院長の気まぐれ日誌

仕事のこと、私生活のこと、気になることなど不定期に書いて行きたいと思っています^^

人を生かす力

2017年06月23日 | 日記
もうすぐ90歳になる母親。

ここ数年、秋になると「もう、来年の花は観られないよね」とつぶやきながらも、なんとか生活してます。



昭和生まれの人は弱音を吐きません。
どこが痛い、あそこが痛いなんて話は聞いたことがない。
でも、身体の自由が利かなくなると弱気になりなすね。

そんな体でも、腰が曲りながらショッピングカートを押し買い物をしてます。
ありがたいことに、嫁さんもすすんで買い出しを手伝ってくれます。

休日には、お袋の体を調整しますが「あなたの手温かいね」と言いながら寝入ってます。
背中に手を当てながら、体の循環を促してますが、そんな時は昔を想い出してます。

昔は、三世代の大家族だった為、生まれて間もない私は、小部屋の中で母親が私を覗きに来てくれるのが楽しみの一つでした。

ドアのカチャと開く音が聞こえると、優しく見守られている気分になり、とても幸せでした。
親父も、仕事に合間に私を抱き上げ、何度も優しく語りかけてくれました。

そんな、生まれて間もない記憶を思い出しながら、お袋の手当をした後は、決まって体調が好転します。
そこには、親子の愛情の絆が、体調を好転させるきっかけになってます。

もし、自分が不平不満の人生を生きていたなら、お袋は疾うにこの世に居ないでしょう。
若い頃は不満ばかりで、それが普通だと思い適当に感謝してましたが、今は善因善果の道を歩んでます。

誰かを好きになる、誰かに健康になってもらいたいと思う気持ち。
素晴らしい想いです。

しかし、想いを発している人の心に曇り(不満)があれば、愛の想いより不満悩みの想いが強ければ強いほど、想いを寄せる相手の体調が不安定になります。
そんな事を、いままで何度も体験しました。


最近お袋が、「よくお父さんの夢を観るの、まだ来るのは早いだって、もういいと思うけど…」。

生まれて間もない頃、若かりし両親の顔を観て、また再会できた事を本当にありがたく思いました。
生まれる前、自分の親になってくれる人達を探しながら、やっと両親を探し当てた時も嬉しかった。

そんな父親も、私を育てる為に、親父自身が苦労を厭わない決意を知って感動しました。
わが子に、自助努力の尊さを見せるため、自ら何百倍の苦労を買っていた姿。
ぜんぶ、天国にいた時の記憶。

私だけではなく誰でも一緒です。

正しい想いを追求していると、忘れていた過去が蘇ってきます。
心のサビを落とすと、天使が観えるのと同じ。

人間愛って、人を生かす力があるのです。
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