海と緑とこどもたち HONDA ECOACT

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ささやま活動レポート2016年6月25日~26日

2016-06-27 22:09:31 | ささやま里山

 田植えから1ヶ月目。本日も作業いろいろです。黒豆の植え付けも行われ、その前に雨がたまった畑の排水溝掘りなども行われました。



 私の担当は園内にもうけた植物保護区のフェンスの修正および新設。定例の動植物調査。そして夜のホタル調査。

 植物保護区は昨年の6月に設置したものですが、以前書いたと思いますが、キツネノカミソリのフェンスは地上部のないときに設置したので、実態と少しずれがあり、これを拡張することにしました。

 作業中のようす 川が増水していたので、川縁の作業が苦労しました。

完成したもの。真ん中の支柱から手前の木のところまで延長しました。
 

次は新設。今年ササ刈り後に発見されたナルコユリなどの群落対象のフェンスを設けました。ここは継続的にササを刈る必要があるでしょう。なお、近くのササユリ用の保護区ではそれらしき株が育ったのですが、花芽をつけるには至りませんでした。
 

最後は棚田のそばの林内ですが、リンドウのある場所を囲むものを設置しました。なお、設置したネットの足下はいずれもめくられないようにペグのようなものを打ち込んでいます(写真)。作業お手伝いいただいたみなさんありがとうございました。
 

林内でみつけたキノコ。カエンタケか?ナギナタタケか?暗くてぼけています。もう少し大きくならないとわからないかも。
 

次は動植物調査のあらましです。

ヒキガエルのオタマジャクシはもう姿がありません。


トノサマガエルは成体がいました。


シュレーゲルアオガエルの卵塊がありました。先月のものとは別と思われます。去年は今頃見られたモリアオガエルの卵塊は未だみつかりませんでした。


昆虫たち
セマダラコガネ 普通種です。ほかでもこの時期に出てきています。なお、スタッフの人が小型のゲンゴロウを見たようです。


キリギリス かなりたくさんいました。


ホタルガ ホタルのころに出るからなのか?姿がホタルを連想させるのか?スタッフの人が持ってきました。ヒサカキが食草とのことですから、周辺の樹林で育っているのでしょう。


ハンミョウ どういうわけか田んぼのネットでじっとしていました。ネットにはイトトンボもとまっていましたが、逃げられました。周辺樹林ではニイニイゼミが鳴いていました。


夜、川沿いでさかんに上下運動しているのでつかまえてみたら、カゲロウでした。種類は不明。


植物ではドクダミがとにかく多い。


アケボノソウは準備中。


チガヤの穂も盛り。


ノアザミが出てきました。これから増えるでしょう。園内にはホタルブクロもあるのですが、今年は見当たりませんでした。


さて、ホタル調査ですが、今年は棚田再生地区のみの調査にしました。去年はゲンジとヘイケの両方が見られましたが、今年はゲンジのシーズンがもう終わったのか、ヘイケボタルのみでした。日が暮れると、棚田の横の樹林から現れ、田んぼのネットにやってきました。昼間は樹林内で休んでいるようです。
今回総数20個体ほどのヘイケボタルを見ました。 



ヘイケボタルの光。なお、ヘイケボタルは兵庫県の絶滅危惧種に指定されています。


翌朝、棚田の上をツバメの群れが乱舞していました。虫が棚田の上にあがっているのです。これも棚田を再生して見られるようになった風景です。