俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『浚渫(しゅんせつ)』

2011-02-25 10:27:48 | Weblog
印旛沼の水深は、深いところで2.5m、平均で1.7mと、思っていたより浅いのです。

沼の面積は干拓事業によって約半分になったのですが、開発前の平均水深は0.7~0.9mでしたから約2倍も深くなったのです。

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このところ印旛沼湖畔では、ディーゼルエンジンの音が響き渡っています。
川底を掘っている浚渫船です。
水深を深くするために土砂を水と一緒にポンプで吸い上げて、パイプを通して岸辺近くまで送って川底を掘り下げているのです。


浮力付きのバックホーが運ばれた泥土の上に浮いて果敢に動き回っています。
送られたその土砂を掻き寄せては平に均して陸を造り、ヨシなどを植えて野鳥たちが棲めるよう環境を整えます。


印旛沼の水は、工業用水、上水道、農業用水の貴重な水源です。
コイやフナ、ウナギ、エビなどの漁業も行なわれています。
他にもワカサギ、シラウオ、タナゴ、バス、ドジョウ、ハゼ、ザリガニ、モクズガニなどが棲み、沢山の水鳥や野鳥が共生しています。

ヘラブナやブラックバスなどの釣りを楽しむ釣り船や、観光遊覧する屋形船、水上スポーツを楽しむモーターボートや水上オートバイなどの航行のためにも浚渫は欠かせないのです。

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永年、手賀沼と共に全国湖沼水質汚濁ワーストの1位、2位だったのです。
手賀沼は水質改善が進んでワーストの汚名がとれたのですが、印旛沼は多少の改善は進んだもののワーストテンから抜け出せないでいます。

人口の急激な増加もありますが、印旛沼に注ぐ河川の流域面積が千葉県の10%もあり、その多く占めるのが水田や畑、ゴルフ場で、そこからの汚染物質の改善がなかなか進まないらしいのです。

どうする森田さん!
頑張って下さい。