2016J1リーグも第4節。
新潟のホーム開幕第2戦は、対柏レイソル戦。
私にとって、今季初参戦―初観戦。
しかし、3月中旬で年度末も近いし、雨の影響もあって、観客の出足も鈍い。
これでは、1万5千人もいかないだろう…。
なんだか寂しいな…とも思った。(後の公式入場者数発表は、14,627人)
でも、まずは新潟のB級グルメ「イタリアン」のカレー味大盛りを食べて気合を入れた。
今季は、開幕戦こそ勝利したもののその後連敗で、新潟は、1勝2敗。
第2戦で神戸に3-6で大敗したことが響いて、借金3。
しかし、今季のアルビは、失点も多いが得点も多い。
3試合で得点6、失点9。
6得点のうち、4点をたたき出しているラファエル・シルバが、前節2枚のイエローカードをもらったため、今節は出場停止。
得点源となる選手がいなくても、何とかなるだろうと思わせてくれるのが今季のアルビである。
2戦連続先発出場の田中達也が、キレキレの動き。
試合開始9分で、見事に先制ゴールを決めてくれた。
前半は、圧倒的な新潟のペース。
ボールはよく奪うし、よく支配している。
この調子なら、今日は勝てる、と思いつつ前半が終わった。
勝負の後半が始まってからあまり多くの時間がたたないうちに、今日すばらしいプレーを見せていた田中達也がケガで退場。
これが潮の変わり目となったか、やがて同点弾そして逆転弾を食らった。
その2発は、いずれもこちらの右サイドを破られたもの。
右サイドバック本職のプレーヤーがケガをしている新潟。
そこを守っている小泉としては、つらいところだ。
同様に、決定弾を打たれたのは、ゴール前のヘディング。
センターバックの守備が同じやられ方をしているのも悪いのじゃないか、とDF陣が批判をされても仕方がない。
ところが、最後に同点に追いついたのは、そのDF陣の活躍によるところが大きいのだから、なんとも…。
小泉に代わった酒井がゴール前にボールを上げ、セットプレーで残っていたCB増田がヘディング。
シュートを試みたのだが、ボールはゴール方向には向かわずに流れていく。
そこに追いついたFW平松がシュートしたボールは、相手にはばまれた。
だが、ゴール前に高くバウンドしたボールに、DF大野和成が体ごとゴールに飛び込むヘディングシュート。
起死回生の同点ゴールとなった。
…試合終了間際の同点だったが、勝利とはならなかった。
が、グラウンドにへたり込んで立ち上がれない柏の選手たちの姿が印象的だった。
敗戦寸前に引き分けに持ち込んだのは、終わり方としては勝った気分。
こんなふうに、今年のアルビは、失点も多いが、得点も多い。
先行されたり逆転されたりしてもやり返すのが、今年のアルビレックス新潟なのだ。
4試合で8得点は、J1リーグ第2位の得点力。(1位川崎に4点差。3月19日現在)
ただし、11失点は、J1リーグダントツ第1位の失点力。(2位柏・湘南に3点差。3月19日現在)
でも、得点が入るサッカーは面白い、ということを教えてくれる今年の新潟だ。
守備力のアップはこれからの課題だが、攻撃力の向上は頼もしい。
吉田達磨新監督のサッカーは、面白い。
順位は簡単に上がらないかもしれないが、今季の新潟のサッカーは期待できる、と確信した今季初参戦―観戦であった。
駐車場までの道には、つくしがわんさかと…。
春だ。
これからもっと暖かくなる。
新潟のサッカーだって、きっともっと強く楽しくなる。