以下は、本日の新潟日報紙の、なんと、社説である。
アルビ監督辞任 下を向かずに奮起しよう
サッカーJ1のアルビレックス新潟が不振を極めている。開幕から2カ月たつが、ホームではいまだに勝利がない。
黒崎久志監督が辞任する深刻な事態になった。新潟の監督がシーズン途中で退くのは異例のことだ。ヘッドコーチの辞任も発表された。
ホーム初勝利を期した19日のジュビロ磐田戦は1-6と惨敗した。大量6失点はホームワースト記録に並ぶ屈辱だった。
順位は18チーム中17位に下がった。J2に自動的に降格するピンチにさらされている。
監督の交代はフロントにとっても苦しい決断だっただろうが、今の成績低迷ではやむを得ないだろう。新しい監督の下で、選手は一丸となって奮起してほしい。
今季は若手のDF酒井高徳選手ら主力の一部が抜けたが、元日本代表のFW矢野貴章選手が復帰するなど、攻撃的な選手を補強した。しかし、総得点はわずか7点とリーグ最低に沈んでいる。
磐田戦は守備が空回りし、攻撃も決定機が少なかった。選手の集中力が切れていた。こんな試合ではサポーターもやりきれない。
今季は開幕3連敗を喫した。ここまで12戦を終え2勝3分け7敗だ。ゴール前の連係がうまくいかず、シュートに持ち込めない場面が目立った。攻撃する前線の選手を中心に、レギュラーメンバーがなかなか固定していない。
アルビは地域と一体となって成績も観客も伸びてきたチームだ。かつては4万人を超すサポーターが東北電力ビッグスワンでどよめいた。
昨季は4万人を超えた試合がなかった。J1参入8季目で初めてだった。1試合平均2万6049人と、前年より約4500人減った。シーズンパス販売数も2万枚を超えた2005年に比べ半減した。
チームが不振だと観客の足が遠のく。クラブ経営の柱である入場料収入が減少し、クラブの弱体化につながりかねない。有力選手の獲得など戦力強化に支障が出るという悪い循環に陥ってしまう。
04年に初めてアルビをJ1に押し上げ、ここまで支えたのはサポーターの力が大きい。「何度負けても、アルビが大好きだから応援に来ている。次は気迫を見せてほしい」という声をチームはどう聞いたか。
26日には次節アウェーでの柏レイソル戦に臨まなければならない。選手たちは下を向かずに気持ちを切り替え、何度でも敵のゴールネットを揺らしてほしい。
粘り強く追い、あきらめずに走り抜く。この悔しさをバネに新潟らしさを取り戻すことだ。
連敗や惨敗にもめげず、その勇姿を期待して声援を送るサポーターを裏切り続けるわけにはいかない。経営陣や新しい指導陣は急いでチームを立て直してもらいたい。
アルビファンは「日本一のサポーター」といわれる。ふがいない試合にブーイングを出したい気持ちも分かるが、チームを温かい目で見守り、熱い応援を続けてほしい。
新潟日報2012年5月22日
今季は、なかなかアルビレックスをネタにした投稿ができないでいた。
なぜなら、ホームの戦いを応援に行っても、勝てないからだ。
先日の磐田戦は、勤務先の運動会と重なり、応援には行けなかった。
そして―
1-6の惨敗。
1人を警告で欠いてしまったとはいえ、こんな惨敗は何年ぶりかであった。
試合後、選手だけでなく黒崎監督も、場内を回って頭を下げていたと聞いて、ひょっとすると辞めるのか?と思っていたら、案の定であった。
新潟で、成績不振を理由に監督がシーズン途中に辞めるのは、チームができて以来初めてのことである。
でも、私は、負けてもチームにブーイングをしたことはない。
なぜなら、選手たちの方が勝ちたいはずだから。
そして、新潟にチームがあるから、この一喜一憂ができるのだから。
このチームがJ1にいて、存在感を見せることを期待しているのだ。
だから、この社説で言うように、
「粘り強く追い、あきらめずに走り抜く。この悔しさをバネに新潟らしさを取り戻すこと」をいつも、いつでも期待している。
「チームを温かい目で見守り、熱い応援を続けて」いきたい。
次戦は、昨年王者の柏戦。
