去年の12月の大雪で折れてしまったロウバイの木。
せっかくつぼみをたくさんつけていたのに、幹から折れてしまって本当に残念だった。
そのまま放っておくのはしのびないので、水を汲んだバケツに入れて、玄関前の風除室に置いたのだった。
【去年12月】
あれから2か月。
バケツ水に立てておいたロウバイは、1月の寒さにも負けず、枯れたりはしなかった。
そして、ちゃんとつぼみをふくらませてきたのだ。
着実に大きくふくらんできたつぼみ。
それが、今週になって、次々に開花し始めた。
黄色く美しい花が、ぽつりぽつりと開いている。
その花たちは、ウメの花特有の香りを周囲にたっぷり振りまいている。
折れた木だったのに、それから2か月たって、水を吸うだけで生き、花を咲かせている。
この生命力、すごいな。
午後になると、わずかな時間だが陽射しが当たるときがある。
すると、その花は、黄色から金色に変わる。
その輝きがとても暖かく感じる。
ありがとう、折れながらがんばってくれているロウバイ。
まだ、外には雪があるのだが、わが家の玄関は今、ロウバイの黄色い花と香りがとても心地よい。
まだ開いた花は多くはない。
今でもすてきなのだが、すべて開花したら、花の輝きや香りはどれほど増すことだろう。
数日後の、その日が来ることを楽しみにしている。