オーストラリアに住んでみれば

南国暮らしに憧れて、住み始めたオーストラリア。
住んで、暮らして、初めて分かる、色々な体験談をお披露目します。

オーストラリア コンテスト事情

2016-09-10 15:03:07 | 日記
日本でも、コンテストなんてあるのかもしれないけれど、


少なくとも、私のいた頃は、学校を休んで、ピアノのコンテストに行くなんて言う子供は、そうそういなかったように思うのです。


オーストラリアでは、Eisteddfod の季節になると、”Eistedfod に参加するので、早引きします” とか


当たり前の様に、別に、お嬢様お坊ちゃま、でなくても、”ピアノ”とか”ダンス”とか、”ドラム”とかとか、色々な理由で、



学校を後にするのです。



学校側も、他の子供たちも、”あ、行くの?”と言うような程度で、特別扱いじゃないし、第一、


学校のオーケストラや、コーラスに入っている子供も、学校から出場するので、当たり前の行事になってるんだけど、


出場する人にとっては、学校同士の競争にもなり、プレッシャーの多い時期になるのです。



ウチの子供も、今年はピアノのコンテストに参加したのですが、


練習してくれない。



難しい年ごろで、あんまり、練習しろって言うと辞めちゃうでしょ?



練習しないと下手になって、これもモチベーション下がるし...



なんでもそうなんだけど、辞めさせると、”ああ、お父さんは、ぼくの苦しい気持ちを分かってやめさせてくれた”ってなるし、



辞めさせなかったら ”お母さん、辞めさせないで、続けさせてくれたおかげで、ここまでできた”ってなるので、



どっちにしても同じなんだけど、



私としては、辞め癖もつけたくないし、


才能なんているのは、続けられること、が才能の半分以上を占めてると思うので、やれって言いたいんだけど、辞めさせないために、



すごく気を使っている訳なのです。


何だって、ある程度すれば、飽きて嫌になるなんて当たり前なんだけど、


この年になると、(うちの子、14歳と16歳です)


会場は、アジア人ばかり。


年を重ねるごとに、オーストラリア人が減り、教育ママの多い、アジア人が大半。



そもそも、教育ママって言うのは、子供をサバイバルに強くさせるため天塩かけて育てる、と言う、


卵を月に一つしか産めない女性の本能のはずなんだけど、


生物学的には、特に、若くないママや、旦那さんの遺伝子じゃなくて、良い生活環境をくれる人を選んだ場合は、顕著になる筈なんです。


若いママなら、才能無い子供にコストと暇かけるより、次の子供作った方が効率良いし、


旦那さんの遺伝子が良くないと思うなら、しっかり子供にサバイバル術教えないと、子孫途切れちゃうでしょ?



そんな事意識してるママいないと思うけれど、それが女性の本能。



...だけど、オーストラリア人のお母さん、どうなってるのかなぁ?



小さな子供の頃は、国際色豊かだった会場も、


年齢、グレードが上がると、オーストラリア人は殆どいないのです。




オーストラリア人は、才能主義。


練習前から、才能あるなしを決めちゃう。


で、お前は才能無いから、何か他のことしなさい、と言っても、何も才能無かったらどうするの?


無い人が殆どじゃないかなぁー。


だって、そういうレベルで才能決めちゃったら、本当に天才に近くないと、認めてもらえなさそう...


そんなことしたら、天才でなくても、練習すれば伸びる子供だっているのに、もったいないなぁ!



こうして、アジア人ママさんの、1年ぶり同窓会会場になった、ピアノコンテスト会場は、



日本人ママさん同士のおしゃべりでにぎわいあうのでした。