アウエーで厳しい戦いとなるが、がんばってほしい。
アルビ監督辞任 下を向かずに奮起しよう
サッカーJ1のアルビレックス新潟が不振を極めている。開幕から2カ月たつが、ホームではいまだに勝利がない。
黒崎久志監督が辞任する深刻な事態になった。新潟の監督がシーズン途中で退くのは異例のことだ。ヘッドコーチの辞任も発表された。
ホーム初勝利を期した19日のジュビロ磐田戦は1-6と惨敗した。大量6失点はホームワースト記録に並ぶ屈辱だった。
順位は18チーム中17位に下がった。J2に自動的に降格するピンチにさらされている。
監督の交代はフロントにとっても苦しい決断だっただろうが、今の成績低迷ではやむを得ないだろう。新しい監督の下で、選手は一丸となって奮起してほしい。
今季は若手のDF酒井高徳選手ら主力の一部が抜けたが、元日本代表のFW矢野貴章選手が復帰するなど、攻撃的な選手を補強した。しかし、総得点はわずか7点とリーグ最低に沈んでいる。
磐田戦は守備が空回りし、攻撃も決定機が少なかった。選手の集中力が切れていた。こんな試合ではサポーターもやりきれない。
今季は開幕3連敗を喫した。ここまで12戦を終え2勝3分け7敗だ。ゴール前の連係がうまくいかず、シュートに持ち込めない場面が目立った。攻撃する前線の選手を中心に、レギュラーメンバーがなかなか固定していない。
アルビは地域と一体となって成績も観客も伸びてきたチームだ。かつては4万人を超すサポーターが東北電力ビッグスワンでどよめいた。
昨季は4万人を超えた試合がなかった。J1参入8季目で初めてだった。1試合平均2万6049人と、前年より約4500人減った。シーズンパス販売数も2万枚を超えた2005年に比べ半減した。
チームが不振だと観客の足が遠のく。クラブ経営の柱である入場料収入が減少し、クラブの弱体化につながりかねない。有力選手の獲得など戦力強化に支障が出るという悪い循環に陥ってしまう。
04年に初めてアルビをJ1に押し上げ、ここまで支えたのはサポーターの力が大きい。「何度負けても、アルビが大好きだから応援に来ている。次は気迫を見せてほしい」という声をチームはどう聞いたか。
26日には次節アウェーでの柏レイソル戦に臨まなければならない。選手たちは下を向かずに気持ちを切り替え、何度でも敵のゴールネットを揺らしてほしい。
粘り強く追い、あきらめずに走り抜く。この悔しさをバネに新潟らしさを取り戻すことだ。
連敗や惨敗にもめげず、その勇姿を期待して声援を送るサポーターを裏切り続けるわけにはいかない。経営陣や新しい指導陣は急いでチームを立て直してもらいたい。
アルビファンは「日本一のサポーター」といわれる。ふがいない試合にブーイングを出したい気持ちも分かるが、チームを温かい目で見守り、熱い応援を続けてほしい。
新潟日報2012年5月22日
今季は、なかなかアルビレックスをネタにした投稿ができないでいた。
なぜなら、ホームの戦いを応援に行っても、勝てないからだ。
先日の磐田戦は、勤務先の運動会と重なり、応援には行けなかった。
そして―
1-6の惨敗。
1人を警告で欠いてしまったとはいえ、こんな惨敗は何年ぶりかであった。
試合後、選手だけでなく黒崎監督も、場内を回って頭を下げていたと聞いて、ひょっとすると辞めるのか?と思っていたら、案の定であった。
新潟で、成績不振を理由に監督がシーズン途中に辞めるのは、チームができて以来初めてのことである。
でも、私は、負けてもチームにブーイングをしたことはない。
なぜなら、選手たちの方が勝ちたいはずだから。
そして、新潟にチームがあるから、この一喜一憂ができるのだから。
このチームがJ1にいて、存在感を見せることを期待しているのだ。
だから、この社説で言うように、
「粘り強く追い、あきらめずに走り抜く。この悔しさをバネに新潟らしさを取り戻すこと」をいつも、いつでも期待している。
「チームを温かい目で見守り、熱い応援を続けて」いきたい。
次戦は、昨年王者の柏戦。
アウエーで厳しい戦いとなるが、がんばってほしい。