オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア 考え方の違い

2020-08-16 11:13:43 | 日記

ところ変われば、生活様式も変わり、気候も変わリ、人も変わり、考え方も、変わります。

オーストラリアに来て、楽しいこと、驚いたこと、イライラすること、など色々ある訳ですが、

その中でも、根本的に考え方が違うな、と思ったこと、そういう風に考えると、

分かるかな?と思ったこと前に書いたことと少しダブルますが、独断と偏見、8連発で、書いてみます。

 

1.縄張り意識が強い

  広い土地、広大な自然のオーストラリア、だから、もっと鷹揚なんだろうと思ってけど、

  意外と縄張り意識が強い。例えば、

  パーティ好きのオーストラリア人。公園や、公共のベンチや屋根の下で、

  よく場所を陣取ってパーティしてるんだけど、そこしか場所が無くっても、

  側によりつくと、犬を追い払うように追い払われます。

  パーティの準備をしているのは知ってるんだけど、ビーチのベンチに座って、砂の入った

  靴を脱いで払っていたら、”ここは私の場所だから、出て行きなさい!” 

  うっかり彼らの縄張りに入って、えらそうに追い払われたのは、1回や2回ではない。

 

2.時間が悠久

  エレベーターが混んでいて、隙間に乗り込もうとすると、鬱陶しそうに、

  ”待てないのぉ❓” と、けん制される、、、混んでると言っても日本流じゃあと7人は乗れる?

  ボランティア活動の盛んなオーストラリア。譲り合うという精神は、ボランティアには

  含まれてない?

  日本じゃ、相手の時間を大切にする思いから、(多分...)狭い場所も譲り合って、一人でも多く

  乗せてくれるけど、こっちじゃ、時間は悠久にあるのよねぇー?きっと。

  

3.どこでもビーチ

  電車など、ベンチの時も同じ要領。狭い所に座ろうとすると、相手に触ってないのに、

  嫌そうにされるし、その前に、わざと座りにくいように、中途半端に幅寄せされます。

  こっちでは、狭い所に詰めあって座ろうとするより、どっかりと広々したじべた...

  電車の通路とか、映画館の通路に座り込みます。  

  日本のヤンキーでも、せいぜい、うんこすわり以上はしないのに、、、

  

  外を裸足で歩く人も多くて、なんと言っても、理解できないのが、病院でも裸足。

  おまけに、赤ちゃんだって、病院のフロアをハイハイしていて、、、、

  赤ちゃん、お手々をナメナメするのは、床を舐めてるのが同じだと、お母様は考えない?

 

  ビーチが近いGold Coast だから? どこもかしこも、ビーチの延長?

  私はダメ。

  あのまっくろけの足の裏で、家に入ってこられた時には、仰天するし、

  その足で、ベッドに入られたら、卒倒する。

 

4.人類皆家族

  …結局はそうなんだろうけど、だって、元を正せばご先祖様は同じかもしれないし、

  そこのあなただって、元々私と親戚関係かも知れないでしょ?

  スーパーのレジでも、レジの人がお客さんとフレンドリーに長々と喋っていて、、、

  後ろで待ってイライラすることもしばしば。 

  こういう所では、親しげに世間話をされるより、さっさとことを済ませて欲しい、

  と思うのは私だけ????  

  あの縄張り意識の強さを思うと、このフレンドリーさは、何処まで本当なんだろうと?

  生まれも育ちも京都人の私としては、”京の腹技” ではないかと疑うことこの上無い。

  オーストラリアに長く住んでみると、けっこうプライベートな人も多いし、日本人みたいに

  目を合わさず、近くにいても、あさってを向いている人がけっこういるのも確かだけれど、

  とにかく、いきなり親しげに話しかけられて、

  最初は、私が顔を忘れてるだけだと申し訳なく思って、何とか会話の中から

  どこで出会った誰なのか糸口を見つけ出そうと苦しんでいるうち、

  結局、相手に、さて、あなたはどこの誰?と聞かれて初めて初対面だったんだと気づくことも

  あります。

 

5.仕事は生活の為

  これは前にも言ったし、当然、必要以上には頑張らない。

  それは…当たり前なんだけど、それを大前提にしても、何の疑問も持たれないのが

  オーストラリア。

  日本だったら、お金のことを言う前に、例え大義名分であっても、

  自分がどれだけその仕事に貢献してるか、何をしてるかなど、けっこう仕事に誇りを持っている、

  でしょ?

