夏には、ヤマユリやオニユリをよく見かけるが、昨年、突然わが家に庭にもユリのような花が咲いた。
ピンクの花が咲く。
少々違和感があるのは、地面からにょきっと茎だけが生え、葉がない。
その立ち姿は、どこかで見たことが…。
そうだ。ヒガンバナだ。
ヒガンバナも、葉をつけずに花が咲く。
それで、花の咲き方はユリに似ているが、ユリ科ではないかもしれないと思った。
ヒガンバナ科かな?と思って調べてみたら、やはりヒガンバナ科だった。
その名は、ナツズイセン。
夏水仙。
葉が、水仙に似ているからとの命名らしい。
ヒガンバナやサフラン同様、春に葉を茂らせ、夏には葉が枯れてすっかりなくなり、茎だけで花を咲かせる。
私の感覚からすれば、春から葉がたくさん茂るのだから、いつ花が咲くのだろうと期待して待つうちに、枯れてしまう。それなのに、ある日突然花を咲かせている。そんな不思議な花。
水仙というより、やはりユリのように見える。
8月初旬から咲いていたが、薄いピンクの花が涼しそうに感じた。梅雨が明けるとともに次第に咲く花の数が増えていた。だが、今週になっていよいよ花も終わりのようだ。
夏水仙。
花言葉は…
深い思いやり、あなたのために何でもします、快い楽しさ、楽しむ、悲しい思い出
…など、いろいろあるということだ。
今年もわが庭に咲いてくれて、「快い楽しさ」をありがとう。