俺はワルポンだっ!

ちょいワルおやじを卒業したワルポンの斜め下から見た現代社会

『善い人』

2007-12-22 21:47:44 | Weblog
暮れも押しせまり、残すところ十日足らずとなってしまいました。
(財)日本漢字能力検定協会が募集していた世相を漢字1字で表わす「今年の漢字」は“偽”に決まり、清水寺の貫主が縦1.5m、横1.3mの巨大な和紙に揮毫。

不二家、ミートホープ、石屋製菓、ミスタードーナッツ、L&G、コムスン、パロマ、朝青龍、赤福、守屋事務次官、吉兆、マクドナルド、神世界・・・、枚挙にいとまがありません。

この世には善人と悪人がいます。

“偽”のうそつき経営者も、詐欺師、ペテン師、泥棒、追い剥ぎ、強盗、殺人、贈収賄、談合、手抜き、ごまかし、いじわる、脱税・・・は悪人の範疇に分類されて当然です。

善人には、社会に多大に貢献されていることを誰もが認める方々だけでなく、日頃から陰日なたなく暮らす多くの庶民もまた善人に属すると思います。

ところで善人の中に、人が善いというか少し変わった方がおられますけれど、この方たちも社会の潤滑油として無くてはならない方であり、善人であります。

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ワルポンのブログのファンの方から高級なボールペンを頂戴しまして、メールを頂きました。
「(前文略・・・) あのペン、愛用していただいていますか?ワルポンさんを思い浮かべて執筆活動のますますのご活躍を願って選んだのですが、手書きじゃないじゃない・・・ うっかり八兵衛でスミマセン 」

確かにブログはパソコンですからペンは使いません。

でも、エッセイを作成するには、新聞・テレビ・週刊誌・・・、他人の提供してくれたネタ(話・言葉・行動・メール・・・)に、自分で見たこと・感じたこと・思いついたこと・・・を加えて並べて文章にする、まあ言ってみればある意味でパクリですが、良く言えば取材したものを加工しているだけですけれども、それらをメモる時にはペンは無くてはならないものなので、ありがたく使わさせて頂いております。
うっかりさんは、ちょいとかんちがいのおっちょこちょいでもありますねえ。

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うっかり者は概してのんびり屋ですよね。おっちょこちょいは落ち着きが無くて騒がしい。

昭和20年代の後半か30年代に、花菱アチャコと浪速千恵子が夫婦役の「お父さんはお人好し」というラジオ番組がNHKから放送されておりましたが、夜8時になるとラジオの前にしがみついて、みんな集まって腹を抱えて大笑いのお茶の時間でありました。
「無茶苦茶でごじゃりますがな」は小学校での当時の流行語にもなりました。

うっかり八兵衛は水戸黄門漫遊記で高橋元太郎が演じていますが、いつも腹を減らした大食漢で、ドジで間抜けでおっちょこちょいです。でも、水戸黄門世直し旅チームの潤滑油的な脇役でありながら、主役以上に無くてはならない人です。

山形県出身の芸能人には伴淳三郎、成田三樹夫、ケーシー高峰、あき竹城、ウド鈴木・・・がおられますが、人情味が深く、どこか人なつっこさがあり、ちょっとおっちょこちょい的なところのある方が多く、心をなぐさめてくれます。

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サザエさん、おそまつくん、さくらももこちゃん、クレヨンしんちゃん・・・。

先頭に立って号令をかけ、周りを引っ張るやり手と云われる人だけでは世の中は成り立ちません。競争社会における人間同士のギスギスした関係のクッションになり潤滑油になる人たちも必要なのです。

グローバルスタンダードを受け入れた最近の日本の、強いものが生き残る、強いものが全てだという自由競争社会は少し変です。

あったかいぬくもりのある人たちは世の中を明るく幸せにしてくれる善い人たちです。

迎えくる新しい年の「今年の漢字」は是非とも“善”となりますように・・・!