先日、最高裁で弁論があって、来月に判決が出る、86歳老婆の「念書が有効か」事件。
20年近くかけて、次女・三女とともに入信し、1億円以上を寄付した86歳の高齢女性がいた。長野県に。
長女がそれを知り、「お母さん、カルトに騙されてるのよ!」って信仰に茶々を入れてきた。
その長女から信仰を守るため、老婆は周りに相談し、
「真摯に信仰した結果として献金しました。裁判で返金を求めるようなことはしません」
と念書を書き、公証役場で認証してもらった。
その後、長女はこりゃヤバいと思って霊感弁連の山口広弁護士に相談し、老母を和歌山に拉致して親戚宅に監禁。携帯を取り上げたりして隔離。
86歳にして、長野から和歌山に拉致され、携帯を取り上げられ、親戚宅に軟禁された老婆の気持ちが、皆さんにも分かりますか、、、 その深い悲哀たるや、、
老母に連絡が取れない三女が家庭裁判所に家族関係調停を申し立てても、長女は調停を拒否。調停は不調ですぐ終了。
長女は老母を我がものにすべく、老母の認知症診断を得て、自分が後見人になるべく、任意後見を申し立て。
この後見人が認定されると、今度は長女は老母を長野県の老人福祉施設に移して、さらに隔離(監禁に近い)を強化。
なんとかして隔離場所の老人福祉施設を訪れた三女は、老母から「おっかない長女に脅されている、、、助けて、、、」とSOS。
しかし、長女は、後見人として老母を代理して、家庭連合に対して「金返せ」請求訴訟を提訴。
しかも、「献金が返ってきたら全部アタシ(長女)のもの」って遺言を書かせる、、、
地裁の一審では、老母を法廷に出さず、長女は敗訴。控訴してまた敗訴。その途中で老母は死去。
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このように、隔離・認知症診断「前」に書いた「返金を求めない」という念書の効力が争われ、隔離・認知症診断「後」に無理やり提訴させられた「金返せ」訴訟が認められそうになっている。
老母を隔離・監禁し、老母を泣かせた長女が、独り1億数千万円を手にしてほくそ笑むのか。
これが「86歳老婆念書事件」のあらましです。
こうやって整理すると、「念書の合意の有効性」ではなく、むしろ、老母軟禁事件です。昭和の南京事件に匹敵する、とまでは言えませんが、令和の軟禁事件。
最高裁がどんな判断を下すか。日本に、良心が残っているか。
祈るばかりです。
※ 詳細な分析は以下に書きました↓
家庭連合 老婆の「念書」最高裁事件(訂正版) - 川塵録
最高裁で、家庭連合信者(事件当時、86歳を超える老婆)が作成した「念書(公正役場での認証)」の効力が問題になっている。「1億円以上献金したのは私の本意です。家庭連合...
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