海と緑とこどもたち HONDA ECOACT

地域にこどもたちと自然とのふれあいの場をつくろう!

こどもたちの身近に自然とのふれあいの場を!8

2021-07-30 08:39:59 | こども観察会

都会で自然観察会をやって人が集まるか?

 

自然観察会を開催するためには、やはり生物があるていど生息していることが必要です。

浜寺公園のバッタの原っぱは、スタート当時、バッタが見られる数少ない場所だったのですが、以前は浜寺公園全体にショウリョウバッタやイナゴが見られました。浜寺公園の植生はマツとその林床の低い草地が主なるものですが、林床の草刈りはもともと6月と11月だけでした。この頻度であれば、ショウリョウバッタやイナゴはどこでも見られたのです。しかし、バーベキューブームがはじまるとともに、草刈り頻度が高くなり、大部分の場所からバッタなどの生物が見られなくなりました。しかし、そういう中でも大公園であれば例外的な場所はあるもので、そこがバッタの原っぱだったわけです。

しかし、さがせば、見ものはいろいろあるもので、毎年7月に「ナイトサファリ」と題して、セミの羽化、コウモリ、ライトトラップを行っていますが、これが大人気で親子100人規模の参加があります。

このことから思うに、都会の人工化した公園でも見ものは探せばあるし、むしろ、適切な案内役がいないので多くの人がそれにアクセスできず見過ごしてるものは多々ある ということです。

一方、こんな経験もあります。堺2区という大和川河口にあるもとは港だった入り江に国交省が生物共生型護岸、堺市が人口の浜辺を作った場所があります。ここで大阪自然環境保全協会に自然観察会を開催してもらっていますが、ここの観察会の人気は非常に高い。募集を出せばすぐに埋まるそうです。大阪近辺では和歌山県境の周辺に自然海岸が残されており、もちろん希少なものはそちらに多く、ナチュラリストはそういう場所に行きたいと思うわけですが、一般参加者は都会近くで楽しい経験ができる場所があるなら、そこを選ぶということなんだろうと思います。ナチュラリストと一般参加者には視点に違いがあるんだと思います。

以上のように都会の緑でもいろいろ見るべきものはあるし、一般参加者には十分魅力のある場所になると考えています。


こどもたちの身近に自然とのふれあいの場を!7

2021-06-25 12:04:57 | こども観察会

地域こども観察会の計画メモ

・小学校区に1か所を目安に場所を選定

・リーダー 地域で自然観察している人、こどもたちと自然とのふれあいに関心のある人、自然観察リーダー研修受講者、児童教育に関心のある人 オリジナルの養成講座受講者 さまざま

 さまざまなスキルの連携

・オリジナルのリーダー養成講座 内容は?下記の構成にあわせて考える。

・観察会の構成

 はじめてのいきもの・自然→幼稚園年少~年中くらい

 いきものまなび→幼稚園年長~小学低学年くらい リーダー指導でいろいろないきものを知る。

 探求クラス→年齢不問 こどもたちが自分で計画をたてて好きなことを探求する。リーダーはそのお手伝い

・大自然とのつながり

 夏休みなど 大きな自然の残された地域で行われている自然教室との連携 より深く自然を知る機会

 どういう組織と連携するか?

・資金

・多様な主体との連携


こどもたちの身近に自然とのふれあいの場を!6

2021-05-21 10:11:47 | こども観察会

地域で観察会を  追加

こどもたちの身近な場所で自然観察ができる場所をつくろうと考えたことについて、追加したいことがありました。

自然保護運動や環境教育活動が盛んになった70年代から80年代のころ、活動をアピールする宣言やメッセージにこういうことが書かれていました。「経済成長は豊かさをもたらした半面、こどもたちの身近な場所から自然が失われ、自然体験や自然学習の機会を失うことになった。」

なにかの文章を引用できればいいのですが、おおよそこうした内容の文章が必ず頭についていたと思います。

そう、こここそが出発点なわけです。「子どもたちの身近な場所から自然が失われた・・・」その問題意識が、こどもたちの身近な場所に自然学習の場所を作ろうという出発点だった、「原生的な自然の破壊という問題意識とは違うところに出発点がある」いうことを書き留めておきたくて、追加しました。


こどもたちの身近に自然とのふれあいの場を!5

2021-04-28 10:33:18 | こども観察会

こども観察会のまとめ

 浜寺公園における自然観察会の組み立てについては、ここでひとくぎりにして、少し自分の考えをまとめたいと思います。

①こどもたちの自由で自発的な学びを大事にしたい。

②そのために、こどもたちが自分で行ける地域の中に自然の学びの場をつくる。

③浜寺公園における観察会はあまり凝らずに、しろうとの自分たちのできることをやる。

④こどもたちの探求心に寄り添う観察会をしたい。

まあ、こんな感じかな。

それで、ふと気が付いたのですが、前々回こういう表現をしていました。

「自分としては名前を教えたり、知識を提供するのはあくまでも導入と思っています。時間があれば、そしてこどもたちが継続して参加することができれば、こどもたちの探求心を育てて、こどもたちが思うこと考えることに寄り添いながら、その行動を支援する、そういう観察会がやりたいと思っています。」

 ここの「行動を支援する。」って言い回し、「こどもたちの探求心を育てる。」「学習意欲を高める。」じゃなくて、「行動を支援する。」ということ。①の言い直しになりますが、それがもともとの自分の思いなんだと改めて思いました。

 で、それじゃそれをどういう方法でやるのってことです。もちろんしかけがいります。だれかそういうこと教えてくれる人いるのか?自分の蓄積を振り返るのか?子どもたちとの対話ができるかどうかがポイントか。ここむつかしすぎるな。自問自答。


こどもたちの身近に自然とのふれあいの場を!4

2021-04-19 10:45:52 | こども観察会

浜寺公園でのこども観察会の組み立て その3

 今、浜寺公園自然の会だけでなくさまざまなボランティア団体で問題になっていることがあります。それはメンバーの高齢化という問題です。なぜ、若い人が入ってこないか。

 自前で人材を増やして活動を継続してゆく、特に若手を養成してゆくことは中核になる必要な柱ですが、それがうまくいかない。

 基本的に年長者がいると、若い人は入りにくい、年長者に遠慮して積極的な発言や提案がしにくい。一方長く同じ仲間で苦労してくると、どうしても「閉じた組織」になってしまいがちです。自分たちのしてきたこと、自分たちの方法論、自分たちの事績のどこにも間違いはない。そう考え、新しい人の意見が受け入れがたくなる。若い人に任せるのがむつかしいと思ってしまう。

 こうした問題を解決する基本は、「公共性を意識すること」じゃないかと思っています。自分の主張ではなく、客観的に「この活動は社会に必要」と認めてもらえるにはどうすればよいか?活動を考えるにあたってそれを基本にしたいと思っています。学校の環境学習利用などもそうした視点での活動です。

 ドグマを脱し、多様な人が多様なままに活動できるスタイル、それを日々求めて、たとえばビジネスの世界での変革などにも興味をもっています。