ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

地域密着のチームが、地元に勇気を与える

2011-03-22 21:55:27 | アルビレックス新潟
初戦快勝したアルビレックス新潟。
サッカーの今季の活躍に期待した。
絶対に行くはずのホーム開幕戦も、延期された。
震災後の悲惨なこの状況では、Jリーグは中断せざるを得ない。
仙台、鹿島など、被災し、ホーム・スタジアムも損壊したチームやその周辺の地域のことを考えると、やむを得ない。
Jリーグ全体で、素早く3月一杯の中止を決めたのは、正しい判断だと思う。

新潟県が、中越地震で被災したのは、もう7年も前になる。
あの時も、地震の一週間後、長岡市でこのような光景を次々に見て、驚いたものだった。


当時、長岡で寮生活をしていた娘の部屋の中も、めちゃくちゃになった。

高速を通りながら、ビッグスワン・スタジアムを見て、異様な光景に驚いた。
いつも、自分たちが車をとめる駐車場に、自衛隊の様々な車がずらりと規則正しく並んでいたのだ。

ああ、今はサッカーどころではないのだな、ということが伝わってきた。
あの時は、震災の被害をじかに被ったのは、新潟だけだった。
だから、Jリーグも、あまり影響を受けずに行うことができた。
国立競技場を新潟のホームとして試合を行ったこともある。
でも、そこはホームじゃないよ。
スタジアム自体が、よそのスタジアムだもの、一種のアウエーだもの、勝てなかった。
その後、本当のホームで戦ったら、勝ったのだった。
そんなことを思い出す。
そういえば、あの時も、日本代表(ジーコジャパン)対アルビレックス新潟の慈善試合が行われたっけ。
今回も、日本代表とJリーグ選抜の試合が行われる。
でも、Jリーグ選抜のメンバーに、もっと、被災地の代表者たち…千葉県・茨城県勢や東北勢が選ばれてもよかった気がするけどね。
Jリーグ百年構想は、地域密着を志向したものだった。
地域の復興のために、と、サッカーのベガルタ仙台も(バスケットボールbjリーグの仙台も)、募金活動等に当たっている。
鹿島の小笠原は、岩手・大船渡の出身。さっそく地域で励ましの活動を行っている。
中越地震の時も、アルビレックス新潟の選手たちの慰問活動が、あちこちで勇気をくれた。地域のために、地域のチームが、試合以外でも活動して、じかに勇気をくれる。
尊いと思う。
地域とともにあること。
それが、人と人とのつながりを感じさせ、本当の勇気を与えてくれるということなのだ。
予定通りの開幕をごり押しし、「選手たちの真剣なプレーが勇気を与える」などと、愚かなことをほざくプロ野球「中央集権リーグ」の人たちにはわかるまい。
(選手たちは、その愚かさに気付いているのだが…。)
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