オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア 遺言事情

2016-11-12 23:07:22 | 日記
日本では、遺言作ったなんて言うと、


”ええ!大病したの?” みたいな感じだけれど、


ここ、オーストラリアでは、別に遺産なんて言うほど無くっても、多くの人が作っています。


なんたって、QLDでは、遺言を残さずに死んだ場合、遺産は全部QLDのものになっちゃうからなのです。


強制的に、教会に寄付されたケースも、あり。



だからっていうんじゃないけど、ご親切にも、”Will Kit"



などと言う、遺言作成セットみたいなものが売られていて、



誰でも、気楽に、安価で、公的に有効な遺言状を作れるようになっています。



実際、人間が死ぬ直前って、ボケるかもしれないし、余裕も無いだろうし、



災害だって多いのだから、作っておいた方が良いであろうという事は分かるんだけど、




実際、裁判の判定に、大いに加算される点数、というのが”裁判所に来る前、お互い良く話し合ったか?”



という事が重要視されてることからも分かるように、



これは、”市民の争いの仲裁をするのはもう沢山! というお心の表れ???



裁判長は、人の争いを判定するお仕事がお嫌い?




Will Kitには、7ページほどの記入形式の用紙に、


財産や、個人的な所有物を誰にどれだけあげたいかだけでなく、



お葬式をどういう風にしてほしいとか、


焼いてほしいのか、生で埋めてほしいのか、選べるようになってます…どちらがお好き?


他に選択はないのかなぁ...



兎に角、無理にでも、遺言を作らなくてはとんでもないことになります。




日本でも遺言状は作れるんだけど、すごくお高い?


誰に頼むかにもよるだろうけれど、数万円から、


財産と、相続人が多ければ多いほど、お値段もそれなりになるようです。


そして、余談になりますが、日本の遺産相続税はお高くて、何とかしたい気持ちはやまやまなのですが、


遺産相続の場合、3人に一人の計算で、納税局の監査が入るそうです。


さらに、その中の70%以上が、追徴納税を指導されるそうです。何故なら、


監査のお仕事は、沢山不正を見つけることだけでなく、


たくさんの追徴金を徴収することが、評価されるからなのです。



しょぼい方は、歯牙にもかけられないかもしれませんが


お心当たりのある方、お気をつけあそばして。