今日も損切り!徒然なる列車

損切続きの人生ですが、そんな事は忘れて鉄道旅や鉄道模型とかの話、日常生活での発見や思い浮かんだ話とか書いてみます。

31年前の北海道旅行60

2009-02-16 21:43:07 | 鉄道旅行
    1977.8.29 Mon.
  翌朝、よく寝たもので7時近くになってやっと目が覚めた。上のベッドの同室者は六時頃に出て行ったようだ。Sはまだよく眠っている。
  洗面してすぐに食堂へ。食事は、また新聞紙をかぶせて置いてあった。朝食としては良いメニューだ。かば焼き風のカレイのような魚がうまい、みそ汁、メシはジャーの中で温かい。初めてYHで朝食にメシが出たのではないだろうか。食器は調理場の中で洗う。
  部屋に戻り帰り支度をする。時間のたつのは早く、もう7時45分だ。大急ぎで受付へ行き会員証を受け取る。何か会員証にはさんであるが、見ている余裕がない。私の靴はキャラバンで、ひもを結ぶのに少々時間がかかる。列車の時間が迫っており、Sに先に行ってもらった。
  例により「行ってきます」と言って出発。途中、ゲームの自転車が2台通り過ぎる。Sに追いつこうと走るが、いくら走っても追いつかないので途中から歩く。通学する小学生を追い抜く。北海道では小学校も二学期が早くも始まっている。ちり紙交換者を見かけたが、どこも同じあの節で回っている。
  駅前通に入り最後のスパート。走る。列車が着くのが見える。何とか発車5分前に到着。入場券を買い、あせりながら改札を通り、階段を駆け上がって橋を渡り2番線へと急ぐ。Sは先に乗ったと見えていない。階段の横、先頭車に乗る。いたいた。山側にSが1ボックス取っている。車両の中央を見やればYHのヘルパーがいる。ゲームでどこかへ行くのだろう。

             

   810発「はぼろ」は指定席1両、自由席1両の2両編成のはずだが3両つないでいる。おかしいなと道内時刻表の列車編成図を見ると、3号車は本来、留萌で増結のはずである。しかし、この日は羽幌で3号車をつないでいた。おかげで楽に座れたのだが。車両はキハ27。23日以来久々の急行である。Sは、今回の旅行で初めて乗ったと言っている。YHを出て以来気になっていた会員証を開ける。挟んであったのは領収書だった。
  列車は左手に低い山々、右手に日本海を望みながら一路南下する。停車する各駅で少しずつ客を拾う。小平では、小平YHの見送りがあった。留萌でかなり乗り込んできて、乗車率はこの3号車で100%になる。
  留萌を出ると、次の大和田で下り「るもい1号」待ち合わせの運転停車。列車は日本海から離れて内陸の深川へと向かうが、しばらくの間山あいを走る。
  石狩沼田では、札沼線の廃止跡はと見回したが、我々がすわった席と反対側なのでわからない。このあたりから石狩平野が広がりだす。
  秩父別と言う小駅を通過。Sは3年前に同好会のメンバー二人とSL写真を撮るために、この駅に降りたのだと言ってなつかしがっていた。