イスラエルでの暮らし

イスラエルでの暮らしなど、紹介します。そして今現在の生活で感じたことなど

家庭は社会の縮図だ

2006年05月18日 21時19分16秒 | Weblog
お義母さんと、我が息子の反りが合わない。
簡単に言うと、おばあちゃんと、孫の反りが合わないのだ。
僕には子供が三人いる。一番上が女の子。二番目と三番目は男の子。このうちの二番目の男の子が、まるで絵に描いたようにおばあちゃんと反りが合わない。
これはもう、大人と子供という次元の問題ではない。一個人対一個人の壮絶なるバトルなのだ。
おばあちゃんにしてみると、息子のやることなすこと全てが癇に障るらしく、ほんの些細な間違いでも見逃すということがない。
故意ではなく、弾みで起きてしまった事、例えば、手を伸ばしたら、袖におわんが引っかかり、味噌汁をこぼしてしまったような場合でも、おばあちゃんは容赦をしない。
「何やってんの、落ち着きがないからだよ」
そうとう語気を荒らげて叱り付けるのだ。これが一番上の女の子だとまるで違ってくる。
やさしい調子で、
「仕方ないね、気をつけないとね」
なんて頭を撫でながら言い聞かせたりするのだ。
おばあちゃんと、息子のバトルは、息子がかなり小さいころから繰り広げられていた。そして体外はおばあちゃんの圧勝で終わるのだった。当たり前か。
しかし、いまや息子も小学二年生。
おばあちゃんも簡単には勝つことは出来なくなった。
目には目、歯に歯、そして傷つく言葉には傷つく言葉。
いつしか息子もおばあちゃんを傷つける言葉を編み出すようになったのだ。
そして絶妙なタイミングで、グサッと刺すようなことを言う。
ついこの前も娘のことで出かける用事が出来たときのことだ。
息子に「どうする、留守番してる」と聞くと、
「えー、嫌だよ。おばあちゃんと二人きりで留守番なんて、僕、我慢できないよ」
おばあちゃんの目の前で言い切ってしまったのだ。
どっちもどっち。もう収拾は付きません。
僕にしたら、息子を守りたいという思いが強い。
しかし息子を傷つけるその人は、愛する妻の大切なお母さん。
「子供より、親が大事と思いたい」と、簡単に括ってしまうわけにもいかない。
小さな、小さな家庭の中に、社会の縮図を見て、ただ唖然とするばかりです。