俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『高宕山』

2010-12-24 20:54:14 | Weblog

昨日は素晴らしい晴天で風も微風で暖かく、小春日和とは正にこのようなお天気のことを云うのでしょう。

良い天気に誘われて、前から一度行ってみたいと思っていた“高宕山”へ、事前準備も無しの全くの思い付きで出かけました。

      *☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*・*★*・*☆*

でも、数日前に、登り口にある「高宕山自然動物園」に電話して、管理人のオジサンから「ここから林道の終点まで車で行けば山頂までの距離は一番近い」ということは聞いておりました。
ナビの行き先を「高宕山自然動物園」にセットして出発進行!

高速道路から真っ白い富士山が真正面に見えました。
いつ見ても美しい! 感動です・・・

富津中央でICを出ました。
今日は天皇誕生日の休日なので高速道路の料金は、いくら乗っても1000円なのですが、近くてちょっともったいない気分です。

道路は休日というのにスイスイで、あっと言う間に「高宕山自然動物園」へ一番乗りで着きました。

高宕山には野生のニホンザルが棲んでいて国指定の天然記念物になっていますが、ここのは餌付けしたサルの動物園となっています。


      ♪村のはずれの お地蔵さんは
       いつも にこにこ 見てござる
       なかよしこよしの ジャンケンポン“ホイ”
       石けり なわとび かくれんぼ
       元気に遊べと 見てござる“ソレ”
       見てござる♪

入り口ではお地蔵さんが出迎えてくれました。

この間の電話に出てくれたオジサンと思しき方がいて、入場料300円を払い、小さく切ったサツマイモの入ったビニール袋・一袋100円を買ってサル山へ行きました。

山の斜面を囲った東京ドームほどもあるような巨大な金網の中のあちこちに、集団で、一人ぼっちで、彼と彼女よろしく二人(二匹)連れで、思い思いの場所にいます。
総勢160匹いるそうですが、檻の中とは云え、かなり勝手気ままに過ごしています。

イモを持っているのを目ざとく見つけた集団が走り寄って来て金網によじ登り、金網の穴から手を差し出して「頂戴!頂戴っ!」とばかりにイモの催促です。
小さい子にあげようとしても強そうなのが追い払います。
首尾よく赤ちゃんザルにあげても、大きいのが追いかけて取り上げます。

小さい子をいたわるとか、譲り合いの精神など全くありません。
“や~めたっ!”の総理と、ちょうちん持ち学者が“年功序列、終身雇用などの従来日本型制度を廃し、強いものが生き残る社会を創る!”とかの政策を推し進めた、どこかの社会に似たような冷たさです。

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管理人のオジサンに高宕山へのこの先の道路を確認し、林道の終点を目指して意気込んで出発しました。
車がやっとすれ違える程度の曲がりくねった細い道ですが、舗装してあるので快適です。

ところが、2kmも進むと砂利道になりました。
水溜りがあったり、石ころだらけの道になりました。
かなりの勾配の道に差し掛かると道路上に蛇行して深くえぐられた谷が出来ているじゃないですか。


きっと、一昨日の豪雨が道路の土砂を洗い流して小さな谷間が出来てしまったのです。
乗用車の車輪が嵌まったらにっちもさっちも動けなくなってしまうに違いない。
ちょっと道幅の広い路肩に車を止めて歩いて行くことにしました。

雲一つ無い青空に切立つ切り通しの岩肌には玉簾のようにしずくが滴り落ちています。

1kmぐらい進むと、前方から軽トラックがやって来ました。
「この先は行き止まりだ」
「トラックだから大丈夫」、大雨でえぐられたあの道を登って来たのだという。

正月のお飾りに使う“シダ”を採っての仕事帰りの地元の夫婦でした。
高宕山への上り口までどのくらいか訪ねると「すぐそこですよ」と、車を下りて谷の向こうを指差して教えてくれました。
“頂上まではここから登るのが一番近いけど、滑るから気をつけて”と親切です。

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ついに、乗用車が10台ぐらい止まれそうな林道の終点、登山口に着きました。

ところで登り口はどこだ?と思うぐらいに判りづらい入り口です。
林の中の急坂にとりついて登り始めると、粘土質の坂道は滑るじゃないですかっ!

靴はウォーキングシューズです。
登山靴にすれば良かった・・・

330mの低い山と舐めちゃいけません。

仕方無しに撤退しました。


(天気の日が続いたら、再度挑戦しようと思っています。
今度は豊英湖(とよふさこ)のある奥畑地区から良く整備されているという「関東ふれあいの道」を登ろうと思います)