Sbagliando si impara. (間違うことで人は学ぶ。)

イタリア語の勉強に、nonna ひとりでフィレンツェへ。自分のための記録。

第6回新型コロナワクチン接種

2023年05月29日 | 日記
5月28日に6回目のワクチン接種を無事に終えました。。

問診の時に「これまで副作用があったが、5回目のワクチンは腕が少し痛いだけだった」
ドクターに伝えたところ、「5回目はファイザーのワクチンではなかった」と言われ、
今回はファイザーのワクチンなので30分待機するように指示されました。

よく見ると、
4回目までの接種証明には「ファイザー」と書かれていましたが、
5回目は「コミナティ(BA.4-5)」となっていました。えっ~~!
でも、接種案内状には、5回目も6回目も「ファイザー」と明記されてました。
どう言うこと?と思って、「接種証明書」アプリから詳細を見てみると、
以前と同じファイザー社のワクチンでしたが、5回目の接種から
「製品名」を記帳していることに気付きました。
しかも、「コミナティ」から「コミナティ(BA.4-5)」に変っていました。

問診されたドクターも「コミナティ(BA.4-5)」がファイザー社の「製品名」とは
ご存じなかったのでしょうね。

そして、接種の翌日に微熱がありましたが、1日中身体が気だるいだけで終えたので、
ほっとしました。

法隆寺野外オペラ「トロヴァトーレ」

2023年05月29日 | 日記
4年ぶりに、イタリアから著名な歌手、オペラオーケストラ、合唱団、演出者etc.を招いての
野外オペラを鑑賞しました。
新型コロナのパンデミックで、世界中の往来が難しくなりましたが、日本でも新型コロナ
ウイルス症が5類感染症に移行され出入国が緩やかになり、やっと開催出来たようです。
     

世界最古の木造建築「法隆寺」での上演、恐れ多くも何という贅沢なセットアップ。
G.ヴェルディの「トロヴァトーレ(吟遊詩人)」 
三角関係、愛憎渦巻く復讐劇!  複雑~~~!

 
19日のチケットを購入していたのですが、なんと当日は朝から雨で中止になりました。
そこで、最終日21日のチケットを再度購入しました。
天気も良かったので、カーテンコールまでしっかりと酔いしれました。
 (最初から中止の場合はチケット料金は返却されるので、後日ネットで手続きを
   済ませました。7月以降に順次返却されるようです。)
 
 数年前の平城京跡、大極殿前での「トゥランドット」は2幕の途中で雨が降り出しました。
 雨が止むのを待っていたのですが、そのうち止むどころか土砂降りの雨となり、中止とな
 りました。 この時もmio maritoと一緒でした。ひょっとして雨男??
 一番聴きたかった「Nessum Dorma. (誰も寝てはならぬ)」を聴けず、その夜は寝られま
   せんでした。

   開演前のオーケストラ
         

大講堂を借景とし、ステージが設営されてました。
正面:大講堂 左:五重塔 右:金堂
 
      五重塔
         

6時30分、開演を待つ客席の上空で何とウグイスの鳴き声が、まだ明るい静寂の中に
美しく響いたのです。それも、完璧なひと鳴きで♡
その鳴き声を開演の合図かのように、オーケストラの演奏が始まったのです。

陽が落ち、闇に包み込まれると大講堂が紅色に染まり、より一層幻想の中へ。
光と闇を最大の舞台装置として演じられ、余分なものに気を取られることなく
歌手の美しくも力強い歌声に魅了されました。

また、国宝の薬師三尊像も出演者となり、情景により朱色、あるいは白銅色に染まり
堂々たる名演技でした(^_-)~♡

カーテンコールでは手が痛くなるほどの拍手喝采とスタンディングオベーションで、
出演者を迎え、称えました!
 

国宝や重要文化財に囲まれた法隆寺ですので、設営時やリハーサル時にはお坊さんの監視が
厳しかったようです。 でも、リハーサル中には、笑顔と笑いもあったとのこと。

満ち足りた気持ちを抱いて、帰途へ。
徒歩→JR.法隆寺駅→JR郡山駅→徒歩→近鉄郡山駅→近鉄高の原駅→バス

家の鍵を開けると23時前でした!
その夜は、グッスリと夢の中へ♪~~♡

「よその島」井上荒野

2023年05月22日 | 読書
  日常がサスペンスに変わる__  
  「殺人者」の存在を知ったから
    この島で、過去と現実は溶け合い、やがて謎が解けたとき、
    景色はがらりと反転する。

離れ島へ移住を決めた芳郎と蕗子、そして夫妻の友人・野呂。
人生の終盤で実現した共同生活の滑り出しは順調に見えるが、三人はそれぞれ不穏な
秘密を抱えており・・・・・。
おいそれとは帰れないこの場所で、彼らは何を目にし、何を知るのか___。
  長く年月を共にしても、一緒には辿り着けない場所がある。
  人は、自分にだって嘘を吐くのだから。          (帯より)
   

      

夫の不倫相手を殺した妻と夫の関係に違和感がいっぱい。
その上に夫婦の共通の友人や住み込みで働く子連れの若い女性が加わり、謎で溢れそうな
ストーリー。
関係が絡み、憶測も膨らみ、理解の程を修正しながら読んでも謎だらけ。
三人の主の登場人物自身も自ら色々と憶測し、自身の不安を煽る。
過去に飛び、現在と交差し何が何やら、どこまでが現実で真実か、読者もその渦の中へ。

青い乳母車、双子の子ども、赤いパラソル、幻想か夢か、遠い過去か現実か、私の頭の中も
霞んでいく。

最後まで読むと悲しくも優しい現実が見えて来た。
いつか、何が事実で何が事実ではないのか見失っていくことに誰しもが気付く。

現実の「離れ島」ではなく、「よその島」に住んでいるのは、、、
「よその島」、、やさしい、救われる言葉に感じた。