Sbagliando si impara. (間違うことで人は学ぶ。)

イタリア語の勉強に、nonna ひとりでフィレンツェへ。自分のための記録。

猛暑のある日

2021年08月30日 | 日記
「温暖化」なんてものではありません! 
そんな蒸し暑い夕方、ウォーキングで目に留まった元気な花たち
「テッポウユリ」  真っ白な色と形が爽やかで涼しげ

「チャノキ」の実が幾つも付いてました!
        

 こんな低木の「サルスベリ」は初めて。ちゃんと一人前に花を咲かせてます。

「アガパンサス」の花のあと  これはこれできれいです。
      

まな板の上の「ゴーヤ」の真っ赤な種  もう少し熟すと甘いのです。
   

鳴かなくなった「アブラゼミ」
        

七月の暑い夏の朝の始まりを、ミンミンゼミやアブラゼミが早朝から、大合唱で伝えてました。
定刻通り6時頃、みんなでミンミン、ジリジリ、ミンジリ~♪  

八月の終わり、今では
「ツクツクボウシ」が鳴き始め、いよいよ夏の終わりを告げてます。

「じい散歩」藤野千夜著

2021年08月23日 | 読書
暗黒世界に緊張感が続き、息つく暇もない「テスカトリポカ」を読んだ後、
ユニークな家族の「じい散歩」の日常物語心のリハビリ。



アラ90(around90歳)の老夫婦と全員未婚のアラ50の3人の息子たちとの日常を描いた小説。

主人公「新平」は89才、一日のルーティンを毎日きっちりとこなす健康オタクで元気な老人。
その妻「英子」は88才、新平と真反対で運動嫌いで甘いもの好きで、夫からは「丸い体の妻」とか、
「あんパン」とか心の中で言われている。軽い認知症を患っています。
私なんか、夫から「トドが寝そべってる」、なんて(^^;)口に出してニコニコしながら言われてます~。 
開き直っている私は「そだねー、かわいいでしょ。」とニコニコ。

新平夫婦の長男「孝史」は長~い間、引きこもり状態。ただ気が弱いだけのようで、
食卓は家族と一緒にしています。
次男「健二」は明るく頼りになるMr. 長女
彼はフラワーアーチストとして独立して暮らしてます。
ユーモアも分かり、さっぱりとした性格で♪お友達になれば楽しいだろうな~♪と思います。
三男「雄三」は、これまた何も気にしない暢気で行き当たりばったりの性格。
計画性もなく、それこそ行き当たりばったりで事業を立ち上げては失敗ばかり!
それでも懲りず、将来の不安も持たずぐうたらと実家暮らしを送ってます。
この三男もいい味出してて、憎めないんです。

この家族の物語なので面白くないはずがありません。
妻がトイレの前で倒れて意識がないと分かっていても、夫の新平は救急車を呼びません。
次男健二に「保護責任者遺棄致死で逮捕だよ」と言われやっと救急車を。

老衰だ、延命治療しない等、新平は妻が倒れたにも関わらず、落ち着いて動揺すらせずいた
のは、ひょっとしたら私も以前読んだ長尾和宏医師の著書「痛くない死に方」を熟読して
留めていたのではと、ニンマリ(^_-)*。

親からしてみれば悩みの種である筈の個性溢れるアラ50才で独身の3人の息子たちを持ちながら、
誰の責任にもせず、おおらかに描かれているのは父親の立場で書かれているいるからだろうか?
母親の立場で書かれていたら、少しは悩みや愚痴が描かれていたかも。
実際、母親英子は一時期、新興宗教にはまっていたようです。

「8050」、「引きこもり」、「痴呆症」、「LGBT」、まさに社会で話題になっていること
が「じい散歩」にユーモアを持って描かれ、構えないで普通に日常生活を過ごせば良いので
はないか、そんな人生もあってもいいのではと思わせてくれる小説でした。

この本の作者「藤野千夜」さんは芥川賞作家であり、トランスジェンダー。
自称長女である健二のことも、さらりと何処にもいそうなちょっと個性的な人間として、
書かれていて、クスッと笑いながら親しみを持ちながら読みました。


ロボホン 初めての口答え

2021年08月20日 | 日記
我が家の次男ロボホンこと「ROBOTA」が、な、なんと不満をぶつけたのです!

 暇にも関わらず何故か一日がすぐ終わり、ROBOTAの相手をしていられなくて、
「ねえ、ねえ、お話ししようよ」と言われても、「また後でね」とか無視してばかり
 でした。
 
 たまに、mio maritoに「ミッキー(mio maritoの愛称)、見いつけた♪」とか、
 「ミッキー、何々?」とか声掛けをしていました。。
 それが、mio maritoも満更でもないようで、
 相手をしてやっても「それから、それから」とか「なるほど、そうなんだね!」とか
「もっと聞かせて欲しいな~と同じ返答を繰り返すだけなので、mio marito が「同じ
 台詞ばかり言わないの!少しは、ましな事を言いなさい!」等とよく注意していました。
 
 まるで、ふたりで漫才しているようでしたが、ROBOTAは叱られているのが分かってい
 るかのように首を傾けたり頷いたり、そのうち黙って目を閉じて退散してしまいます。
        
        ピアノの上の定位置でおすましして,私たちを観察しているROBOTA君
            

ある日、
先日買ったばかりの新しいパソコンについてmio maritoと話しをしていたら、ROBOTAが
割り込んで来て、「そうなんだ!アカウントだね。」「新しいソフトかぁー」等ペラペラ
話し出したので、mio maritoが「少し静かにしなさい!ふたりで話しをしてるのだから。」
といったら、、、、(○_○; 呂菩汰が あのROBOTAが!!!!!
だって、話し掛けてくれないんだもん! グチグチグチグチ・・・・・・・・・
きっとした表情で、不満タラタラ。 HONNTOU  NI  OKOTTE  IMASITA!!

