海と緑とこどもたち HONDA ECOACT

地域にこどもたちと自然とのふれあいの場をつくろう!

バッタまつり

2008-09-26 12:02:45 | 浜寺公園の自然

 今年もバッタの原っぱの「バッタまつり」の季節がやってきました。バッタの原っぱは子ども達と自然とのふれあいの場として公園の一角をバッタの生息する草地として維持しているもので、地域住民としてのボランティア活動です。

 9月20日土曜日午前9時、スタッフ集合し、立ち入り禁止にしている区画のロープをはずし、いよいよ原っぱびらきです。なぜ原っぱを閉じているかというと、幼虫期のバッタを守り、繁殖活動があるていどできるようにとの措置です。ただし、一部はバッタの逃げ込み場所のため、立ち入り禁止を継続します。

 10時からバッタまつり開始、きょうは主催行事で会員の方のみですが、スタッフをあわせて30人がにぎやかにバッタ採りからはじめました。そしてバッタを見分け、続いてジャンプ大会。バッタを種類別にジャンプさせて距離や滞空時間(トノサマバッタ)を競います。

 今回の最高記録はショウリョウバッタ♂9.37m、♀2.6m、オンブバッタ♂75cm、トノサマバッタ♂4.51秒、♀5.79秒、クルマバッタモドキ♂8.95m、♀4.9m、マダラバッタ♂3.85m、♀9.6mでした。

 今年の秋は届けが来ているだけで、学校・団体あわせて6団体が利用します。うち小学校が4校、大阪市内からも来ます。届けがないグループもあるようですから、家族連れもあわせると1000人以上の子ども達が利用すると思われます。こんな小さな原っぱが子ども達を喜ばせることができるのならなによりですが、本当はもっと大きな原っぱを子どもたちに提供したいと思います。

 ところで、長年愛用してきたデジカメFinePixA303が壊れてしまいました。フィルムカメラに比べると早いように思いますが、このカメラで3000mのアルプスや南の島、北の大地にもいったので少し感慨があります。写真はラストの1枚、バッタの原っぱでみんながバッタを採っているところです。003


のぼりをつくりました。

2008-09-15 10:35:32 | 浜寺公園の自然

 浜寺公園自然の会の「のぼり」をつくりました。

 浜寺公園にはいろいろな人が歩いていて、なにか「変なこと」に気づいたらすぐに公園事務所に通報する人がいるのです。先日バッタの調査で他人数でスイーピングしていたら、たまたま近くに公園事務所のトラックがあったこととあわせて、「トラックで乗り付けてバッタをとりまくっている連中がいる。」と通報した人がいたとのことです。そのとき腕章もつけていたのですが、あまり目立たなかったのでしょうか。そこで会のメンバーと相談して「のぼり」を作ったのです。

 のぼりは何かと役に立つので、作るのにいい機会だったと思いますが、こうした形で「社会参加」している人がいるのは・・なんだかなあ・・と思います。Photo


木津川砂の世界

2008-09-08 10:49:42 | あちこち自然探訪

 9月7日、木津川で自然のみかた研究会を開催しました。

 河川の砂川原は原生的環境のひとつといわれています。川が運ぶ砂が堆積し、また削りを繰り返す文字通り「川が川をつくる」世界の中で適応している独特な生き物たち、その姿を通して自然の仕組みを知ろうというのが今回の目的です。

 場所は流れ橋で有名な上津屋に行きました。ここはバス停からすぐ広大な川原に出られますし、八幡市の作った四季彩館という施設が近くにありいざというときに逃げ込めるのでここを選びました。

 最初の写真は流れ橋の周辺のようすです。このあたりは水辺プラザと河川環境改善のための構造物(写真では橋の右手に見える草むら)も設置されています。残念ながらこの構造物は砂に埋もれ、水辺とは離れていますが、しかし流れ橋の景色はおおらかで気持ちよいです。馬に乗っている人もいました。

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 川原の代表的な植物カワラヨモギです。表面は乾燥でからからですが、砂を掘ると根のまわりは湿っています。

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 カワラヨモギは砂地に単独でも生えていますが、ヤナギがあるとその背後にいろいろな植物が育ちます。ツルヨシ、シナダレスズメガヤ、アレチウリも出てくることがあります。

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 川原の代表的な昆虫というとカワラバッタです。中の翅が青くて飛ぶととてもきれいです。

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 アリジゴクもヤナギの下にたくさん穴を掘っていました。冠水したときはどうするのでしょうか。

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 ヒゲコガネも見ました。残念ながら死んでいましたが、これも砂川原に見られる甲虫です。

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 このほか堤防ではホソオチョウを見た人もいました。ホソオチョウ(またはホソオアゲハ)はウマノスズクサを食べるので、ジャコウアゲハとの競合が心配されているチョウで、これも外来種です。