浜寺公園自然の会の行事で、14日「凧を作ってあげよう」というのを行いました。
自然観察会の中でもいろいろな工作が行われますが、身体感覚を育てる意味で捉えてみたいと思います。その中で特に凧あげはつくって完成ということではなく、足を改良したり、風をつかむために糸をひいて上昇するようにしてみたり、あるいは走ってみたり、風のあるところを探してみたりといろいろな技を磨く部分があり、身体感覚との結びつきが特に強いのではないかと思います。
この日は天気の回復が早く、それとともに風が出てくる予報でしたが吹いたりやんだりと風をつかまえるのが少し難しかったのですが、それでもよくあがりました。最後のボトルバッタは最も高くあがった人への記念品です。
この12月7日、奈良市で開催している今年のこども昆虫塾が終了しました。今年で3年目、私が発案し、Mさんが運営の一切の面倒を見て、進めてくれています。今年は今まで講師を務めていただいた宮武先生から若手の稲本先生、横井先生にバトンタッチしてはじまりましたが、講師が若いとあって女の子にくっつかれるなど少し雰囲気が変わりました。もっとも子どもたちが元気なのは変わらずですが。
サポート面では子どもたちの親が大人スタッフとしてかかわっているだけでなく今年からは小学4年になってOBになった子どもたちが数人こどもスタッフとしてかかわってくれています。はじめは、虫をとりたちばっかりだった子ども達も、カブトやクワガタのような人気虫ばかりでなく、あまり知られていない虫などにも関心をもったりして、成長しているのがわかります。
また、来年もやってほしいとの子ども達の大きな声。ぜひ応えたいと思います。
写真は腐葉土の下の昆虫を探す子どもたち。
学園前に発見されたセグロセキレイのねぐらからはじまって、それではそこに集まる(であろう)セキレイ達は、昼間どうしているのか?を探るために11月30日、周辺の川沿いに歩きました。
出発はこども昆虫塾のフィールドでなじみの大渕池公園、ここは台地上にあり、谷に下ったところが秋篠川の源流部。奈良の川はほとんどの川に風雅な名前がついています。秋篠川は秋篠寺の近くを、西大寺の奈良ファミリーの前を通って南下し大和川に向かう川ですが、その源流部は住宅地の中です。源流と言っても三面張りの小さな水路(写真)ですが、ここにもセグロセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイがいます。
秋篠川の源流はニ名中学のあたりで暗渠に入りわからなくなっていますが、ここから尾根を越えると富雄川です。途中法融寺の周辺の学園前近くと思えないのどかな村風景をすぎ、富雄川に降ります。法融寺の近くではカワセミの巣らしきものをみつけました。写真のまんなか右よりの穴がそうです。
富雄川に降りたあたりには井関がありますが、現在は使用休止中で、川はせき止められずに流れています。もっと降って周囲が完全な農村地帯になると井関は年間運用され、しかも連続するので川のほとんどの部分はダム湖化してしまい、セキレイは井関のすぐしたぐらいでしか見ることができません。皮肉なことに富雄駅周辺(写真は富雄駅から少し下ったところ)にはダム湖化されず瀬や淵が残されています。ここは環境が多様なおかげでセキレイ類ばかりでなく、コガモ、カルガモ、カワセミ、イソヒヨドリ、コサギなどさまざまな鳥が暮らしています。