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安倍自公政権は日本軍性奴隷制度隠滅だけでなく、正義連のウガンダ戦時性暴力被害者支援も妨害

2020-02-15 18:56:59 | 慰安婦問題

 安倍自公政権日本軍性奴隷制について、ダブルスタンダード(二重基準、二枚舌)の姿勢をとっている。表向き、制度が存在した事を認めている反面、その裏で(日本国民の目に触れにくいところで)それを認めない姿勢を貫いている。つまり、制度が存在した事実を否定し歴史から隠滅抹消しようとしており、また、世界各国の「戦時性奴隷」に対する動きへの対応においても、制度が存在した事実を認めないよう働きかける醜態をさらけ出している。その一例を紹介しよう。2019年1月28日に94歳で亡くなった元日本軍性奴隷・金福童さん(韓国)に関係した事柄である。

 金福童さんは14歳で日本軍性奴隷として連行され、広東、香港、マレーシア、インドネシア、シンガポールなど日本軍の侵略経路に従い移動させられた。1945年、シンガポールで日本軍第16軍の第10陸軍病院で看護師とされた末、米軍捕虜収容所に収監され、47年に帰郷した。1992年、「性奴隷」被害を公開後、世界各地で日本軍の性暴力の実態について証言、日本政府から心からの謝罪と賠償を求めて来た。戦時性暴力被害者支援のための「ナビ基金」(2012年)、日本の朝鮮学校の子どもへの奨学金支援金福童の希望」(2017年)を創出し、平和と人権尊重の道を切り開いた。

 2019年1月に金さんが亡くなった時には、世界中から「お悔やみ」の声が届いたが、安倍自公政府は無視したのである。そのうえ告別式(支援団体「正義記憶連帯」中心の「市民葬」で日本大使館近くの路上に霊柩車を止め、黙祷、弔辞読み上げ)について西村康稔官房副長官が2月1日午前の閣議後会見で「在韓国大使館の安寧を妨害、または威厳を侵害するものであれば、外交関係に関するウィーン条約の規定に照らして問題がある。大使館の安寧が保たれる重要性は、平素から韓国側に申し入れている」と非常識極まりない発言をしたのである。

 また、金さんは「ナビ基金」で、アフリカ・ウガンダのシルビアさんが代表を務める戦時性暴力被害者の支援団体を支援し、「金福童センター」の建設を進めてきた。土地も購入し、2020年11月には完成予定であった。しかし、19年11月の着工式に「正義記憶連帯(正義連)」が参加すると、工事は中止となった。それは安倍自公政府がウガンダ政府に、「金福童センター」の設立を許可すれば、「支援を打ち切る」と脅したためであり、そのためウガンダ政府はシルビアさんに対し、命の危機に陥れるような恫喝をしてきたためである。安倍自公政府は、アフリカのウガンダでの「金福童センター」の建設計画をも中止させているのである。

 

 

 

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