知識と情報は違う。
知識には文脈がある。歴史的背景も加わっている(それをこの本の著者の三宅さんは「ノイズ」と呼んでいる)。知識は主に紙の本から得られる。この「知識」は「教養」に近い。
情報には文脈がない。その「情報」しか得られない。インターネットから得られるのは「情報」にすぎない。
どちらがいい悪いではなく、そんな分け方もできる。
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なるほど。
たしかに、「教養ある人」と、単なる「情報通」では、だいぶ印象が違う。
ネットはおやつ。本は食事。全集は高級料理。
おやつばかり食べていてはいけない。
一見無駄な、「ノイズ」へ時間とお金を自己投資する。
それが知識、教養、深み、凄みとなるのでしょう。
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そもそも教養ってなんでしょうか?
教養ってのは、100人に1人の、教養ある人と会話するためにある。
100回に1回しかない、教養ある人との出会いのためにある。
教養ある人に馬鹿にされずに、相手にしてもらうためだけに、ある。
そう言えるでしょう。