マッタリ風景

散歩写真と戯れ言のブログ

廃校プロジェクト

2012年08月26日 | 散歩写真






お盆期間中、越後妻有大地の芸術祭巡りをいたしました。
大地の芸術祭は、新潟県の妻有地域(新潟県十日町市と中魚沼郡津南町)を舞台とする芸術祭です。
もう、何度か開催されていますので、すっかり定番のイベントになりました。

もっとも、今回は私自身が鑑賞するのではなくて、子供が鑑賞するために出かけました。
私は、もっぱら運転手として、山道をぬって会場巡り状態でした。


ここにアップする会場は、十日町市鉢地域にある旧真田小学校が会場です。
お題は、廃校プロジェクト「鉢&田島征三・絵本と木の実の美術館」となっていました。
私はもっぱら運転手役だったので、有料エリアへ入場しませんでした。
子供が鑑賞している間は、外回りをぶらぶらと散歩写真を楽しみました。
したがって、大地の芸術祭といいつつ、会場の外回り編です。

十日町市鉢地域は、山の斜面を切り開いた集落です。
写真のとおり、急な斜面を切り開いて、家や田んぼが広がっています。
まさしく、典型的な山里の風景です。

会場を後にして、坂道を登って行くと、眼下に旧真田小学校の全景が見えました。
左から、グランドの跡地、旧真田小学校校舎、そしてかつては子供たちが元気に泳いでいたであろう廃墟状態のプール。
眼下に見える廃校を見た時、集落における小学校の位置づけを、まざまざと感じました。
この集落は、山の斜面を切り開いて作られました。
人が生きるためとはいえ、この斜面を切り開いて、田んぼを作るのは、並大抵の労力ではありません。
小学校は、その努力して切り開いた斜面の一番良い場所を占めているように見えます。
将来を担う子供のために、これだけの面積の田んぼを潰したのではないかと想像しました。
いま、小規模の学校は、どんどんと集約されて、山あいの集落に行けば、小学校の跡地を見つけるのは難しくありません。
たとえ廃校となっても、建物を残しているのは、そこが心の拠り所なんだろうなと、いささかセンチメンタルな想像をしていました。
まあ、自分の母校が廃校になったことがない人間の戯言かも知れませんが。







































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