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☆覚醒
深夜に一つの魂が目覚め
青白い光に導かれて行けば、
闇の中に安んじているものには
奇行と映って、
首を傾げもしようが、
そしてつまりは、
き印の烙印も押すであろうが、
当の目覚めた本人からすれば、
これまでが朦朧とした靄の中にいて、
今ようやく光が見え初めたところとあって、
世の冷遇をものともせず、
平然と歩み去るだけなのだ。
これは時々出没して、
闇の彼方へと姿を消して行く彗星にも喩えられよう。
一個の星が、猛り狂って暴走して行くように見えても、
心配は無用。
確かな軌道上を行くのであり、
そのしるしに、数百年後か、数千年後に、
再び廻ってくるだろう。
ただそれを見る目が、その時、地上に無いだけのこと。
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