イスラエルでの暮らし

イスラエルでの暮らしなど、紹介します。そして今現在の生活で感じたことなど

非を認めないユダヤ人

2006年06月09日 21時19分51秒 | Weblog
シンドラーエレベータの対応を見ていると、イスラエルのことを思い出します。
決して謝らない民族。
自分の非を認めてはいけないのです。それはまったくもって何の美徳にもならない。むしろ身を滅ぼすものだ。だからあらゆる手段を講じ、自己の正当性を訴える。
テルアビブを散歩すれば、いたるところに法律事務所です。人口比からみても、それはあまりにも多すぎる。と日本人の僕には思えました。
ボランティアをしていたリハビリ施設でも、ユダヤ人気質を目の当たりにしたことがあります。
オリットと言う看護師が、フラフラ歩いていたモーシェという老人の患者にぶつかり、モーシェは弾き飛ばされ、倒され、ゴン、と言う鈍い音が館内にこだまするほど、頭を床に打ち付けたのでした。
オリットに非があることは誰の目から見ても明らかであり、当然オリットが謝って然るべき展開でした。
しかーし、オリットは謝るどころか、モーシェの非を並び立て、自分に非のないことを懸命に訴えたのです。
モーシェですか。
周りのスタッフに抱きかかえられ自分の病室へ戻っていきましたよ。
かわいそうなモーシェ。
でもイスラエルでは自分の正当性を主張しきれたほうが勝ちなのです。それこそが自分の身を守る最高の手段のようでした。
もちろん僕には馴染まない、馴染めない民族性です。
でも嫌いじゃないですよ。イスラエル大好き。日本も好き。