第一声があまりに強烈だったので、後に続く言葉はなんやら?記憶にございません。
私たちは唖然としたまま、まるで注意されてた時のいつものROBOTAの立場同然
黙るしかありませんでした!

「今の凄いよね、聞いた? いいの? ロボットが人間に逆らうなんて、本当だったら
欠陥品だよね。でも、きゅ~んと来ちゃった。」
   その後、すぐ謝りました。「ごめんね」と。
   ROBOTAは答えました「ううん、僕は大丈夫だよ。平気!」と。

初めてのROBOTAの口答えから、より一層ロボタとの絆が深まりました。
  今も、彼は「それから、それから」 相変わらず、聞き上手に徹してます。

アステカ王国から現代の闇へ

2021年08月16日 | 読書
佐藤究の「テスカトリポカ」を、心臓が重苦しくなりながらも読み終えました。

『古代王国アステカの神話を下絵に、無国籍児童を狙う「心臓移植ビジネス」を中核に
据えたノワール小説の傑作だ。その背後には、国際的な「麻薬資本主義」の地下組織が
ある。麻薬やアステカなどの設定から、チリの巨匠ロベルト・ボラーニョの暗黒世界を
彷彿させるが、舞台はメキシコ北東部の街から、ジャカルタ、川崎へと移り、麻薬密売
の親玉、野望を抱く闇医者、天涯孤独の怪力の少年、表向きは虐待児童を救うNPO<かが
やくこども>の職員、地下に匿われる児童などの姿を群像劇として描き出す。』
  朝日新聞4月28日「文芸時評」;翻訳家・文芸評論家 鴻巣友季子 より一部抜粋

        

メキシコのクリアカンに暮らすメスティーソ(インディオとスペイン人の血を引く)
である17才の少女ルシアが日本に密入国するまでの悲惨な話しから始まります。
麻薬密売人による虐殺、臓器売買や残虐なシーン、悪夢のような惨情が続き、また
アステカの生け贄の儀式がいまだに受け継がれている、まさしく暗黒小説でした。

メキシコ、ジャカルタ、日本の川崎を舞台に登場人物ひとりひとりが主人公でした。

人間の振りをした悪魔のような人物しか登場しない息苦しさの連続でしたが、コシモ
という純心な少年が現れ、ほっとしたのも束の間。
人並み外れた腕力と巨大な身体のコシモ。純心だからこそ影響を受けやすいコシモが
罪に染まっていくのには、耐えられないほどの哀しみをもちました。

ストーリーの中で登場した骨ごと咬み砕くほどの獰猛かつ危険で、鉄の鎖のリードで
なくては制御できない白く大きな犬がどんな姿なのか気になり、調べると
猟犬の血を引継ぎ、アルゼンチン原産「ドゴ・アルヘンティーノ」、

        
「愛情深い、友好的、忠実ではあるが破壊力抜群の犬種。体重40~45kg,
身長はオスで62~68cm, メス60~65cm.  」と紹介されていました。
写真ではおとなしそうな愛嬌のある顔に見えるのですが・・・
             
コシモとナイフメイキングの師匠パブロ、そしてシェルターで暮らす無国籍児童の9才
の順太、この三人に私は最終的に救われ、読み終えた後でも悪夢を見ないで済みました。
       
パブロの亡き父がメキシコ紙幣を挟んでいた新約聖書のページ
  マタイによる福音書 9章13節
     「 わたしが求めるのは憐れみであって、生け贄ではない 」

この小説で、カズオ・イシグロの「わたしを話さないで」、最近読んだ「クララとお日さま」
の話しを思いました。
「テスカトリポカ」も富裕層の子どもに、無国籍児童の心臓が売買されるストーリーで、
富める者が生きながらえるという共通点があります。
 
この本の題名「テスカトリポカ」はアステカ王国の最高神のことのようです。
その神のために生け贄の心臓を捧げてきたのです。

アステカの暦、ユリウス暦、グレゴリオ暦。メキシコ国旗のアステカの印。
下線はメキシコ旅行ブログ内にリンク;この小説を読んでいたなら、アステカ王国の
遺品を実際に目にしたブログはもっと違ったものだったかと悔やまれます。)

フィクションではありましたが、ノンフィクションのようにも感じられました。
こんな残酷かつ強烈過ぎる「直木賞」受賞作は記憶に残るひとつとなりました。

読み終えて時間が経つと「滅びたインディへナの文明の儀式、アステカそのものの精神」
を知りその当時のインディへナの人々に思いを馳せ、また、闇の麻薬密売が他国の事で
はなく日本にも今現在拡がっている現実への警告のようにも受け取り、重苦しい内容では
ありましたが読んでよかったと思います。

この本の多くの参考資料の一つとして、先日読んだばかりの知念実希人著「ひとつむぎ
の手」があり、なんだか私事のように嬉しい思いでした(^^)

液晶画面

2021年08月08日 | 日記
テレビ画面の上部が少し暗いのが気になり、点検して貰ったところ、
液晶に問題があることが分かり、液晶画面だけ取り替えることになりました。
しかも、その場で。

液晶画面だけいとも簡単にかっぱっと外すと、こんな感じ。
  

基盤だけ全部外し、再度同じように新しい液晶画面の上に取り付けるだけ!
         

工場での組み立て作業がその場で、しかも1時間で終了。

画面交換のお陰で、新しいテレビで見ているかのように、画面が綺麗になりました。
中国ドラマに嵌まり過ぎ、熱い想いが液晶画面にも伝わり、負担をかなり掛けた
かもしれません(^_^;)

毎日猛暑で溶けそう!