10月28日は濃尾地震発生の日。
明治24年10月28日、朝早くに起こった濃尾地震は、死者約7000名を出す大きな災害でした。
その2年後、亡くなった方を慰霊するために建てられた、岐阜震災紀念堂(岐阜市若宮町)。
建立したのは、当時衆議院議員だった天野若圓氏。
今も子孫の方々によって、毎月28日に法要が続けられています。
祥月命日のこの日は、法要に続いて、記念公演が行われました。
岐阜大学杉戸真太教授による『震災から学んだ教訓』。
震災紀念堂の改修工事を行った一級建築士・横井守さんの『私と紀念堂』。
今管理されている西村さんは東京にお住まいで、毎月28日に岐阜へ戻って紀念堂を開放します。
さまざまな人たちが集まり、120年の歴史を持つ建物の中で、静かな時間を過ごします。
とても穏やかな雰囲気ですので、ぜひ訪れてみてくださいね。
震災紀念堂
住所:岐阜市若宮町2-10
法要:毎月28日午前10時より
祥月命日にお越しだった、武村雅之教授(名古屋大学減災連携研究センター)に教えていただきました。
名古屋大学にある減災館。
こちらでは今、濃尾地震に関する展示が行われています。
当時の様子を映した写真や浮世絵、資料などがたくさん。
武村教授の解説も。
減災館では、ロープにぶら下がって地震の揺れを体験したり、
「超高層ビルの揺れ」を目の前で見たり、キッズコーナーもあり、お子さんでも楽しみながら学ぶことができます。
”ビックリ”な揺れです。
濃尾地震は123年も前の昔の災害です。
でも当時を生き抜いた人たちがいるから、私たちがいるのですよね。
歴史から学び、長年受け継がれてきた祈りを、未来へつないでいかなければならないと思います。