波乱の海をぶじ目的地へ

現世は激しく変動しています。何があるか判りませんが、どうあろうと、そんな日々を貧しい言葉でなりと綴っていけたらと思います

ダチョウ

2015-03-31 22:16:50 | 童詩



◇ダチョウ



ダチョウは

いきなり炎天の平原を走り出した。

太い頑丈な足で砂地を蹴立てて――

彼の後には砂埃が舞い上がり

動物たちは砂つぶてをくらって

失明した。


かつてダチョウが翼を失ったように‥‥


   ◇