清水園入場券は、清水園の他にもう一つの文化財を見学することができます。
清水園と道を挟んだ側に長い建物がありますが、そちらも同じ入場券で見学が可能です。
その建物は「足軽長屋」と呼ばれています、ま江戸時代の団地のようなものです。
足軽長屋と名前は付いているものの、足軽よりも身分の低い人たちが住んでいたようです。
しかし、質素な御殿とはいえ殿様の別荘と足軽長屋が隣りあっているのは不思議な風景です。
長屋の内部に入ると、一家族に割り当てられたスペースは本当に狭く感じます。
寝起きをする部屋と小さな台所だけで、必要最小限の居住スペースと言ってよいでしょう。
しかも、日当たりが余り良さそうではないので、快適性も良くなかったと思います。
ただ、畳の上にちゃぶ台をおけば、何だか昭和30年台を感じさせて、懐かしさも感じさせてくれました。
実は、足軽長屋とお隣の清水園の価値を比較すると、足軽長屋に軍配が上がります。
何故かと言うと、足軽長屋は「重要文化財」なのです、もしかすると国宝に昇格するかもしれません。
考えてみると、直ぐに壊されても良さそうな建物ですが、よくぞ保存されてきたものだと感心しました。
なお、足軽長屋を見学する場合、入場券の確認はありません、だからといって無断見学は禁止です。