東京の続きですが、上野の国立科学博物館では「グレートジャーニー」のほかに、千石正一コレクション展と江戸人展も見ました。
千石正一さん、テレビで何度も見かけましたが、なくなっていたとは知りませんでした。展示は千石氏の両性爬虫類のコレクションが館に寄贈されたことでおこなわれたもので、なにかのテーマの展示というわけではありませんが、千石氏の若いころのナチュラリストとしての姿がほほえましい展示でした。
かわって、江戸人展というのは歴史学の範囲外である人骨などの考古資料収集の成果を披露するもので、興味深いとともにある意味すさまじい展示でした。
発掘された人骨の癒着や欠損、変形などからどのような病気を患っていたか、どのような職業にあったか、栄養状態はどうだったかなどがわかったり、刀創のあとや、処刑された人を使った試し切りのあとなどぞっとする展示もありました。驚くべきことに試し切りの結果が刻印された刀も展示されていました。
また、徳川家の頭骨から貴族的な生活をしていた人々とほかの人々と比べると、細めであることや歯並びが悪いなどの違いがあることがあることも興味深いものでした。
とにかく、科学博物館ならではの展示でした。しかし、たくさんの方の遺骨を見ました。合掌