてのiphoneアプリを立ち上げて
シジュウカラとヒガラのさえずりを再生してみると・・・

遠巻きにこちらの様子を伺っていた鳥たちが
半径15m内にえらい集まってきて、
まるで森の人気者にでもなったかのようだった(笑
これは面白い~(^^)
肩に留まる日も近い。

高度をどんどん上げて行き、さて!いよいよここからが
皮松谷地へのルート探査大詰め~。



こっちでいいはずだよなぁ・・
登りすぎたかなぁ・・・
そんなこんなしながら、引き返してみたり、
登りなおしてみたりしていたら、時間もどんどん過ぎて
往路の行動リミットとしている14:00まで
あと1時間となってしまった。
そんな時、それらしき平らな雪原が見えたので、
気持ちも少し焦って急な尾根を足早に下っていた時。

踏みこんだ左足が体を支えることなく
態勢を崩した次の瞬間、
体が一瞬無重力状態になり、
落とし穴に転落。
ほぼバンザイ状態で首近くまで穴にはまってしまった。

左足は完全に宙ぶらりん。
右足はかろうじて何かを踏んでいたので、
まずストックを揃えて横にして、
目の前の雪にドンっと固定。
右足に力を入れて体を持ち上げ、
ストックをまたドンっと固定して、また体を持ち上げる。
この繰り返しでなんとか脱出。

ふい~っと、ひと安心したところで
身の回りチェックをしてみたら・・・

ムービーカメラがナイ!
落ちた衝撃で胸のポーチから飛び出して
しまったようだ。

這い上がった穴を見つめてしばしボーゼン。
直径2mほどの穴の一体どこに?

あきらめるか、
探すか。

ザックからスコップを出して一応探し始めるも、
どこに落ちたか分からないし
掘っても掘っても(トーゼンだけど)雪しかなくて、
もーだめだ!帰ってかみさんにゴメンなさいって言おう
と、諦めかけたそのとき。

ざ~~~ん☆


(黒いストラップが分かりますか? 因みに僕の背丈より深いです。)

出てきました☆

思ってたよりずっと下のほうに埋まっていました。

いやぁ、あと30秒で諦めるとこでしたよ。
いがったいがった♪

もうこうなっちまったら集中力もキレて、
そうなると方向感覚も冴えなくなってしまったので、
皮松谷地探索終了~。
たぶんあと150mぐらいだったと思われます。

でも、そのおかげで昨年産の熊棚を見っけることが出来、





ま・結果オーライ。
埋まったすぐ先で、逃げたばかりのウサギの足跡を見つけたけど、
姿は見れず。
これはちょっと残念だった。
(あのこたちは人が埋まると動き出す性質があるのか?)



帰りは下りのみなので、来たルートは戻らず、
ひと尾根横を下り、六十里越街道まで出て
この日の散策終了~。



ひとっこ一人、
だ~れの足跡もない森を満喫しました。


(楽しかったね~◎)

余談ですが・・・。

このエリアには年間何度も来ていて、
冬の間も必ず数回訪れるのですが、
ある場所に差し掛かるとどこからか人の話す声が聴こえるんです。
毎回ではないですが、聴こえるたびに、
あれ~?向こうで歩いてる人いるんかな??
と思い、志津のほうに戻りながらその声のした辺りを気にしても、
人影はもちろん、足跡さえ見つけためしがないのです。
声の大きさからいうと姿がみえてもいいぐらいなのだけど。

非科学的なことではなく、
音の反響が集中する地形なのだと思うんだけど、
なんとも奇妙なもんですねぇ

余談・Ⅱ

帰りに↓↓この撮影をして、



ザックを取り体を起こしたら、
この案内板の角に頭をしこたまぶつけてしまった。
道路案内板に頭ぶつけたことある人も
そうはいないだろう。
いい記念になった。