開幕戦だけ行われたが、その後、新型コロナウイルス感染症のために、中断されたままのJリーグ。
サッカーJ2リーグでは、アルビレックス新潟が、開幕戦を3-0で快勝して首位に立ったし、次の試合を見たくて仕方がない。
なのに、それがかなわないので、サッカー情報に飢えているところがある。
そこに、アルビレックス新潟の是永大輔社長が、初めての単著となる本を出版した。
早速アルビレックス新潟のインターネットショップを使って、注文した。
送料が620円もかかったが、印税はアルビレックス新潟トップチームの強化費に充てさせてもらうと書いてあったので、まあいいだろう。
その本の名前は、「つぶやかずにはいられない。 アルビレックス新潟社長戦記」(是永大輔著;朝日新聞出版)だ。
表紙の色は、チームカラーのオレンジ。
帯には、こう書いてある。
【表紙側】
「電気・ガス・水道・アルビレックス」を目指して
粉骨砕身で挑むクラブ改革の舞台裏と未来へのビジョンを熱い言葉で刻む!
【裏表紙側】
ひとつの決断の重さ。
あの時間と選手たちの表情。
一生忘れません。
是永社長は、積極的にSNSを使い、情報発信する。
なかでも、ツイッターでの率直なツイートには、社長の本音が表現されている。
だから、その発信を心待ちにしているサポーターは多い。
本書は、社長を引き受けてから今までの39個のツイートを載せながら、つぶやいた当時の是永社長の思いや意図を率直に表現している。
ツイート別に構成されているから、読みやすい。
どんな思いでつぶやいたのか、どんな願いをもって社長として行動しているのか、行動してきたのかが、飾らずにありのままに表現されている。
前述の裏表紙側の帯にあった言葉は、2019シーズン途中での監督解任を選手たちにつげたときの話に載せたものだ。
そのときには、昨シーズンでチームを離れた野澤洋輔選手や矢野貴章選手の発した言葉が、他の選手たちに落ち着きを与えてくれたという内容のことが書いてあった。
社長になるであろう専務への就任から始まっている本書だが、思い通りに勝利ができずあがくチーム事情に、この明るい是永社長が精神的に参ってしまったことがあると書いてあった。
それほどまでに、責任感を感じ、重く受け止めていた是永社長。
それは、さすが社長、というほかはない。
読み進むにつれて、チームを愛し、「電気・ガス・水道・アルビレックス」を目指してしっかりしたビジョンをもって未来に進む是永氏の決意や情熱が伝わってきた。
そして、チームのことや将来のことは社長に任せ、私たちはそのチームを心底から応援し戦いぶりを見守りたい。
そう思った。
4月再開を目指すJリーグ。
それがどうなるかは、わからない。
本書を読み終えた今は、社長、ゼネラルマネージャー、監督、スタッフ、選手たちすべてを信じて、アルビレックス新潟というチームをとにかく応援したい気持ちでいっぱいなのだが…。