礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

桃井銀平論文の全体構成(付・ブログ歴代ベスト30)

2018-08-23 03:34:44 | コラムと名言

◎桃井銀平論文の全体構成(付・ブログ歴代ベスト30)

 数日前、桃井銀平さんから、論文「日の丸・君が代裁判の現在によせて」の全体構成についてのメモが送られてきましたので、これを紹介します。
 
《既発表論文の章節番号変更及び全体構成について》
 「日の丸・君が代裁判の現在によせて」と題する私の文章は、既に本ブログで2016年8月16日から9月10日にかけて5回に分けて、そして2017年2月1日にはその《補論》を掲載して戴きました。以上6回分の章節番号については、今年7月18日以来掲載して戴いた文章にあわせて下記の通り改めました。全体の表題に付した番号も「(1)」から「Ⅰ」に変え、今年掲載文分ついても「(2)」から「Ⅱ」に変更しました。
 番号を改めた全体の構成は以下の通りです。

日の丸・君が代裁判の現在によせて  

Ⅰ,侵害された思想・良心は何か

1,藤田反対意見と宮川反対意見
2,<教師としての思想・良心>
3,蟻川恒正と日本における<憲法的思惟>
  (1) <教師としての思想・良心>の優位
  (2) 「徹頭徹尾「公的」位相の問題として争われるべき事案」
4,巻美矢紀と東京「君が代」裁判第三次訴訟
5,《補論》 個人・私・公-蟻川学説についての補足的言及 


Ⅱ,<ピアノ裁判>と抗命義務

1,<ピアノ裁判>における思想・良心
 (1)<ピアノ裁判>の概要
  ① 伴奏拒否        ② 懲戒処分と審査請求    ③ 訴訟
 (2) 原告Fの思想・良心
  ① 最高裁判決法廷意見より ② 原告の意見書・陳述書より
 (3) 最高裁判決-法廷意見・補足意見・反対意見
 ① 法廷意見 ② 那須弘平補足意見 ③ 藤田宙靖反対意見
2,西原学説と教師の抗命義務
 (1) <教師の抗命義務>説 
  ①『良心の自由 増補版』より  ② いくつかのモデル
 (2) <良心の自由>の焦点化
 (3) 国家と学校の信条的中立性をめぐって
 (4) 学校における国旗国歌儀礼について
  ① 一般的考察  ② 一見相反する2つの具体例 ③浮遊する教師の思想・良心
 (5) <国民の教育権>説批判
 (6) 親の教育権と子どもの権利について
  ① 親の教育権  ② 子どもの思想・良心形成の自由
 (7) 教師の権利について
 (8)<教師の抗命義務>説の意義と問題点
  ① 国家権力の末端という位置づけから<教師の抗命義務>を導出するのは無理がある。
  ② <教師の抗命義務>は、生徒の自由の余地との比較では均衡に欠ける。
  ③ <抗命>としての不起立・不伴奏は、第3者の権利擁護に結びつくとは限らない。
  ④ 生徒の明示的な救済申し立てがない限り<抗命義務>の存在は立証困難である。
  ⑤ <教師の抗命義務>説には、教師自身の思想・良心の自由の適確な位置づけがない。
3,<ピアノ裁判>における西原学説―鑑定意見書と最高裁判決論評
 (1) 第一審西原博史鑑定意見書「教諭に国歌斉唱時のピアノ伴奏を求める職務命令と、信条に基づくその職務命令の履行拒否を理由とする戒告処分は適法か」(2002.7.5)
  ① 論点(1)について ② 論点(2)について ③ 論点(3)について 
 (2) 上告審西原博史鑑定意見書「教諭に国歌斉唱時のピアノ伴奏を求める職務命令に関して、良心の自由に対する正当な制約根拠は存在するか?」(2006.6.20)
  ① 鑑定意見書の基本的論旨  ② 批評
 (3)「「君が代」伴奏拒否訴訟最高裁判決批判」(『世界』2007.5)
  ① 法廷意見に対して      ② 那須弘平補足意見に対して 
  ③ 藤田宙靖反対意見に対して ④ まとめ
4,結びに代えて

◎礫川ブログへのアクセス・歴代ベスト30

 礫川ブログへのアクセス・歴代ベスト30を紹介する。順位は、二〇一八年八月二二日現在。なおこれは、あくまでも、アクセスが多かった「日」の順位であって、アクセスが多かった「コラム」の順位ではない。

1位 16年2月24日 緒方国務相暗殺未遂事件、皇居に空襲
2位 15年10月30日 ディミトロフ、ゲッベルスを訊問する(1933)
3位 16年2月25日 鈴木貫太郎を救った夫人の「霊気術止血法」
4位 16年12月31日 読んでいただきたかったコラム(2016年後半)
5位 14年7月18日 古事記真福寺本の上巻は四十四丁        
6位 18年8月19日 桃井銀平「西原鑑定意見書と最高裁判決西原論評」その5
7位 17年4月15日 吉本隆明は独創的にして偉大な思想家なのか
8位 18年1月2日 坂口安吾、犬と闘って重傷を負う
9位 18年8月6日 桃井銀平「西原学説と教師の抗命義務」その5
10位 17年8月15日 大事をとり別に非常用スタヂオを準備する

11位 18年8月11日 田道間守、常世国に使いして橘を求む
12位 17年1月1日 陰極まれば陽を生ずという(徳富蘇峰)
13位 17年8月6日 殻を失ったサザエは、その中味も死ぬ(東条英機)
14位 17年8月13日 国家を救うの道は、ただこれしかない
15位 15年10月31日 ゲッベルス宣伝相とディートリヒ新聞長官
16位 15年2月25日 映画『虎の尾を踏む男達』(1945)と東京裁判
17位 18年5月15日 鈴木治『白村江』新装版(1995)の解説を読む
18位 18年8月7日 桃井銀平「西原学説と教師の抗命義務」その6
19位 18年5月16日 非常識に聞える言辞文章に考え抜かれた説得力がある
20位 18年5月4日 題して「種本一百両」、石川一夢のお物語

21位 18年5月23日 東条内閣、ついに総辞職(1944・7・18)
22位 18年1月7日 ハーグ密使事件をスクープした高石真五郎
23位 16年2月20日 廣瀬久忠書記官長、就任から11日目に辞表
24位 18年7月9日 本居宣長は世界の大勢を知らないお座敷学者(竹内大真)
25位 17年8月14日 耐へ難きを耐へ忍び難きを忍び一致協力
26位 18年8月10日 天日槍はどこの国からきたのか
27位 18年8月14日 天日槍の来朝と赤絹掠奪事件
28位 17年8月17日 アメリカのどこにも、お前たちの居場所はない
29位 18年5月30日 和製ラスプーチン・飯野吉三郎と大逆事件の端緒
30位 18年2月14日 自殺者に見られる三要素(西部邁さんの言葉をヒントに)

*都合により、明日から数日間、ブログをお休みいたします。

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