また「維新の会」の人間が市民常識や法規を無視逸脱して、「権限濫用」「やりたい放題」。2020年11月17日、冨田裕樹・池田市長が市役所内に「家庭用サウナ」を設置していた事を公表した。また、「サウナ利用の電気代を返還した」と公表した。
ところで、市役所内に「サウナ」を設置する事自体がまず、今まで聞いた事がない話である。それだけで驚きであり、頭をかしげる話である。一歩譲って、そうしなければならないと市民が一般的に納得できる理由があったのか。あるのであればしてもらいたいものだが彼の対応からしてないであろう事が明白である。また、この手の問題によくある態度であるが、冨田氏も金を「返還」すれば済む問題であり、それ以上の責任を問われるものではないとする考え方を持っていると思われる。また、「サウナ」は、それ自体の費用も含めてどのようにして設置したのかを説明すべきである。そこにも隠している事があるかも知れないから。
というのも、17日に「サウナ」の件で発表をしたが、同様の件が他にも存在し、「返還」していたにもかかわらず発表しなかったからである。つまり、この別件を、市民に知られないように「返還」し、その事実を「なかった事」のように隠蔽しようとしていたと思われるからである。それは、8~10月に「タクシーチケット」を15回使っていたのであるが、退庁後に池田市の自宅ではなく、東大阪市にある妻の実家へ帰ったり、妻の実家から出勤したりという「私的」に「使用」をしていたのである。その額「約16万円」である。その事を市民に発表せずに「返還」だけ行い、「頬かぶり」(知らぬふりを)しようとしていたのである。冨田氏の、「通勤に準ずると思っていたが、市民の理解を得難いと認識を改めた」という発言からもうかがわれる。
冨田市長の姿勢は、維新の会に共通する姿勢といって良いと考えるが、「バレなければ何をやっても良い」「バレないようにやる」「バレなければ続ける」「バレたら知らなかったふり故意ではないふりをする」「バレたら金銭は返還して解決する」というもので、行為の善悪の判断は「バレるかバレないか」なのであり、一般的な市民の善悪の判断とは異なるものなのである。「返還」すれば済ませて良いものなのかを市民は慎重に考えるべきである。犯罪は「バレ」た時には「ごめん」と謝罪すれば許して済ませて良いものなのか市民は慎重に考えるべきである。とりあえず、「維新の会」は信用できないのである。また、「維新の会」に関しては、現在の国政界において「類は友を呼ぶ」という諺の意味を明確に示す動きが見られる事も承知しておくべきである。
(2020年11月22日投稿)
上記の件について、2021年1月14日の朝日新聞によると、市議会調査特別委員会(百条委員会)が13日に市長公室長、総務部長、秘書課長らを尋問したところ、3人とも、市長が市長控室近くの部屋にサウナを設置していた事について「報道されて初めて知った」と述べ、また、市長控室に一時設けた畳のベッドについて秘書課長は「市長の指示で職員と2人で組み立てた」と述べたという。こんな人を馬鹿にしたとぼけた言葉はないだろう。この言葉が本当ならば、こんな間抜けな市幹部は直ちに辞めさせるべきだろう。多分真相は市長に対する「忖度」をした言葉であり、彼らの下劣な性格から出た自己保身のための言葉であろう。
(2021年1月19日投稿)