俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『読者の皆様へ年末のご挨拶』

2007-12-30 11:45:34 | Weblog
年の瀬も押し迫り、年越しの準備に忙しい。
時の流れは速いもので、めまぐるしく文明がどんどん変化してゆく。

映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の時代設定は昭和33年で、東京タワーの完成した年である。翌年は皇太子(今上天皇)のご成婚。
映画に出てくる時代を表す「もの」に懐かしさと人情の暖かさ、切ない思い出が、当時にタイムスリップして心を突かれて涙があふれ出るのを止められませんでした。

生まれ育った田舎を離れ東京への集団就職列車、10円玉持って通った駄菓子屋、いっぱい飲み屋のすぐ怒鳴るオヤジさん、やってきたテレビに黒山の人だかり、吉葉山・鏡里・千代の山・栃錦の四横綱、空手チョップの力道山、オート三輪自動車は「マツダ」か「くろがね」か。

今のように金さえあれば何でも手に入るというような時代ではありませんでしたが、血のかよった温かな人のつながりがあり、未来に向かって「夢と希望」が胸いっぱいに溢れておりました。

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先ごろ、京浜東北線の電車に久々に乗ったら、「くらしの友 儀典センター」の吊広告がありました。そこには
「新しいテレビ塔に夢を見たあなた達がこれからの高齢者です」
「もっともっと熱く生きて下さい」
「私たちは心に熱い葬儀をお届けします」
とありました。

暖かく励まされているのか、それとも「そろそろ順番が来てますよ」と言われているのか?
還暦をとっくに過ぎたワルポンにとっては、甚だおもしろくない文言ではありませんか。

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今年ももうすぐ終りです。ご愛読頂きまして、本当にありがとうございました。

温かい心の通った人間らしい世の中の年が来ることを祈りつつ・・・
新しい年こそ皆様にとりまして、よりよい年でありますように!

                           ワルポン 中野 忠