平日ですが、田中先生のリードで森のみかた研究会を和泉葛城山ブナ林で開催しました。本日のメインテーマはブナの開花状況。一番上の写真がブナの花で、長い柄で下にぶらさがるように出ているのが雄花、上向きの部分が雌花です。雄花の花粉は下に落ちるために自らの雌花にはかからないそうです。2枚目が花と葉が展開したブナの林冠のようすで、これを双眼鏡で観察し、開花状況を判定します。全面的に開花しているのもあれば一部だけのものもありました。田中先生はこうした判定を集計しブナ林全体の豊作パターンを読み取りたいと考えているとのことです。数年後予想される大豊作に備えていまからデータ収集を継続していきたいとのことですが、残念ながらこの4月は開花・結実予測をするにはやややりにくい時期で、11月ごろに行うのがベストだそうです。
この日はツツドリ、ミソサザイ、オオルリ、イカルなど鳥も多く、ほかにもいろいろなものが見られました。写真の3番目はブナの殻斗にのみ生えるキノコ、4番目の写真は鳥が糞として落としたヤドリギの種です。粘液質の糸がついています。