院長の気まぐれ日誌

仕事のこと、私生活のこと、気になることなど不定期に書いて行きたいと思っています^^

代理のお通夜で(つづき)

2013年04月26日 | 日記
先般のブログでは、お通夜に代理参列したら、お坊さんの肩から頭にかけて後光が光っていた・・・、と云う感じでした。

焼香を終え、接客をしていたセレモニーの職員さんに、何宗のお坊さんかを聞いてみたところ、曹洞宗から来られたとのこと。

曹洞宗と聞くと、今流行りの「何時やるの?今でしょ!」のお坊さんを思い出してしまします。

曹洞宗の開祖、道元禅師は、24歳から中国に渡り天童山で5年間ほど修業することになりました。

中国に渡った直後、道元さんは、夏の暑い昼間に、年配の僧侶が縁側で椎茸などを干していたところを観て、「こんな暑い日に干さなくても良いんじゃないですか」と、少し冷やかし気分で先輩に話したそうです。

「こんなに暑い夏の昼間に、老体の僧侶が額に汗して椎茸なんか干して~、若い者に任せるか、夕方近く涼しくなった頃に動けば良いんじゃないの~」と、若さ故に少し冷やかし半分に話したようです。

そうしたら、年配の僧侶から、「他人は是、我に非ず」「今でなく、何れの時か」の二言を言われ、道元さんは愕然としたとありました。

誰かに代わって修行をさせても自分の身につかない、自分でやらなきゃ意味がないわけですね、ものすごくシンプルな考え方ですね。

また、「修業は何時するんだ」の問いに、涼しくなってから?明日から始める?秋になってから・・・?
人生は短い、先延ばしにして何時やるんだ!ということですね。

「今を真剣に生きる」という意味もある訳ですね。

道元さんの中国留学で学んだ事は、この二つが基礎にあると話してます。

そんな感じで、曹洞宗と聞くと道元開祖を思い出すのです。
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