  何時だったか、大阪の駅の近くで、多分、80歳以上のおじいさんが、

  ダンボールをトローリーの上に山済みにして、見事にササーッと、縄をかけて纏めていたのを見て

  感心したら、”そら、お嬢ちゃん、私はもうこの仕事、○○年もやってますしなぁ” と。

  プロ意識! 

  転職だって、すごく気楽にするし、又、いとも簡単に解雇されることもあるオーストラリア人と違い、

  日本人は、いったん就職したら、そこが自分の人生の舞台になる感覚があり、

  (勤続年数 10 年以上の日本人の割合は 52%、それに対しオーストラリア人の勤続年数 10 年以上の

  割合は 26%  出典:日本国内閣府)

  就職面接だって、私自身も、まじめな日本式で行った面接より、馴れ馴れしく、

  面接官と握手して帰ってきた方のが合格通知を貰いました。

  個人差もあるかもしれないけど、こっちの人は、お仕事は生活の為、と割り切ってやっている人が

  多いような気がします。

 

 

6.家事は、夫婦でする雑用

  こっちの女性だって、日本の女性と同じように、メインで家事をするんだろうけど、

  日本の女性の様に、主婦業、を仕事だと思ってないし、乳飲み子がいたって、

  後ろめたく思うことなく堂々と、”私は子育てより、仕事をするのが向いている” 

  とか言って、子供を乳児院に預けて仕事に出てます。

  男性だって、”僕、お料理得意なんです” と言う人がけっこう多く、で、実際上手かったりします。

 

  そんなことしてんと、そのまえに、他にやらなきゃいけないこと、あるんじゃない??? 

 

  きっと近い将来、日本を含めて、人類はオーストラリアの様に男女差がますます無くなって行き、

  じゃんけんでどっちが妊娠するか決めるようになるんじゃないですか???

  

7. 他人に対して鷹揚

  これは、いなかに生まれ育った私としては、特に感じるのです。

  もう、何をしても平気!!! 文句も言われないし、世間体なんて気にならない!!!

  …だってみんなそれ以上なんだし。

  見慣れ過ぎてる?きっと。

  家の外で、食べ歩きしたって、”外で食べ歩くのは乞食” なんて言われないし、  

  長いドレスの裾を引きずって歩いてたって、

 

  素足でビーチサンダル履いて、手袋してマフラーしてても、

  短いスカートで、20号のパンツ(ちなみに私は6号)見せびらかしても、

  ピチピチのスパッツ、これ以上伸びないくらい伸ばして、スパッツがスケスケになっていても、

  おまけに、食い込んでいても隠さず、堂々と見せていたって、

  80歳すんで、ハイヒール履いてポニーテールしてピンクのホットパンツ履いてても、

  髭の生えたおじさんが、バレエのチュチュを着て、スーパーでお買い物していても、

  放っておいてくれます。

  

  自分に対して鷹揚

  これは、私がファッションセンスに疎いせいもあるかもしれませんが、

  オーストラリア人は、その服が似合うかどうかより、その服が、素敵かどうかで

  選んでいるように思えるのです。

  従って、フィッティングルームに入っても、似合うかどうか見てるんじゃなくて、

  着られるかどうか見ているだけだと思います。

  そう、その服は確かに可愛いんだけど、

  どう見ても、70歳が着たら、エゾ苦しい(えずくろしい、えろくろしい…わかんなくなっちゃった) 

  そのカットジーンズはセクシーだけど、お尻が下がり過ぎてて、

  パンツの下にお尻が全部出てますよ、とか、

  太い肩と腕に、細いキャミソールのひもが食い込んでいて、まるでプリマハムみたいだとか、

  私のお気に入りのブランドのスポーツウェアなんかは、あまりにアンチスポーツ体型で着られると、

  何だか冒涜されているような気にさえなるもんです。

  もちろん、素敵に着こなしている人もいるんだけれども、

  太いの... それもこっちの人と比べれば、むしろ痩せて見える... を気にして、

  何でも黒しか着ない日本人とは雲泥の差。  

  オーストラリア人、楽しんでますねぇ~。

  ファッションは自分が楽しむため、

  日本人のファッションは、社会を納得させるため、

  フランス人のファッションは、人の目を楽しませるため、

  なんて言う言葉をどこかで聞いたことがありますが、

  私は、日本人ももっと、自分に鷹揚になってもいいのではないかと、思います。

  

