癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

日本の動物愛護

2010年06月11日 | 動物一般
ここ1週間くらい暖かいというか、北海道にしては暑い日が続いています。
農作物の生育も回復したようです。

日本の動物愛護は欧米のそれより深いかもしれません。
深いというのは「情緒的」であるとの意味です。
1973年に制定された「動物の保護及び管理に関する法律」は17年に「動物の愛護及び管理に関する法律」に変わりました。欧米の動物観と日本のそれでは、違いがあり、日本は個人的愛情に配慮されている面が多いような気がします。

ともあれ法律の整備や啓発運動により動物管理センターの犬猫の引き取り割合は5年前に比べて2割増加しているそうです。

避妊去勢割合も年々上がり。猫では8割くらい、犬で4割半くらいです。
咬傷事故も減りつつありますが、飼養頭数が増えているため割合は減っても件数は増えています。

ペットを扱う商売は登録制になりましたが、相変わらず動物の遺棄事件はありますね。
流通日齢も60日未満である割合が高いのが現状です。これだと、犬では特に社会性が身につきません。かわいい時期に売るという事情も分かるのですが・・・・

家の犬も45日齢で販売されていました。
社会性は・・・・・低い・・・。

まだ、日本の動物愛護、管理は道半ばではありますが、改善されてきてるようです。