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礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

今の国家体制を転覆させようと思っている(麻原彰晃)

2025-03-18 02:43:17 | コラムと名言
◎今の国家体制を転覆させようと思っている(麻原彰晃)

 本日も、東京新聞記事「地下鉄サリン30年 無期懲役囚の手記」の紹介。
 東京新聞3月15日朝刊三面には、「手記」の二回目が載っている。本日は、その前半部分を紹介してみよう。

地下鉄サリン30年
 無期懲役囚の手記 ②(全5回)
 杉本繁郎受刑者はオウム真理教教祖の麻原彰晃(本名・松本智津夫)元死刑囚の側近の一人として、その変貌を身近で見てきた。「オウム帝国」の礎となった出家制度をつづる。
 出家制度は1986年9月頃からスタートしていました。当初、解脱〈ゲダツ〉を望む者は麻原に120万円のお布施をする、麻原は解脱するための場所を与え、速やかに解脱に至らしめるというものでした。皆が皆、すぐさま120万円を用意できるわけではありません。その場合、サンガ(僧伽)と名付けられた共同生活する場所からアルバイ卜に出掛け、額を満たせば修行に入る、とされましたが、麻原は約束を守らず、120万円のお布施をした人たちも無償の労働力としてこき使われるだけでした。
 86年5月、山梨県の精進湖〈ショウジコ〉キャンプ場において麻原は「今の国家体制を転覆させようと思っている」「明治維新も当初は少ない人数から始まった。たとえ少人数であっても超能力を有した者が集まればそれは可能だと考えている」「将来、フリーメーソンと戦うことになるだろう」などと語り、自らの内に秘めた願望を弟子たちに吐露しました。【以下、割愛】

 ここでは、麻原彰晃が、「明治維新も当初は少ない人数から始まった」と述べていることに注目したい。
 麻原は、かつて、早川紀代秀(元教団幹部・元死刑囚)に対し、「二・二六事件は何人の兵士が決起したか知っているか」と質問したことがあった。早川が「千四百人です」と答えると、麻原被告から「よく知ってるな。今なら千人で主要箇所を押さえられる」と述べたという。
 麻原彰晃の「国家体制転覆」構想は、一応、「歴史」を踏まえている。たぶん、「本気」だったと思う。なお、今月5日の当ブログの記事「麻原彰晃と二・二六事件」(2025・3・5)も、併せて参照していただければ幸いである。

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