滝町界隈

私の住んでいる滝町の風景、花、動物等の紹介をしたいと思います

岡崎ものがたりについて

2014年02月25日 | 日記

  滝町界隈も、1年の最大のイベントである、鬼まつりが終わってしまうと
  行事もなくなり話題に事欠くようになります。

  まだ春は少し先のようです。
  
  そこで、先日読んだ星野元宏先生の書かれた「岡崎ものがたり」を紹介したいと
  思います。

  滝町は、青木川に沿って人家が建っています。昭和20年代、ガチャ万といわれた
  時代には、沢山の水車が回っていて、ガラ紡工場がたくさんあったと聞きました。
  
  今は水車は全く残っておらず、その痕跡さえもうかがい知ることができません。
  青木川の写真を撮影していて、昔はどのように川がりようされていたのか
  知りたくなりました。

  そんな折に、知人からこの「岡崎ものがたり」を紹介されました。もしかして
  私の知りたいことが載っているかも、、と友人が持っているというので、
  貸していただいて読んでみました。最初私が期待した内容とは、かなり異なって
  いましたが、それでもガラ紡が衰退していく様は窺い知ることができました。

  「岡崎ものがたり」は、岡崎医報に7年間40回にわたって連載された作品です。
  昭和20年から36年までの小説です。
  
  岡崎市滝町で、ガラ紡工場を経営する中根銀次と、「板屋の遊女こずえ」との
  愛?の物語が時代の流れの中に取り入れられています。
  
  なんだー期待してたのと違うなーと思いましたが、それでも読んでいくと
  結構面白い。
  
  昭和20年7月20日 午前1時50分、渥美半島から岡崎に向かった米軍機に
  よって岡崎の町へ焼夷弾の雨を降らせました。滝町は幸い戦火をまぬがれま
  したが康生辺りは全焼だったようです。
  この岡崎大空襲に始まって、戦後の闇市やマーケット街等の様子が描かれています。



  画像を本からスキャンしたのでわかりにくいですが、右側上が昭和15年の
  籠田通りです。下が昭和20年の康生通りの商店街です。
  これらは空襲で全て消失したようです。
  左上戦後間もない頃の東岡崎駅
  左下の写真は、昭和35年頃の東岡崎駅です。

  終戦後の混乱や、物資のなかった時代、兵隊に行っていた長男の帰還やらが
  描かれていき、ガラ紡の復活へと話は進みます。
  
  主人公の中根銀次の工場が、青木川のどのあたりにあったのか、私には
  見当もつきません。

  少しの間この物語の進行にお付き合いください。