8.子供は他人

  これは、私の離婚の原因の一つ。

  どこ世界でも、普通に、両親が子供を愛する気持ちには変わりないんだろうけど

  オーストラリアにとっての子供は、自分たち夫婦、の次に来る感じがします。

  日本の母にとっては、子供もはもっと、自分の一部。

  夫なんかより大切とか、妻なんて他人、とかいう事を聞いたことありますが、

  オーストラリアの人は、例え大義名分だとしても、

  夫や妻が第一で、子供たちには、

  ”お前もいい人見つけてさっさと出て行きなさいねェ~” なんて言う雰囲気を感じます。

  夫婦が大切と言う事は、日本人も見習わなくてはいけない所でもあるけれど、、、  

  日本の親は、子供に好かれようなんて思ってなくて、ただ、子供の為だけを考えた結果、

  すごく厳しいことがあったりします。

  しかし、オーストラリアの親は、子供に嫌われるようなことはしたくなくて、

  子供のやりたい、欲しいという願い事を聞いてやる代わりに、ママの事好きでしょ?

  だから言うこと聞いてチョウダイ、と言う教育方針がメインじゃないかと感じます。

  そして、機嫌取りは、パパとママの争点になったりします。

  パパの方が好きでしょ?いえ、ママでしょ?…みたいな。

       何か違うと思う。

  もちろん、そうでない親も沢山いると思うけど、

  権力のない親って、、、嫌だなぁ。

  

以上!!!



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4 コメント

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Unknown (moshagi)
2020-08-18 01:43:06
すごく興味深かったです。。😆

近年オーストラリア人の方に接客する機会が増えてきていたので、自分の数少ない経験とも合わせて振り返って、なるほどなぁ〜とその感覚をもう少し深く理解できました。😌
オーストラリアはとっても大きいのに、縄張り意識が強いのは面白いですネ。

おおらかでフレンドリーな方が多く、接客する側としては非常に助かることも多いです。😄😄😄
ただ、一般的マナーとして、フレンドリーにしてくれているのかなぁ?とも感じる時もあります。もちろん、そうでなくただフレンドリーな人もいっぱいいると思いますが…。
とても素敵なことですが、どこまでが本心なんだ…?と距離感に困ったり…笑😅

それでも異文化を感じる楽しさはありますネ。😊

いつも興味深い記事ありがとうございます〜!
これからも楽しみにしていますー!😊😊
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コメントありがとうございます。 (Moshagi 様)
2020-08-20 20:45:55
Moshagi さん、そうなんですよ、フレンドリーな方が多いですが、お仕事中にフレンドリーなのは、そうしておくと、何か不届きや、失敗があっても大目に見てもらえるでしょ、、、と、Hospitality の学校に行った時、教わりました。本当にその通り、距離感に困りますよね!でも、今だ外国旅行気分で楽しいです。こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします。Moshagi 様も、どうか楽しい接客をなさってくださいネ!
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奔放? (genei)
2020-08-21 15:29:25
自由な考えなんですかね。

個人個人が、自分の主張をまず第一に考えて、そこから家族や隣人の考えを考量する感じに思えます。

仕事柄、南米系に知り合いが多いのですが、結構似たような考えの方が多く、生まれ付いた土地柄と生活習慣で、当たり前の様に生きてきたので、大人になってからの意識変化はありません。

人に慣れるか、土地に慣れるか、難しい所ですが、上手く自分の中で調和を取っていくしかないのでしょうね。
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コメントありがとうございます。 (genei 様)
2020-08-22 19:32:02
genei さんも、日本人以外の方とのおつきあいがあるのですね!暖かい地域に住む方って、きっとSpontaneous ? なところがあるんかもしれないですね~。南米の方は存じませんが、私から見ると、きっと情熱的?なんじゃないかと思ってましたが、元をただせば似てらっしゃるのかもしれませんか?貴重なご意見有難うございます。人に慣れるか、土地に慣れるか?調和がとれればいいですね!
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