一世の智勇を推倒し、
万古の心胸を開拓す
沖永良部の西郷隆盛記念館に掲げてあった、陳龍川の言葉。能筆な西郷が墨痕淋漓と大書した。
この陳の言葉は、西郷隆盛が尊敬する藤田東湖の家かなんかに掲げてあった。
それを気に入った西郷隆盛が座右の銘にした。
隠居したみたいにして師弟を教育する場所(有名な私学校とはまた別)の門に掲げていたらしい。
意味は 著者からのメッセージ | SLBAコラム のサイトの説明が1番いい。
同時代の、今の、ヒーロー(智勇)になろうなんてチンケな野心を立てるな。
万古の民草に影響を与えるような壮大な志を立てよ。
30年単位でモノを考えるな。300年1000年単位でモノを考えよ、と語りかけている。
万古の心胸、って文字からすると、100年単位では短すぎますね。
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こういう文字は、明朝とかゴチックの活字にしたって、なんの有り難みがありませんね。
文字が精神を宿して読み手に語りかけるということがない。
見てください、この冒頭画像の西郷の字。
活字とは大違い、、、
見る者の凡俗な虚栄心をグサリと突き抜いてきますね。
読む者の浅薄な功名心を焼き尽くしますね。
眺める者の腑に染み込み、浩然の気を生ぜしめ、沸騰せしめますね。
これから私、サインを求められたら、これを書こうかな、、、