もちろん、
日本とは離れた地に住むのですから、そこには違いがあり、
よって、勘違いや、間違いも多く発生するわけです。
それだけでなく、下手な英語で意思相通をしなければならないのですから、色々、いらぬ努力もしたものです。
例えば、”What up to?" や ”How’s it going?” は オーストラリア人が良く使う言葉ですが、
"How are you" と同じような感じで、
別に、特別な意味は無く、様子を聞いているわけでも無いのですが、
私が日本から来た外人なので、いちいち、気にしてくれるんだと思って
相手を引き留めて、延々と、状況を相手に説明していたものです。
”See you soon" とか、 ”See you later" もいけません。
これは、”またね!” に各当しますが、
私は、又、すぐ戻ってくるんだと思って、いつだ、いつだ、と、化粧も落とさず、寂しく待ちぼうけていたものです。
ホテルに実習に行った時は、
”Can you help me, if you like?" と、言われたのを超直訳して、
” 手伝うの好きだったら、手伝って” だと思ってたので、
”そんなもん、好きじゃ無いに決まってるだろ!” と、慣れぬ業務に疲れていたのもあって、狂暴に、
” I don't like to help your work but I help you!" 手伝うの嫌だけど手伝ってあげるわ!
などと、噛みついていたものです…実習評価、下がってますね…(;´д`)トホホ
本当は ”もし良かったら、手伝ってくださる?” と、遠慮がちに聞いていたんですよね。えらい違いです。
英語では、丁寧語は無いと言いますが、実はあって、
日本の様な、丁寧語、謙譲語、尊敬語とかは無いのだけれど、やたら文章が長くなるのです。
たとえば、please をくっつけるだけでなく、If you like や、would you like, if you don't mind,
would you mind, I'm afraid but、May I ask you, coulld you.....などを引っ付ければ付けるほど、
丁寧になります。
オーストラリアの男性はよく、とくいげに、” I am EASY-GOING" だといいます。
辞書には、のんきとか、気楽とか書いてあって、
私は心の中で、” おまえもか! なんでオーストラリア人の男は皆、緊張感がないんだ!”
と、当時、ビザ問題等々で、溺れるように、必死で暮らしていた私は、
鬱陶しく思っていたものですが、
実際、EASY-GOING は、
何でも、尻込みせず、積極的にやる、と言う意味だと、オーストラリア人から聞きました。
このように、辞書と違う事は、時々あります。
又、オーストラリアでもよく、”どっちがいい?” と聞かれますが、日本でよく言う、
”どっちでもいいよ” はいけません。
“Whatwver” は投げやりで、そのことには興味がないよ、と言う意味となり、
相手は失望して、そこで会話を終わって引き下がってしまいます。
また、全体的に、私には、語尾の ”んと” がほとんど聞こえません。
例えば、 Don't なのか do なのか、 とか、 Have なのか Haven't なのか。
従って、全く反対の事をやって、恐縮頂くこともしばしばです…(;´д`)トホホ
特に、口をあまり空けず、もごもごと早口でしゃべる奴には、泣かされます。
” ゆっくりはっきり、しゃべらんかい!!!”
と、胸ぐらをつかんでやって、叫びたいのを我慢して、ここは大人しく、
まゆをひそめひそめして、耳に全神経を集中しますが、
それでも、わかりましぇん。(;´д`)トホホ
別れた夫は、”お前は英語が下手だから、ストレスがたまる!” と、のたまってましたが、
”弁護士のくせに、英語のへたな人と言い合いして負けるな!”
”私が、細かいことが分からないおかげで、何年も結婚生活を維持できたんだからね!”
…わかってます…このかわいげの無さが、離婚x2 に直結したのよね (;´д`)トホホ
沖縄に3年ほど住んだことがあるのですが、
一緒にバスに乗っていた時、会計係の金城さんが ”ここでおりましょうね!”と私に言ったので、
ついて一緒に降りたら、
”何でついてきたの❓!” と驚かれました。
沖縄人は、なんでも会話の後ろに、”しょうね!” を付けます。
”お昼にしましょうね”
”もう、出かけましょうね”
”お休みにしましょうね”
とかとか。
誘ってると思いますよね?
ああ、日本語の、あの柔らかな勘違いが懐かしい…
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